Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

★★★★

明日から俺らがやってきた〈2〉 (電撃文庫) [感想]

未来で高瀬と恋人になっている桜井真人の呼び名が「変人」とは……、良い得て妙でした。いや、素直にやられたというべきでしょうか。半ば高瀬のストーカーと言っても過言ではない彼なので、その実「変人」という呼び名には納得です。 むしろ、主人公に「変態」…

まよチキ! 12 (MF文庫J) [感想]

完結。 一巻を読んだときから物語のバランスが良くて、新人さんとは思えない安定感を発揮していたけれど、ついぞ保ったままシリーズが終わりました。続きが読めないことは残念だけれど、いつか完結するものであるし、終わり方も考えられていて綺麗でした。 …

マグダラで眠れ (電撃文庫) [感想]

支倉凍砂さんの最新作ということで購入。著者名でこれだけ安心して買えてしまう作品というのも、実は珍しい気がします。期待度は最初からかなり高かったわけだけれど――。 フェネシスの可愛らしさにやられた。 聖歌隊からの監視役として、クースラたちを見張…

アクセル・ワールド 6 浄火の神子 (電撃文庫) [感想]

災禍の鎧を使用したシルバー・クロウに対して、純色の七王から下された裁定は、一週間以内に災禍の鎧の浄化を行うこと。出来なければ、加速世界で賞金首となってしまうので、何としても浄化したいが――。 随分と丁寧に一週間を描いていくのだな、と思っていた…

七星降霊学園のアクマ 01 グラトニー・シールド (角川スニーカー文庫) [感想]

フハハハハハ。 良いですね黒猫の魔王。そのキャラクター性にやられてしまう。尊大に振舞っているのに可愛らしく、大真面目に脅し文句を言うのだけれど、その内容がこれまたファンシーだからむしろ和んでしまう。 天使を召喚する二つの術式が混ざった結果、…

ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫) [感想]

短編集。 文研部がどのようにして誕生したのかを描く「ファーストエンカウンター」、伊織と稲葉の友情を描いた「ふたりぼっちの友情」、唯と中山の女子力を上げるための企画しされたトリプルデート「デート×デート×デート」、藤島さんと文研部一年の二人がリ…

9S(ナインエス)〈7〉 (電撃文庫) [感想]

ADEM編、下巻。 印象的だったのは、闘真と由宇の活躍が減ったのにもかかわらず、展開が熱くて、焦らされて常に高揚感に包まれているようで面白かった。大勢いる登場人物たちそれぞれに見せ場があったこともあり、飽きさせずに物語のテンポを失うことがなかっ…

千の魔剣と盾の乙女5 (一迅社文庫) [感想]

光の槍(ブリュナーク)を探すために廃墟都市ゴリアスを訪れるロックたちが描かれる。ガーリャでの死闘を生き抜いたので、かなり強いパーティーになったはずだけれども、伝説の武器探索ということで地道な冒険です。 それでも地味ということではないのです。…

アウター×トップ (メディアワークス文庫) [感想]

過酷で苦痛で、けれど爽快で――。 ロードレース。ツール・ド・フランスなど名前は聞いたことくらいはあるし興味もあるのだけれど、地上派でのテレビ放送はしていないし、衛星放送は惜しくも契約の都合で視聴できないために、知識ゼロから読んだのだが、これは…

アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫) [感想]

後追いで読んでいるためか、東京スカイツリーがタイムリーな話題となっていて何だか違う意味で面白い。――さて、物語は軌道エレベーターに日本のソーシャルカメラが導入されたことで、ブレインバーストの世界が拡張されるのではないかと考えたハルユキが確か…

僕と彼女のゲーム戦争3 (電撃文庫) [感想]

久しぶりに、ゲームでもやろうかな。 この作品は読んでいると本当にゲームがやりたくなってきますね。主人公の健吾たち現代遊戯部の皆さんが楽しそうにゲームをやっているのもあるのだけれど、紹介されるゲーム一つ一つを丁寧に説明してくれているので、プレ…

神童機操DT-O phase02 (講談社ラノベ文庫) [感想]

読みやすくなった。 90年代の懐かしくも熱いロボットアニメを彷彿とさせる本作だけれど、実に安定している。唐突にロボット動かすことになり、がむしゃらに敵と戦ったのが一巻だった。二巻ではアルテミスの一員として生活している貞臣が丁寧に描かれることで…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫) [感想]

表紙の女の子は誰だと思ったらエルビアでした。 冒頭からして凄いのだけれど、ケモノ娘が可愛いの何の。発情期が来たとかで精神が不安定になっているからなのか、シンイチへの迫り具合が荒々しい。獣の本能を見たといいますか、本気で押さえつけられたら逃げ…

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫) [感想]

ギクシャクの関係がさらにややこしく。 葵さんに彼氏のふりをして欲しいと頼まれ、その現場を帆夏に見られたことから関係がギクシャクしてしまった是光だったけれど、新たに登場したヒカルの愛人を名乗る少女、月夜子さんと出会うことで更にややこしいことに…

六花の勇者 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

七人目の勇者は誰だ。 始まり方からして鮮烈。七人目の勇者の正体を暴いたと思ったら、更に七人目がやってきて振り出しに戻された前巻からどう展開していくのか興味がありました。それが冒頭からクライマックス。趣向を変えて、既に誰が七人目なのか分かって…

