Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

シリアス

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン まとめ 4~10 (電撃文庫) [感想]

【ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (4) (電撃文庫)/宇野朴人】本来はこういうのが戦記だと思う。内政を描いて国の在り方を描いて、世界観に深みをもたらす重要な話、なんだけど序盤じゃ絶対にできない... →https://t.co/svoODhfrUu #bookmeter— 水衛 (@…

おともだちロボ チョコ (電撃文庫) [感想]

これまた凄い作品を書いてきたな、けれど消化不良だなというのが正直なところだろうか。入間人間先生の作品は好きなのでよく読みますし、新刊を見つけると買ってしまうので今回もその例に漏れないわけだけれど、あまりにあっさりと終わったので少し拍子抜け…

コロシアム (電撃文庫) [感想]

小学校や中学校のクラス編成では偏りが出ないようにバランスよく生徒を配分するのは良く知られた話だろうと思う。勉強が得意な子、運動が得意な子、クラスをまとめられる子、どんなクラスになったとしても予め生徒がバランスよく配分されているのだからクラ…

東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind (上) (角川スニーカー文庫) [感想]

絶望で彩られた世界の中で、希望となるボーイミーツガールを描く。「消閑の挑戦者」や「ムシウタ」でお馴染みの岩井恭平先生の新作。突如として人類の敵が現れたことで東京は侵入不可能の怪物たちの世界となってしまう。主人公は東京に閉じ込められた幼馴染…

アリス・エクス・マキナ 01 愚者たちのマドリガル (星海社FICTIONS) [感想]

高性能アンドロイド・アリスが普及した未来。人間とロボットとの交流を描いていく作品なわけだけれど、語られた物語はタイトルの通りに終盤になるまで真相を分からせない丁寧な作りで優しくて儚い悲劇となっている。愚者とは果たして誰を指した言葉なのだろ…

少女は書架の海で眠る (電撃文庫) [感想]

人が本を読むときというのは、どんなときなのでしょうね。一人になりたいからでしょうか。知識欲を満たしたいからでしょうか。ライフワークになってしまっていますかね。単純に暇つぶしなんでしょうか。むしろ何故人は本を読むのでしょうね。本を読んだから…

文句の付けようがないラブコメ2 (ダッシュエックス文庫) [感想]

頬の筋肉が緩むこと緩むこと。文章を読んでいてここまで身悶えるラブコメは文句のつけようがない。一巻のときから感じてはいたのだけれど、主人公である優樹とヒロインである世界の関係が何だか明治大正浪漫とでもいいましょうか。どこか古風な間柄や距離感…

ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫) [感想]

第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作。 タイトルにある「ひとつ海」が示すように全ての陸が海に沈んでしまった青の世界で、主人公のアキが懸命に生きていく姿を描く、生きるとは何かを描く冒険譚。読み始めの印象はとにかく世界が青くて茹だる様な夏の暑さに…

思春期テレパス (メディアワークス文庫) [感想]

心をグサグサと抉ってくるのがたまらない。学生諸君が抱えている友情だとか恋だとかの悩みのモヤモヤ感を、これでもかと眼前に突きつけられて思わず読んでる方が恥ずかしくなったり目を背けたくなる感じ――でもちょっと見てみたい、みたいな。天沢夏月氏が描…

グランクレスト戦記 (3) 白亜の公子 (4) 漆黒の公女 (富士見ファンタジア文庫)

やっと読めました。あとがきを先に読むことが多いので今回もその例に則ったわけですが、それによると上下巻構成となっているらしく本の物理的な薄さもあり、まとめて読んだ方が面白いという判断を個人的にしていたので4巻発売のタイミングで3巻を読み始めた…

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫) [感想]

月面から見る景色は数式が描き出した美しく優しい少女の心か、はたまた螺旋になって積みあがった摩天楼の強欲か。この世の富が集まる人類のフロンティアで流れる少年と少女の青春活劇が与えてくる刺激は心地よくも儚かった。 株式投資をテーマに金融とは何か…

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

ベテラン作家の素晴らしい安定感。シニカルシニカル。 好きなのは「私の戦争」でしょうかね。「アリソン」や「リリアとトレイズ」で読んだときに感じた胸躍るワクワク感と手に汗握る緊張感を短編ながら感じました。来月は電撃文庫で「ソードアート・オンライ…

絶望系 (新潮文庫nex) [感想]

