Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

アクション

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2 (ガガガ文庫) [感想]

物語はファンタジーだけれど、ミリタリーということで、そこは今回も新鮮に読めた。エルフやドワーフ、トロールなどがいる世界で、焦点は人間たちの特殊部隊。 リョウトを主人公に、剣と魔法が飛び交う中で、現代の銃や爆弾といった単語が脳裏を霞める。戦場…

世界平和は一家団欒のあとに〈7〉ラナウェイキャット (電撃文庫) [感想]

刻人のクラスメイトで、神様と呼ばれるほどの予知能力を持っている少女、梢が予知したところによると、あと一週間で世界が終ってしまうかもしれないらしい。この後、刻人と共に梢が家出してしまい、二人を追う軋人の前には謎の黒服が――。 刻人が主役のお話で…

9S(ナインエス) (電撃文庫) [感想]

過去に「狂気の天才」と呼ばれた科学者がいた。彼が残した発明は「遺産」と呼ばれ、国家や組織がそれらを奪い合うような構図が世界に構築されている。そんな中で循環環境施設スフィアラボが武装集団により占拠されてしまう。これを解決するために、切り札と…

カレイドメイズ 半熟姫のあかるい国家計画 (角川スニーカー文庫) [感想]

王国復興は子作りから。 主人公のカイルと金持ち学生レナートスは、古代の遺跡を探索中に隠し部屋を発見するのだが、そこには2000年前の古代魔法王国の王女が眠っていた。目覚めた王女ネーフェを学院につれて帰るが、彼女には記憶が無くて――。 物語はネーフ…

パーフェクト・ブラッド 1 彼女が持ってるボクの心臓 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

『それがどうしたっ!』が面白かったので、こちらも読んでみたのだけれど、それがどうしたっ!ほど文章や展開が上手いとは感じなかったので、少し残念。これは読み進めていくと文章が上手くなっていくのかしら。 主人公の春川祐樹は事件に巻き込まれ、少女を…

世界平和は一家団欒のあとに〈6〉星弓さんちの非日常 (電撃文庫) [感想]

短編集。 非日常とはいうけれど、やっていることはいつもと変わらずな星弓家でした。美智乃がダイエット、柚島さん委員長モード、軋人と賞金、姉二人、そしておまけ。 柚島さんは相変わらずの可愛らしさでした。美智乃に彼氏が出来た云々で軋人が暴走しそう…

スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ドキドキしたいっしょーっ!! オイレンより先にこちらを読んでいますので、事件そのものは新鮮で、随所でここでリンクするのだなと確認。こちらの三人を援護するかのような誰かさんの狙撃には奮えますし、最後の場面などは熱すぎる。 キャラクターがイキイキ…

GENEZ-5 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

日常のジーンズ。 短編集の構成で、謙吾たちの普段の生活が描かれている。がっちりとした任務もいいけれど、たまには肩の力を抜いて、高校生らしい青春を読むのも楽しい。 任務は日常的にあるけれど、彼ら彼女らは高校生で。任務の難易度だってジーンズが必…

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫) [感想]

なんか世界とか救いてぇー テロや凶悪犯罪が横行するようになった近未来のオーストリアで、街の治安を守るケルベルス遊撃小隊、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女の活躍を描く。 スプライトを読んでからオイレンを読んでいるのだけれど、こちらの…

世界平和は一家団欒のあとに〈5〉追いかけてマイダーリン (電撃文庫) [感想]

もう柚島さんお嫁に来ちゃえばいいのに。 作中で四巻の出来事以降、彩ねぇが竜介さんの家へご飯を作りに行ったりして、まるで通い妻をやっている、みたいなことを軋人が言うのですが、それでは軋人の前に並んでいるご飯を作ったのは誰だというのでしょうね。…

ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫) [感想]

何も言わずに、クウェンサーを殴るヘイヴィアが一番面白かった。 そこに挿絵を入れ込んでくれるのも嬉しいですが、何よりもふざけんなお前という読者の言葉を、無言でやってくれるヘイヴィアさんに惚れてしまいそうです。 何だかんだで活躍するのはクウェン…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈下〉 (電撃文庫) [感想]

凄かった。ラストの賢人会議は反則だろう。 下巻なので、物語の終わりということでの面白さはもちろんあるのだけれど、最後が全ても掻っ攫っていきました。様々思うところは個々にあるだろうが、印象に残るのは最後だろう。 終わりの始まり、まさにそれだっ…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈上〉 (電撃文庫) [感想]