機巧少女は傷つかない8 Facing "Lady Justice" (MF文庫J) [感想]

いろり可愛いです。出番が少ないだとかは関係がなくいのです、たとえ日輪の話だとしても、いろりが可愛い。メインヒロインではないですし、準主役級でもないけれど、それでも以下略――。 雷真の許婚の件が破談になったと知るや、元気になるいろりが何とも恋す…

まよチキ!11 (MF文庫J) [感想]

最終巻へ向って加速しています。 マサムネに告白されて、奏からも告白されて、それでも女性恐怖症が治るまでは答えを保留しているジローに対して、デートをしようというヒロインたち。マサムネ、奏、スバルそれぞれとのデートが描かれていくのだけれど、明る…

棺姫のチャイカIV (富士見ファンタジア文庫) [感想]

チャイカが二人。 俄然面白くなってきた。ガズ皇帝の遺体を回収するために旅をしてきたが、これまでが順調すぎたので、言い方は悪いが極論、ただ遺体を回収するだけになっていた。けれど、チャイカの他にもう一人のチャイカが登場したことで、物語が一気に広…

豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫J) [感想]

不器用なところが良い。 何も起こらなくてつまらないのではなくて、何も起こらないことを楽しむ作品。物語で描かれていくのは、一巻から引き続いてボクシング一辺倒の真宮と、三姉妹の奇妙で不器用な関係だ。 瑞希の力を借りて稜との仲を進展させるのかと思…

アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫) [感想]

チユリがダスク・テイカーの仲間になってしまうという凄い引きからだったので、どうなることやらと不安と興奮の板挟みにあっていたが、収まるところに収まった。 友との絆。 タクムとの絆を確かめ合って、乗り越えてきたハルユキだけれども、チユリに裏切ら…

氷結鏡界のエデン9 決戦限界‐アマリリス・コーラス‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語が更に深くシリアスになっていく。 シェルティスが半ば幽閉されてしまっているところに、最強の幽玄種が三体も現れる。しかも、読んでいれば分かるとおり、現状は戦力を損失しすぎていてとてもではないか戦えない。まさに人類の運命がかかっているといっ…

フルメタル・パニック! アナザー3 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

表紙を拝見して、まずは誰と口にしてしまったけれども、イケメン王子でしたか。後ろのASも気品があるというか騎士風なので、これまであったASとは違うなと印象付けられる。 ユースフは一瞬だけ登場するだけのキャラクターだと思っていたら、この巻では準主役…

アイドライジング!〈4〉 (電撃文庫) [感想]

年末に入りアイドライジングもシーズンオフに入ったことで、モモたちはオフを利用して保養地である箱根の温泉にやってくる。そこに他のアイドルもやってきて、一緒に羽を伸ばすことになるが、新人賞をかけて急遽大晦日に特別試合が組まれてしまい――。 エリー…

ご主人様は山猫姫〈9〉帝国崩壊編 (電撃文庫) [感想]

この作品は裏切らない。展開は王道でありきたりと言えばありきたりなのだろうが、それを確実に描いてくれる著者は流石だ。作中の登場人物が生き生きとしているので、展開が分かってもキャラクターがどのような行動を取るのかを想像させてくれるのだ。 伏龍と…

侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫) [感想]

いいなあ、こんな教師がいたら暑苦しいだろうけれども、楽しいだろなあ。生徒を教育することに対して熱心すぎるくらい熱心で、本人はそれが義務だというけれども、義務の範囲に収まらない理想の教師の姿だ。しかも、生徒と接するときに、変に距離を詰めない…

クロス×レガリア 吸血姫の護りかた (角川スニーカー文庫) [感想]

トラブル解決を1回千円で請け負う戌見馳郎は、少女ナタと出会ったことで彼女のボディガードをすることになるが、そこへ人の氣を喰らう吸血鬼、鬼仙がやってきて。馳郎はナタを守るために戦うことに。 分かりやすいというのが最初に印象としてくる作品だ。そ…

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫) [感想]

太一が成長する一歩踏み出す物語でした。 とにかく皆の為にと頑張ってしまう太一は、自己犠牲も厭わないところから変わったはずだった。事実、変わっていたのだろうが、他人の夢が見えてしまう夢中透視のせいで、太一が狂い始める。 本人は至って真面目で、…

羽月莉音の帝国 10 (ガガガ文庫) [感想]

完結。 日本と戦争することになった革命部。初っ端からミサイルの嵐で、艦隊と基地を破壊していく様は凄かった。また、それ以上に、人類の敵だと批判され、あること無いこと情報操作される恒太の存在感といったらない。物語が進むごとに凶悪になっていく恒太…

アクセル・ワールド〈3〉夕闇の略奪者 (電撃文庫) [感想]

春がやってきて二年生に進級したハルユキたちの前に、奇妙な新入生が現れる。≪ブレイン・バースト≫のマッチングリストにも載らず、けれど現実では≪加速≫を巧みに使いこなしているように見受けられる。確証がないのでハルユキたちも手を出せずにいたら、向こ…

明日から俺らがやってきた (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 電撃文庫MAGAZINE賞作 凄く分かりやすくて好きです。 未来からやってきた二人の自分は、大学に入った後の人生について後悔しており、互いに過去の自分の選択は誤りだったと主張する。方や推薦で大学を決めた自分、方や受験で大学を決めた…