天使と悪魔と死神と幽霊が登場しての連続殺人事件。要素を詰めるだけ詰めてのド下ネタ全開の会話劇に絶句しました。中でも強烈だったのは全裸ロリ死神でしょうか。死神の印象を根底から壊していくのに加えて、容姿的なことも含めて全てズレている。他の登場…

FAKE OF THE DEAD (メディアワークス文庫) [感想]

土橋真二郎さんの新作。人間の心理描写と残酷ゲームを展開する作品が多い作家さんですが、本作はゾンビと演劇と精神疾患をキーワードに、サスペンス風味な作品となっており、期待していた物語とは違ってしまいました。 購入前にあらすじを読まなかったのがい…

マグダラで眠れ (6) (電撃文庫) [感想]

クースラかわいい!あれ? フィネシスが可愛いのは当たり前なのだけれど、毒が抜けたクースラはヘタレ度合いが増しに増しているのです。ウェランドには散々からかわれ、イリーネにはそんなことでは愛想を付かされるぞと窘められ、もはや可愛らしい。 薬種商…

フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第二章。 上手いですね。ギアを上げてくるというか、新展開を読ませるにしてもコチラが読みたいときを見透かしたように読ませてくれますし、達也が一歩を踏み出してしまった分岐点にしても描写する部分を丁寧に選択していて好感が持てる。 新キャラクターの…

強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫) [感想]

スキルシステムを実装しました。 藤が活躍する「ラットマン」、敷島が活躍する「ねずみおとこ」にルート分岐し、お互いのやり方が明確になった今回。あくまで王道に、犠牲者を極力少なく自分が怪我してもがむしゃらにクリアを目指す藤。あくまで非道に、効率…

東京より憎しみをこめて 1 (星海社FICTIONS) [感想]

経産省の官僚とヤクザの娘が出会うことで、何かが変わる。 これまた凄いのが出てきた。まさに著者の作品という具合で、司法、メディア、警察を皮肉りながら、世界の裏側を描いていく。その裏側というのが、一般的に違法となるヤクザ側の世界で、麻薬、武器密…

キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

あとがきの大振りで思わずニヤケながら、カバー外してました。すいません。 物語はいつものキノの旅で、コミカルにシリアスに、物事を斜めから見ていく感じが大好きですし、時に真面目に感動させてくる話を差し込んでくる辺りも好きです。裏切りません。 鉄…

マグダラで眠れ (4) (電撃文庫) [感想]

カザンに辿り着いた果てに。 過酷だ。カザンに残された文献を読み、新たな工房を建設し、異教徒の町で一体どんな楽しいことが待っているのかと思えば、待ち受けているのは新たな試練。 マグダラを探し求める者として、幸せを教授することは出来ないのと漠然…

Fate/stay night [Realta Nua] [感想]

お盆なので久しぶりにやりました、Fate。 元々はPC版でプレイしたのですが、PS2版もプレイして、いまやPSV版まで発売しているのですよね。たまにやりたくなるのだけれど、プレイしていてたせいでライトノベルが読めないとはふがいない休みを送っています……。…

僕と彼女とギャルゲーな戦い (メディアワークス文庫) [感想]

現実は楽しいことばかりじゃない。 タイトルからはラブコメを想像させるけれど、恋愛云々という作品ではない。ギャルゲーを作るという意味では、恋愛が絡んでいるとも言えるのだけれど。小説家を夢見ていた主人公が、現実を知り、成長する物語。 ゲーム会社…

ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫) [感想]

これまた大型の現代ファンタジーが始動しましたね。封印されていた「マリアンヌの宝石箱」が解かれたことで、異能者たちが解き放たれてしまい。現代を舞台に戦いが巻き起こる――主人公はそんな争いの中心へと知らず内に片足を突っ込むこととなる。 圧巻なのは…

クライシス・ギア 緋剣のエージェント・九重 慎 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

日本刀バトルアクション。 クライシス・ギアと呼ばれる人類の発明品が一般的に使われる世界を舞台に、主人公の九重慎が政府機関「特防」のエージェントとして、本来は人命を守る道具である「クライシス・ギア」を使った犯罪に立ち向かっていく。 一言で言う…

マグダラで眠れ (3) (電撃文庫) [感想]

本当に素直じゃない。 クースラは相変わらず意地っ張りですね。大人なようでいて考え方などは子供なので、どうしても自分からお願いするだとかは出来ないのですよね。プライドとでもいうものでしょうか、恥ずかしいと考えているからなのか、気になっているの…

