Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

伝奇

終物語 (上) (講談社BOX) [感想]

シリーズ長いですね……。 戯言もいい加減に長いとは思ったものだけれど、こちらがここまで続く作品だとは思っていなかったというか。あとがきを読んで改めて感じさせられてしまっただけかもしれませんが。 さて、物語は終わりを銘打っているものの、暦の始ま…

クロス×レガリア 双貌の王 (角川スニーカー文庫) [感想]

これまた面白くなってきた。 ジンというライバルが登場してから、世界が一気に広がっているけれど、まさに第二部スタートという内容。表題にもある通り、資質は真逆でも王の器をもって生まれた馳朗とジンの元に、自ずと忠誠を誓う臣下が集まり始める。 依頼…

睦笠神社と神さまじゃない人たち (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

この人の描く作品の雰囲気が好きだ。 物語は主人公の冬基が傷ついたイタチを助けたところ、イタチが美少女の神様だと名乗り神社に居座ってしまったことで、日常のちょっとした不思議に出会うというもの。 これだけだと騒がしいラブコメを想像してしまうが、…

Fate/stay night [Realta Nua] [感想]

お盆なので久しぶりにやりました、Fate。 元々はPC版でプレイしたのですが、PS2版もプレイして、いまやPSV版まで発売しているのですよね。たまにやりたくなるのだけれど、プレイしていてたせいでライトノベルが読めないとはふがいない休みを送っています……。…

暦物語 (講談社BOX) [感想]

言葉遊びは流石に面白かった。 ……ただ、ひたすらに長かった。。。 450頁ほどあったわけだけれど、見た目以上に長い。これほど長いと感じたのは、著作のクビキリサイクル以来ではないだろうか。向こうもいい加減に長いけれど、当時は著者の文章に慣れていなか…

憑物語(講談社BOX) [感想]

シリーズファイナルシーズン。 阿良々木暦の為の阿良々木暦にささげる壮大なる前フリ。 オチなんてあって無いようなもの。ひたすら妹たちとイチャイチャして、全裸見ておっぱい触ってたら話の主軸にいきなり放り込まれ、余接がUFOキャッチャーされて幕が下り…

クロス×レガリア 吸血姫の護りかた (角川スニーカー文庫) [感想]

トラブル解決を1回千円で請け負う戌見馳郎は、少女ナタと出会ったことで彼女のボディガードをすることになるが、そこへ人の氣を喰らう吸血鬼、鬼仙がやってきて。馳郎はナタを守るために戦うことに。 分かりやすいというのが最初に印象としてくる作品だ。そ…

恋物語 (講談社BOX) [感想]

セカンドシーズン最終巻。 うーん……、微妙でした。テーマは好きなのですが、どうにも蛇足を印象付けられる。最終巻でどうまとめてくるかを期待していたので、著者らしいといえば著者らしいけれど、如何せん肩透かしを食らった気分。 語り部が戦場ヶ原でも阿…

煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫) [感想]

法王庁の特務組織である奇跡認定局が動きだすことになるが、彼らは瑩国を混乱させるために議員や貴族を無差別に暗殺していくことを企む。要人が次々と暗殺されていく中、アルトとフォグにまで暗殺の手が忍び寄る。 アルトの成長。 これまで、戦うこととは一…

鬼物語 (講談社BOX) [感想]

最強の吸血鬼であるところの忍を語る物語。 一人目の眷属が誕生した秘話から、忍が如何に出鱈目な吸血鬼で怪異だったのか思い知らされる。いつもの軽快な言葉遊びは健在で、阿良々木さんの突っ込みが入る会話劇は安心して読めた。 また、彼女がいるのに少女…

囮物語 (講談社BOX) [感想]

撫子さん男前。 衝撃の一言。可愛らしいという言葉が似合うであろう撫子というキャラクターを気持ちがいいくらいにぶっ壊していった。化物語でのイメージはイメージとして、破壊していく潔さは著者だなと。化物語が表なら、そこから続く物語は裏。 捉え方が…

花物語 (講談社BOX) [感想]

神原駿河の青春。 期待を裏切るというか、物語の流れを容赦なくひっくり返すというか。何でもないように見せかけて、唐突に展開が動くのは著者らしさで、相変わらずだ。 そういう意味では、沼地の語りには驚いた。神原ではなく彼女が語るので、一体いつにな…

丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ (角川スニーカー文庫)

町でトイレを探し、やむなく女子トイレに入った咲丘。トイレの個室から出ると、目の前には長身のギター女が。変態として処理されそうになる咲丘だったが、目の前の女は幼馴染の香澄だった。 都市伝説、ドッペルゲンガーを主軸に語られる物語。 登場人物が個…

傾物語 (講談社BOX) [感想]

かみまー。 八九寺がメインのお話、まよいキョンシー。けれども、八九寺はあまり登場しない。終始、暦と忍の語りで物語は進む。というか、二人しか登場しないといっても過言ではない。八九寺メインなのに登場少ないとはどういうことか。 あとがきでもあった…

丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫) [感想]

第15回スニーカー大賞 優秀賞 主人公の咲丘は、風景を愛している少年。そんな彼が入学早々に「丘研」の入部案内を見て、この部活は風景を愛している自分にピッタリだと、その字面から入部を決心する。けれど、丘研の正体とはオカルト研究会のことで――。 オカ…

アカイロ/ロマンス〈6〉舞いて散れ、宵の枯葉 (電撃文庫) [感想]

始まりと終わりが綺麗だった。 いつものように漫画パートで始まるわけなのだけれど、それが何とも切ない。これを読んでから本編にいくので、その対比とつながりに胸が熱くなる。 丁寧に進めてきたシリーズだけれど、今回もそれはしっかりしていて、予定調和…

アカイロ/ロマンス〈5〉枯れて舞え、小夜の椿 (電撃文庫) [感想]

全てがつながり、謎が明らかになる。 景介が鈴鹿の一族の争いに巻き込まれて始まった物語。今までに積み重なってきた伏線を回収しつつ、あれよあれよという間に怒涛の勢いで物語が展開された。 デートで良い雰囲気、明るい部分を読ませて、突き落とす。 枯葉…

猫物語 (白) (講談社BOX) [感想]

ロリかっけーはずの阿良々木暦が普通に格好いい。 これほどまでに”普通”という言葉を使いたくなったのも久しぶりだった。それはもちろん良い意味で、なのだけれど。変態に流れていたはずのアララギ先輩が何故だか格好良いという不思議がそこにあった。 今な…

アカイロ/ロマンス〈4〉白日ひそかに、忘却の (電撃文庫) [感想]

秋津依紗子に関して調べるために、彼女の家を訪れることにした景介たちだったが、繁栄派も静かに行動を開始していて――枯葉の記憶に関する重大な秘密が判明する。 制服姿の枯葉が可愛らしかった。 唐突に高校へやってきた枯葉に景介は戸惑ってしまい、クラス…

猫物語 (黒) (講談社BOX) [感想]

知らぬまに、落ちているのが初恋だ。 傷物語を読んでいるうちからそうだったのだけれど、何故、阿良々木君は羽川さんと付き合っていないのか。阿良々木暦が羽川翼に恋をするのは酷く自然の流れで、むしろそうなっているべきだったのではないのか。 それが不…