もう一人の元型なる悪魔使い登場。 シティ・メルボルンでのディーとセラ、賢人会議を巻き込んだ騒動が描かれる。世界樹を巡り錬とフィアが戦っていた裏側では、時期を同じくして戦いが繰り広げられていた。 錬とサクラの対比。 悪魔使いと言えば錬で、彼は過…

コロージョンの夏 (講談社BOX) [感想]

第2回 講談社BOX新人賞 Powers受賞作 マガミシリーズ第一弾。 黒姫カノンを筆頭に、登場する女の子が全員可愛らしかったです。あとがきで言われているキャラクター小説という意味に納得。 カノン、十夜、セラ、凛、この四人は主人公に好意を懐いているので、…

世界平和は一家団欒のあとに〈4〉ディア・マイ・リトルリトル・シスター (電撃文庫) [感想]

彩姉ぇがお子様に!? 仕事は運び屋で、いつも酔って帰ってくる姉。クールで格好良く、魔法が使えてとても強い姉。今回はそんな星弓家の長女、彩美が主役のお話。 彩美は振り幅が大きくて、様々な面が見れる面白いキャラクターだと思うのだけれど、これまでは…

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ドキドキするっしょーっ! 近未来のウィーンを舞台に、紫、蒼、黄、三色の妖精たちが機械化された身体を駆使して社会に蔓延っているテロと戦う物語。 世界観がしっかりしていた。近未来だけれど、そこに描かれるテロリズム、宗教、民族が深く関わっている部…

キノの旅 14 the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

キノの旅、十周年おめでとうございます。 昔から読んでいるシリーズのような気がしますが、気付けば十年なのですね……しみじみ。もっとも、自分が読み始めてからは十年経ってないですけれども。 そんなキノの旅ですが、大幅に内容が変わるわけでもなく、雰囲…

思い出したくもない人生最悪の96時間 (メディアワークス文庫) [感想]

タイトルから凄く期待して読んだのだけれど、拍子抜けしてしまった。 サスペンスということであったし、あらすじからも弟の他殺死体を発見し、第一発見者として警察に追われる主人公ということで、どうにかして警察から逃げつつ犯人を捕まえる話かと想像して…

ニーナとうさぎと魔法の戦車 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第9回SD小説新人賞 大賞受賞作 戦争が終った世界に残る、さまざまな形の爪痕。その一つが魔法で動く戦車であり、戦争が終った今も未だに稼動し続け、被害が絶えることはない。物語はこの戦車から街を守る戦車乗りたちの活躍を描き、少女ニーナの成長を描く。…

ヒメカミ ~緋焔の吸血姫(レイブラッド)~ (MF文庫J) [感想]

吸血鬼に力を与える血を持つ主人公と、幼馴染で吸血鬼な双子姉妹、主人公の血を欲しがる謎の吸血鬼の少女、吸血鬼な先輩。彼女たちと繰り広げるアクションラブコメ。 切ない雰囲気は好きになれた。 自分の血が特殊なので、近付いてくる女の子は自分の血が目…

世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る (電撃文庫) [感想]

父さん登場。 その存在がいることは分かっていたが、本編には登場していなかった星弓家の父。その父親が出張から帰ってくるとのことで、母は大喜び、と同時に軋人と美智乃の前に、昔の両親を知る謎の女が現れる。 何でも転移魔法の暴走で異世界からやってき…

ウェスタディアの双星〈4〉うら若き女王騒乱に立つの章 (電撃文庫) [感想]

ウェスタディア王国が一応の平和を取り戻したことで、ルシリアはジェルトルーデ領へ赴き、つかの間の休息を得るのだけれど、王子コルネリオが帰国したことで再び国内が大変なことに。 国内の治安を安定させた次に待っていたのは、内乱。 コルネリオは他国に…

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

槍水先輩の妹登場。 短編集では著莪の学校の文化祭に繰り出したわけだけれど、今回は佐藤の学校の文化祭。その文化祭に、槍水先輩の妹が来るというが先輩は友達のイベントで忙しい。そこで何故か佐藤が面倒を見ることに。 ロリとノーブラで攻める第6巻。 と…

ウィザーズ・ブレイン〈4〉世界樹の街〈下〉 (電撃文庫) [感想]

読んでいて失速したようにも思えた。というのも、今まで以上に登場人物がいるのに、視点切り替えが極端に早かったりするので、局所的に読み難くなっていたりした。 何をやっているのか把握するので、テンポを失った印象が強く、それを把握してもあるときは次…

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

12年間お疲れ様でした。「フルメタル・パニック!」シリーズにはとても長い間楽しませてもらって、納得の大団円でした。 読後感が爽快感に溢れているだとか、漠然と良いだとか、そういうことではなくて。読み終わったときに、終ったなと、素直に受け止めてい…