《名称未設定》 Struggle1:パンドラの箱 (ファミ通文庫) [感想]

第14回えんため大賞 特別賞受賞作 武器の説明が面白い。これだけで物語に引き込んで、展開を盛り上げているのは本作の強みだ。 ゲームに提供される不思議な武器の数々は、元々が未来人の玩具なので、現代の感覚からすると異常兵器に映る。作った人間は狂気に…

煉獄姫 六幕 (電撃文庫) [感想]

最終巻。 ユヴィオールに全てを奪われた。アルトは幽閉されてしまいましたし、フォグとキリエは力を失ってしまっている。ここからどうやって逆転するのかというところで、それを見せてくれるのだから面白くないわけがない。 序盤から展開が盛り上がりに盛り…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫) [感想]

これは凄い。卑屈で皮肉な八幡の思考形態をもって、弛んでなめ腐った文化祭実行委員会をぶっ破壊して創造し直した。目の覚めるような口撃は、鬱憤の溜まりきった読み手に爽快感と達成感を与えてくれる。しかしながら、その方法と周囲の反応は気持ち悪く、醜…

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

キノの旅、いつも楽しく読んでいるけれど、今回はいつも以上に面白く感じた。何故だろう。 死人達の国でスプラッターホラーを展開させたかと思えば、恋文の国でのミステリーチックなラブロマンスが展開され。フォトの話もある。国々の設定等で魅せていくキノ…

マグダラで眠れII (電撃文庫) [感想]

錬金術師クースラと修道女フェネシスのマグダラを目指す物語。 戦争が起こると技術が発展するのは昔から、新しい技術を探求するのなら戦争の最前線を目指すのが早い。錬金術にしてもそれは同じで、戦争中は異端も許される。逆を言えば、最前線でないなら異端…

烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫) [感想]

シリーズ完結編。 ここで終わるのかという終わり方。これから更に面白くなる展開にしか見えないので、是非とも続きが読みたいところなのだけれど、大人の事情で続けるのは難しいということなのか。 アリオンとの決戦と三国同盟がどうなったのかの顛末が描か…

ロゥド・オブ・デュラハン (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

ダークファンタジー。 とにかく人が死んで、ひたすら暗くて重い物語。そんな中で、死を告げる精霊であるところデュラハンを上手いこと料理して「生と死」を描いている作品。 死人は生き返ったりしないのが世界の法則だけれど、それを捻じ曲げる死霊術。死者…

クロクロクロック1/6 (電撃文庫) [感想]

本物の拳銃を販売してしまったことから巻き起こる群像劇。 探偵は拳銃を回収しようと奔走し、引き篭もり少女は社会復帰を頑張り、殺し屋は目標の暗殺へ。陶芸家は個展への出品を急ぎ、小学生の少女はランキングをつけ、高校生は片思い中。様々な人の様々な思…

グロリアスハーツ2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

完結。 あまり売れなかったのかしら、打ち切り感に包まれて残念ではありますが、上手くまとめていたと思います。終わり方は、駆け足に展開を何個も諸略しつつ飛ばしたのでしょうが、著者の考えていたことは出来ていた印象で、明るく終われたのは良かった。 …

マグダラで眠れ (電撃文庫) [感想]

支倉凍砂さんの最新作ということで購入。著者名でこれだけ安心して買えてしまう作品というのも、実は珍しい気がします。期待度は最初からかなり高かったわけだけれど――。 フェネシスの可愛らしさにやられた。 聖歌隊からの監視役として、クースラたちを見張…

烙印の紋章 11 あかつきの空を竜は翔ける (上) (電撃文庫) [感想]

戦があるわけじゃない。最後の決戦に向けての前準備であり、政治的な駆け引きはあれど序章であり派手さがあるわけではない。けれど、最終巻の上巻として素晴らしい出来だった。 何より感慨深いのは、ギルとグールが面と向って己が矜持を示し、思いの丈をぶつ…

9S(ナインエス)〈7〉 (電撃文庫) [感想]

ADEM編、下巻。 印象的だったのは、闘真と由宇の活躍が減ったのにもかかわらず、展開が熱くて、焦らされて常に高揚感に包まれているようで面白かった。大勢いる登場人物たちそれぞれに見せ場があったこともあり、飽きさせずに物語のテンポを失うことがなかっ…

