Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

富士見ファンタジア文庫

絶対服従カノジョ。 1.いいか、魔眼はつかうなよ? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第23回ファンタジア大賞 銀賞受賞作 高校の入学式、主人公の伊織を指差して騒ぎ出した少女マナ。彼女曰く、伊織のことを何としても服従させたいのだという。仮にも、入学式の途中なので、周囲が暴走を止めるかと思いきや、何故だか校長までも伊織を捕まえよ…

いもうとコンプレックス! ‐IC‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第23回ファンタジア大賞 銀賞受賞作 主人公は妹が大好きなシスコン兄貴。いつも妹のことを一番に考えているし、妹のことを愛していると大声で言ってしまうほどなので、それもう重症。妹のためにと頑張れば頑張るほど空回りしていく主人公はいっそ清々しい。 …

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第23回ファンタジア大賞 金賞受賞作品 RPGではお馴染みの職業システム。戦士や魔法使い、鍛冶屋に踊り子など、様々あるわけだけれど、その中にはもちろん勇者というのもあるわけで。主人公ラウルは勇者を目指していたが、魔王の脅威が弱くなったということか…

ライジン×ライジン RISING×RYDEEN (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第23回ファンタジア大賞 大賞受賞作品 あばばばば。 ストレンジャーと呼ばれる異能力者がいる世界。主人公の隆良は、そんなストレンジャーに憧れているちょっと痛い男の子であり、いつか自分も異能力に目覚めるのだと頑なに信じていた。物語では、ついに隆良…

黒の夜刀神 1.キミのために僕ができること (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ストーンリバー学園に通う学生は、学園の方針で仕事と学業を両立させなければならない。主人公の白毀廻もそれは例外ではなく、伝聞社イーストウッド社の仕事を請け負っていた……のだが、請け負いすぎて出席日数が危ぶまれるという本末転倒な自体に発展してい…

不完全神性機関イリス 154cmの最終兵器 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

宝条軍学校の傭兵科に通う凪は、ある日、廃材の山に放置されていた少女の人型機械体を発見する。元来、機械マニアで、本当は機械工学科へ入学したかった凪は、彼女を持ち帰りさっそく修理するのだけれど――。 キャラクターの作り方がとにかく上手い。女の子た…

フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

民間軍事会社「D.O.M.S.」に就職することになった達也だったが、あるクライアントと模擬戦の結果で揉めたことにより、一時的に日本へ帰されることに。物語では、達也が本来いるべき場所である陣代高校が描かれていくと共に、新型ASが登場する。 ――ブレイズ・…

デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫) [感想]

――やられた。最後の最後で全ての展開を掻っ攫っていった。 まずは予想していなかったと言うべきだろうか、士道の過去には何かあるとは思っていたがそれは少しずつ明かされるというか、もっと話を進めてからだと思っていたので、不意打ちを食らった気分だ。こ…

火の国、風の国物語12 傑士相求 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ついにアレスとジェレイド手を組んだ。 武力のアレスと、知略のジェレイドが結びついたら他に勝てるものはいない。これまでの出来事で成長をうかがわせるアレスは、悩んだ末に大きな選択をするわけだけれど、そこにジェレイドを巻き込むのだから面白い。 考…

棺姫のチャイカIII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

人を信じるということ。 信頼とはどういうものなのか。信頼しているからと言えば信頼関係が出来上がるのかといったらそうじゃない。一緒に過してきた時間なのかと言われても、それは情かもしれないし一概に信頼かと言われると首を捻りたくなる。 ガス皇帝の…

十六夜聖域1 イザヨイサンクチュアリ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

学園最強は誰だ。 世界には17年前より異能を宿した子供たちが生まれるようになった。主人公の宮殿芳一は平和と音楽をこよなく愛する高校生でしかなかったはずが、入学した聖湘学園は異能者ばかりが通う戦場だった。戦うのが嫌なら自分が頂点を取るしかない――…

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ダークエルフの聖神官ネウは、リーゼに唆されたカナクを追って旅に出る。黒夢の魔王となったカナクを討つと明言したオリヴィア女王に対して、カナクさんを元のカナクさんに戻すために頑張ると言い張るネウは、女王の命を受け銀獣人を探しに大氷山脈へ赴くの…

