Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

冒険

アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫) [感想]

謎の少女アリスとは――。 19世紀末ロンドン。世間では通り魔殺人や英国海軍の新造艦が奪取されるなど、奇妙な事件が発生し、その裏には秘密結社まで暗躍していそう。スコットランドヤードの貴族刑事であるジェレミーは、ホームズの妹イグレインと共に不可解な…

ご主人様は山猫姫 7 北域見習い英雄編 (電撃文庫) [感想]

ミーネ、顔。 新章に突入とか、南域でも騒乱だとか、そういう物語に関わってくる部分ではなく、妙に好きになってしまったのは序盤でミリンをからかうミーネだった。 光凛に好意を寄せているが、それを隠しているミリン。光凛の前では素直になれないミリンだ…

カレイドメイズ2もえない課題とやける乙女心 (角川スニーカー文庫) [感想]

相変わらず文章は読みやすい。登場人物も増えていますし、お祭からネーフェとカイルのラブコメ、超越遺物の調査と幅が広い展開などだけれど、スマートに収まっている。 三角関係勃発。 今回は、カイルの活躍が描かれるというよりは、少女ミオが新たに登場し…

星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

短編集。 今までに登場したキャラクターの過去話や、これまでに語られてきた物語の裏話などが収録されている。中には名前を覚えていないキャラクターもいるのだけれど、それはそれで新鮮に読めた。 一つの話が短いので物足りなさは感じるが、気楽に読めてし…

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2 (ガガガ文庫) [感想]

物語はファンタジーだけれど、ミリタリーということで、そこは今回も新鮮に読めた。エルフやドワーフ、トロールなどがいる世界で、焦点は人間たちの特殊部隊。 リョウトを主人公に、剣と魔法が飛び交う中で、現代の銃や爆弾といった単語が脳裏を霞める。戦場…

斬光のバーンエルラIII (MF文庫J) [感想]

ターヤが仲間に加わり、第五王子であるハイドの城に辿り着くのだけれど、このハイドが意外に良い奴。これまでの話から王子は全員悪い奴という印象があっただけに、逆に驚いた。 てっきりターヤは別で、他の王子は悪い奴と考えていたからだろう。レネとハイド…

カレイドメイズ 半熟姫のあかるい国家計画 (角川スニーカー文庫) [感想]

王国復興は子作りから。 主人公のカイルと金持ち学生レナートスは、古代の遺跡を探索中に隠し部屋を発見するのだが、そこには2000年前の古代魔法王国の王女が眠っていた。目覚めた王女ネーフェを学院につれて帰るが、彼女には記憶が無くて――。 物語はネーフ…

ご主人様は山猫姫〈6〉 辺境双璧英雄編 (電撃文庫) [感想]

安心して面白いこのシリーズ。 緑軍から見事に侘瑠徒を守りきった晴凛たち。弱小の反乱軍だったのが、緑軍の一部を取り込んだことで、ここにきて一万を超える一大勢力に成長した。――今度はこちらが攻勢に回る。 基本的には侘瑠徒での防衛戦を展開してきた晴…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈下〉 (電撃文庫) [感想]

凄かった。ラストの賢人会議は反則だろう。 下巻なので、物語の終わりということでの面白さはもちろんあるのだけれど、最後が全ても掻っ攫っていきました。様々思うところは個々にあるだろうが、印象に残るのは最後だろう。 終わりの始まり、まさにそれだっ…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈上〉 (電撃文庫) [感想]

もう一人の元型なる悪魔使い登場。 シティ・メルボルンでのディーとセラ、賢人会議を巻き込んだ騒動が描かれる。世界樹を巡り錬とフィアが戦っていた裏側では、時期を同じくして戦いが繰り広げられていた。 錬とサクラの対比。 悪魔使いと言えば錬で、彼は過…

星界の戦旗〈3〉家族の食卓 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

ジントが故郷に帰る。 帝国の作戦がひとまずは落ち着いたので、その間にジントはハイド星系へ行くことにする。これにはラフィールも星界軍に休暇願いを提出してついていくことに。 このラフィールの行動からして、これまでの話があってのことなので嬉しい。 …

星界の戦旗〈2〉守るべきもの (ハヤカワ文庫JA) [感想]

幻炎作戦が大勝利に終った帝国は、部隊を再編成して狩人作戦を開始する。バースロイル艦長であるラフィールも作戦には参加しなければいけないのだけれど、ビボース提督に領主代行を命じられてジントと惑星ロブナスIIに行くことに。 領主代行は貴族でなければ…

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類統合体との戦争が始まるまでを描いた前作から、実際に戦争が始まり、大規模作戦が展開されている今回。突撃艦バースロイルを指揮するラフィールとジントを描く。 二人の関係性がやはり魅力。 戦場で戦っているのだけれど、そこはSFの艦隊戦なので直接的…

キノの旅 14 the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

キノの旅、十周年おめでとうございます。 昔から読んでいるシリーズのような気がしますが、気付けば十年なのですね……しみじみ。もっとも、自分が読み始めてからは十年経ってないですけれども。 そんなキノの旅ですが、大幅に内容が変わるわけでもなく、雰囲…

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

地上へ逃れたジントとラフィールだったが、その足取りを警察に捉まれてしまう。二人は地上での逃亡劇を開始するが、宇宙ではスファグノーフ門沖会戦が始まった。 ジントとラフィールは永遠と地上にいるので、宇宙での戦いとの接点は少ない。あくまで二人は逃…

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類統合体からの攻撃を受けて、巡察艦ゴースロスから脱出したジントとラフィールは、フェブダーシュ男爵領にて補給を受けるがジントは監禁されてしまう。 ジントが監禁されていることを知ったラフィールはそれを助けに、ジントは前男爵スルーフと協力して脱…

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類が太陽系から飛び出し、太陽系外の惑星に移住し始めて幾星霜。主人公ジントの住んでいる惑星は、「アーヴによる人類帝国」と名乗る大艦隊に突如として侵略を受け、これに征服されてしまう。 ジントは一般人から貴族に――。 政府主席だった父がアーヴと取…

ウィザーズ・ブレイン〈4〉世界樹の街〈上〉 (電撃文庫) [感想]

悪魔使いの少年と天使の少女、龍使いの少女に空賊、今までに登場した人物たちが、人形使いを巡り同じところに集う。 それぞれ独立してた物語が、ここに来て一つになったのはそれだけで嬉しい。錬、フィア、ファンメイ、ヘイズとどのキャラクターにも思い入れ…