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

とうとう来たかという感じでしょうか。魔法少女たちの生き残りをかけたデスゲーム。 数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出すゲームで、幸運にも魔法少女になった女の子たち。最初は魔法少女の力を人助けに使っていたが、ゲームの運営側から魔法少女が…

僕たちはドクターじゃない (メディアワークス文庫) [感想]

独特な世界観で展開される医療モノ。 主人公のドクが所属する医療チームは、全員が未成年という医者の集団だ。特別医学生と銘打たれた彼らは、日本から医者の数が激減したことから、医者の数を増やすための措置として、子供のうちから英才教育を施された医者…

猫にはなれないご職業 (ガガガ文庫) [感想]

第 6 回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作 代々陰陽師として活躍した藤里家の猫又であるタマは、藤里家の末裔である桜子には自分が猫又ということを隠し、普通の猫として接する。加えて、桜子は自分が陰陽師の末裔であることさえ知らないのだが、それは祖…

こわれた人々 (ガガガ文庫) [感想]

第 6 回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作 主人公である向井は、人と関わりを持とうとしない高校生。学校では変人、奇人扱いされ、イジメられているわけではないが、クラスからは浮いている。深く関わらない方がいいというのが、クラスの中での共通見解。…

煉獄姫 五幕 (電撃文庫) [感想]

残酷で綺麗。 物語の構成が本当に美しい。シリーズを通しての伏線が自然と繋がっていく様は、読んでいて気持ちが良いし謎が解明されていくことに心地よい高揚感が得られる。丁寧に作りこんでいるのが伝わってくるので、流石だなと納得してしまう。 ローレン…

楽園島からの脱出 (電撃文庫) [感想]

土橋真二郎さんの新作。 無人島で開催される脱出ゲーム。高校生男女合わせて100名が参加するゲームをクリアするには、無人島から脱出すること。最低限のゲームルールしか説明されない中、脱出を目指してゲームの謎とルールを解明していく――。 高校生という枠…

メグとセロンVII 婚約者は突然に (電撃文庫) [感想]

最終巻。 セロンとメグの恋の行方がどうなるかと思えば、まさかまさか告白前に撃沈するセロンの姿がそこに。メグの自分でも分からない嫉妬心に新聞部が丸ごと巻き込まれていく。今回持ち込まれる事件と二人の恋愛模様がもどかしいの何の。 メグを主体に物語…

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫) [感想]

ギクシャクの関係がさらにややこしく。 葵さんに彼氏のふりをして欲しいと頼まれ、その現場を帆夏に見られたことから関係がギクシャクしてしまった是光だったけれど、新たに登場したヒカルの愛人を名乗る少女、月夜子さんと出会うことで更にややこしいことに…

六花の勇者 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

七人目の勇者は誰だ。 始まり方からして鮮烈。七人目の勇者の正体を暴いたと思ったら、更に七人目がやってきて振り出しに戻された前巻からどう展開していくのか興味がありました。それが冒頭からクライマックス。趣向を変えて、既に誰が七人目なのか分かって…

グロリアスハーツ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

派手さのない変わりに、物語で魅せてくれるタイプのファンタジー。 バトルも確かにあるし、その戦闘描写は能力合わせて格好良いが、物語の核となってくるところは一人の少女にある。彼女、メリッサの存在を回想しながら大切に描いていくことで、ファンタジー…

6―ゼクス (電撃文庫) [感想]

不思議な雰囲気を持つ少女と出合ったときから、山本彦馬の周りで人間が発火するという事件が起きるようになり、彦馬は容疑者として警察から疑われてしまう。そんな彼を救ったのは、特例課所属の女刑事、北林花姫。彼女は過去に世間を騒がせたシックスデイ事…

GENEZ‐7 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語もクライマックス。 バレンタインデーに浮かれる海神学園がまぶしいです。急接近した謙吾とユキナもそうだけれども、彩離までもが恋をしているというのだから周りの反応も面白い。そして林先輩と亜佑美部長は、今回のバレンタインの主役だ。 隠れて亜佑…

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) [感想]

川村七竈は周囲が見惚れるほどの美しい少女。七竈の近くには男共が寄ってくるわけだけれども、そんな男を軽蔑し、相手にしない七竈。幼馴染の雪風だけを友達として、鉄道模型を眺める毎日。けれども、大人たちは七竈を放っておいてはくれない。 鬱々として、…