Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

ファンタジー

空戦魔導士候補生の教官1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第24回後期ファンタジア大賞 金賞受賞作 これはよく出来ている。作品として何をやりたいのか、どこを面白さとして提供していくのかが明確なので、読んでいて構成が綺麗。先が読めると言えばそうだけれど、期待されるエンタメを期待通りに読ませてくれるのが…

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫) [感想]

上月司さんの新作。 著者は「カレとカノジョと召喚魔法」の印象が強くて、作品としても凄く楽しませてもらった。逆に「れでぃ×ばと!」とは相性が悪かったので、近作もラブコメ全開が透けて見える辺り楽しめるか不安だったのだが、読んでみると楽しめた。 吸…

七星降霊学園のアクマ 04 グリード・ウィング 七星降霊学園のアクマ (角川スニーカー文庫) [感想]

フハハハハハ。 アバドンとなったカグラめっちゃ格好良いじゃない。月斗たちのことなんて知らないと言いつつ、いつもの料理を振舞ってくれたり、わざと魔界から自分から遠ざけようとする。 そんな冷たいカグラを見ていたら、思わず後ろを向いた黒猫を想像し…

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア) (MF文庫J) [感想]

著者の新作ということで購入。 キスをしないと世界に殺される。主人公が生き残りをかけて、女の子とのキスに挑む物語。こう書くとコミカル全開ですが、ギャグではないですし、むしろシリアスだと言える。某作品と同じと言われればそれまでですが、本作はより…

魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫) [感想]

中巻。 パラサイトの件で達也の周囲がゴタゴタしてるけれど、上巻の感想でも少し触れたように、予定調和に様に何も起こらなかったですね。逆の意味で安心してしまいました。 正直、頭100頁くらいまでと終盤50頁を読めば流れは補完できるのではないかと思うく…

ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫) [感想]

これまた大型の現代ファンタジーが始動しましたね。封印されていた「マリアンヌの宝石箱」が解かれたことで、異能者たちが解き放たれてしまい。現代を舞台に戦いが巻き起こる――主人公はそんな争いの中心へと知らず内に片足を突っ込むこととなる。 圧巻なのは…

新約 とある魔術の禁書目録(5) (電撃文庫) [感想]

……あれ、とあるってこういう作品だったのだろうか。 久しぶりに本シリーズを読みましたが、まず感じたのは違和感。科学サイドの方が好きだと前にも言っている気がするけれど、今回の話は楽しめなかった。 一端覧祭をやるならそれでいいですし、上条さんが大…

クロス×レガリア 海神の遺産 (角川スニーカー文庫) [感想]

宝の地図を見つけた馳郎たちと生徒会の面々が、夏休みに海へ旅行に出かけるという、キャッキャウフフな可憐な水着と女の子たちの眩しい笑顔が炸裂することうけあいな和やかな話になるかと思いきや――いや、事実和やかではあるのだが。 クロス×レガリアオール…

アリス・イン・ゴシックランドII 怪盗紳士と大聖堂の秘法 (角川スニーカー文庫) [感想]

やはり世界観が良い。十九世紀のロンドンということもあるけれど、そこで繰り広げられる冒険ミステリーに、誰もがどこかで聞き覚えのある小説や歴史上の有名人たちが入り乱れてのお話なのでワクワクさせてくれるのだ。 物語を引っ張っていく伏線と構成が美し…

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と赤の王国 (角川ビーンズ文庫) [感想]

新聖祭が間近に迫り、銀砂糖の準備を急ピッチで進めるペイジ工房だったが、その中の一人オーランドがラファルに襲われ負傷してしまう。キャットが助っ人にやってくるがそれでも人数は変わらない。職人が一人減ったことで窮地に立たされるペイジ工房。 ――そし…

一つの大陸の物語 (下) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫) [感想]

ワクワク感と冒険している感じが好きでした。 それは本作にもしっかりと受け継がれている。上巻は「メグとセロン」の延長線上のようなところから始まり、「リリアとトレイズ」が重なっていくような物語でしたが、下巻は「アリソン」そのままでした。 アリソ…

アリス・リローデッド (2) ヘヴィ・ウェイト (電撃文庫) [感想]

一度、感覚で読むことに集中できてしまえれば、凄く読みやすい。物語の構成が綺麗なので、そこで躓くことはないですし、流れが綺麗だからこそ、振り仮名が活きてきて新鮮に頭に映る。読んでいというようりは観ているといったところだろうか。 ミスターの一人…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫) [感想]

神の前では嘘はつけーん! ヘスティア可愛いよ。あのツインテールはどうなっているのだろう。ヘスティアが怒るとベルくんの頭をぺしぺしと叩き、ベルくんの鈍感が発動するとへにょんとしおれる。感情が記号となって表現されるから、可愛さの一部になるのです…

召喚主は家出猫 (1)喚ばれてみれば最前線 (角川スニーカー文庫) [感想]

ブラック魔法発動。 異世界に召喚された主人公が、サバイバル技術と現代知識を応用して、思わぬ方法で敵に立ち向かう。想像していたよりもコミカルで明るく、ファンタジー世界での魔法の捉え方が面白かった。というのは、RPGなどでよくある炎魔法とか氷魔法…

マグダラで眠れ (3) (電撃文庫) [感想]

本当に素直じゃない。 クースラは相変わらず意地っ張りですね。大人なようでいて考え方などは子供なので、どうしても自分からお願いするだとかは出来ないのですよね。プライドとでもいうものでしょうか、恥ずかしいと考えているからなのか、気になっているの…

ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫) [感想]

アリシゼーション編 第四部 前半はとにかくカーディナルの講義を拝聴する時間。カーディナルという存在がどういったものなのか、世界の成り立ちやら、整合騎士とは何なのか、管理者権限がどの程度まで及ぶのか、といった根幹に関わるありがたいお話をキリト…

聖剣の姫と神盟騎士団I (角川スニーカー文庫) [感想]

杉原智則さんの新作ということで購入。 また著者のファンタジー戦記が読めるということで嬉しいです。前作からの印象で、シリアスで硬派な設定やキャラクターを配置するのかと思っていたのだけれど。一転して個性的な登場人物ばかりだ。中でも面白いのは、主…

銀の十字架とドラキュリアIII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

幽霊少女さん、かわいい。 ハーレム系ラブコメしていて、今回も楽しいです。新キャラとして幽霊の透子さんが登場するのだけれど、これがまた可愛らしい。ちょっとお茶目な性格のお姉さんキャラなのだけれど、主人公の緋水くんが思わず可愛いと呟いてしまうく…

魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫) [感想]

USNA(北アメリカ大陸合衆国)戦略級魔法師登場。 上中下の三巻構成ということもあり、終始ゆっくりしています。本作を読んでいるなら慣れてもくるけれど、いや本当に何も起こらない。相変わらずの説明につぐ説明、なるほどなと設定に関心している内に終わり…

不完全神性機関イリス3 三大世界の反逆者 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ミカエルさんは今日も可愛いです。 凪が相も変わらず鈍感なので、ミカエルを女の子として意識しつつも、機械人形としてのメンテナンスを自然とやってあげようとしたりする。顔を真っ赤にして恥ずかしがるミカエルさんと、その後に怒るミカエルさん。凪のこと…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫) [感想]

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)作者: 大森藤ノ,ヤスダスズヒト出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2013/02/16メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (17件) を見る

塔京ソウルウィザーズ (電撃文庫) [感想]

第19回電撃小説大賞 銀賞受賞作 これは、凄いのが出てきた。正直、どう感想にしようか迷いました。というのも、とにかく説明が多い作品だからです。実に作品の半分は世界観と独自設定を説明するのに使われているのではないかと思わせるほどに説明だらけなの…

アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム (電撃文庫) [感想]

第19回電撃小説大賞 大賞受賞作 コレは良いものだ。硝煙の匂い漂う、荒れた荒野での西部劇。丁寧に描かれていくガンアクションは見物ですし、魔法の要素が違和感なく組み込まれているのも演出を盛り上げる。読んで絵が浮かぶというのも、とても魅力的に映る…

ドラゴンチーズ・グラタン (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

タイトルから想像できるように料理モノの作品だ。この時点で読む前から期待していた。ファンタジーな世界観に独自の設定、そこで描かれる料理と。登場するキャラクターたちも個性的だし、主人公も駆け出し料理人で実力はまだまだだけれど才能はありそうと期…

《名称未設定》 Struggle1:パンドラの箱 (ファミ通文庫) [感想]

第14回えんため大賞 特別賞受賞作 武器の説明が面白い。これだけで物語に引き込んで、展開を盛り上げているのは本作の強みだ。 ゲームに提供される不思議な武器の数々は、元々が未来人の玩具なので、現代の感覚からすると異常兵器に映る。作った人間は狂気に…

七星降霊学園のアクマ 七星降霊学園のアクマ 03 ラース・フィンガー (角川スニーカー文庫) [感想]

カグラがいなくなってしまうのは衝撃が大きいですね……。 悪魔と学園の全面衝突からシリアス一直線な内容でした。学園のあり方が問われるというのか、大人の権力争いに利用されている背景が見えて気持ち悪い。退魔師を育成する学校でありながら、学校というこ…

機巧少女は傷つかない10 Facing "Target Gold" (MF文庫J) [感想]

アニメ化決定。おめでとうございます。 ――いろり、可愛い。大好きなキャラクターだと前から言っていた気がするけれど、時代がやっと追いついてきたのでしょうか。もはや心の声がだだ漏れているいろりさんではありますが、雷真の妻になることを宣言するという…

蒼柩のラピスラズリ2 (MF文庫J) [感想]

遺産集めも順調に進んでいたようで、次は学園生活を描いていくのかなと思いきや、いきなり爆弾をぶち込んできました。物語が加速していくのは著者の持ち味ですので、今回も動かすなあと。七海さんの積極には、驚きです。 愛の告白から、お見合い。 回りくど…

学戦都市アスタリスク 02 銀綺覚醒 (MF文庫J) [感想]

星導館学園の序列第一位。 容姿は幼女でも年齢は大人というキャラクターは多い気がしますが、新ヒロインの刀藤凜綺は若干13歳にして序列一位の凄腕剣士。剣士なので性格も規律正しく怖いのかと思いきや、引っ込み思案で健気で思わず守ってあげたくなるタイプ…

棺姫のチャイカVI (富士見ファンタジア文庫) [感想]

下巻。 飛空要塞の中でどうなることかと思ったけれど、上手く纏め上げてくるところは流石としかいいようがありませんね。チャイカを救出するためにトールとジレット隊の二人と手を組んでみたり、殺人中毒さんととのバトルも盛り上げ方が考えられていて美しい…