火の国、風の国物語11 王都動乱 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ベールセール王国の王になるべく恐怖と力で支配しようとするフィリップと、王国の変化を敏感に感じ取ったジェレイドが策をぶつけ合う。先を読むジェレイドの策や、軍隊の運用方法は凄いのだけれど、それ以上にフィリップの知恵とパンドラの予言が脅威。 フィ…

調停少女サファイア2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ある日、サファイアたちは魔術の力で動く機械人形・クロックワークスに襲われている少女を助けるが、助けた少女は機械と魔法の国ユーヴラースの双玉と呼ばれる統治者の一人だった。エオンはそのまま少女ニフリートの護衛をすることに。 エオンとサファイアの…

氷結鏡界のエデン8 悲想共鳴‐クルーエル・シャウト‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第2楽章開幕。 シェルティスの秘密が公表されたことにより、騒然となる大陸。シェルティスは天結宮の上層部によって監禁されてしまう。モニカたちは思わぬ形でシェルティスが魔笛を宿していることを知り、チーム崩壊は危機に直面。その間にイグニドは計画の…

火の国、風の国物語 13 英傑雄途 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

「火の国、風の国物語」完結。 ついにアレスとフィリップの戦いに決着がつくことになる。悪くいえば予定調和なのかもしれない。けれど、そこに至るまでに二人が積み上げてきた物語が崩れるわけではなくて。積み上げがあるからこそ感じることがある。 最終決…

デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第2の精霊をデレさせろ。 四糸乃は左手にパペットをつけ、ウサギを模した雨合羽を着るという、何とも可愛らしい精霊さん。性格のほうも大人しく、臆病で愛らしい。そんな四糸乃をデレさせなければいけないので、デートしたり、最終的にはキスしないといけな…

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

「フルメタル・パニック!」アナザーストーリー。最後の戦いから十数年後。 主人公は陣代高校に通う高校生、市野瀬達也。実家が土建会社を営んでいるために、PSなど機械の扱いには慣れていた。ある日、土建の手伝いでPSを動かしていると、日本ではありえない…

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

短編集、懐かしい。相変わらず上手いですし、読みやすい。笑い話から切ない話までバランスよく配置されております。 与太者のルール(前)(後) サバゲー同好会を作りたい者たちと、宗介がサバゲーで戦うことに。サバゲーに対して知識のない宗介は、とりあ…

火の国、風の国物語10 英雄再起 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

英雄再起。 パンドラがいなくなったことで自信をなくし、全てがどうでもよくなったアレスは奴隷の身分にまで落ちぶれていた。挫折したアレスがもう一度立ち上がる話となっていて、タイトル通りの内容。 自分には力がない。今まではパンドラがいたから戦えた…

火の国、風の国物語9 黒王降臨 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

フィリップが大活躍。 前巻でアレスには大きな変化が訪れ、衝撃の展開で終わったわけだけれど、今回はアレスが主人公ではなく、フィリップが主人公の位置に座っていた。 これまでが不遇のかませ犬なキャラクターだった分だけ、力を手に入れてからの行動が大…

氷結鏡界のエデン7 空白洗礼 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第一楽章、完結。 潜入部隊に志願したシェルティスだったけれど、選ばれるのは小数のみ。その他は待機組として塔に残らなければならないので、名前を呼ばれるかどうか始まりからして好奇心を止められなかったわけだけれど、いざ異篇卿の拠点へ潜入するとそれ…

響空のエレメントバレット1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

旅商人の少女リオナは、辺境の街セファルトでウィルという青年に出会う。彼はコヨーテカンパニーという会社を営んでいるのだが、街で騒動ばかり起こす彼らに仕事の依頼は来ない。それを見かねたリオナは、今にも潰れそうな会社の立て直しをはかることに。 コ…

調停少女サファイア1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

最後の竜の調停者であるサファイアは、少年エオンと月エルフのレミと共に旅をしているのだが、その旅の途中でケンタウロスの野営地にたどり着く。ケンタウロスに歓迎されるサファイアたちだったが、そんな彼らはある問題を抱えていた。 サファイアのギャップ…

棺姫のチャイカII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ジレット隊に追われながら、ガズ帝国皇帝の遺品を捜して旅する三人。とある街を訪れたトール達の前に、謎の少年が現れ、何故か機車の情報と次なる遺品の持ち主の情報を告げてきて。竜騎士から遺品を奪え。 丁寧に物語を進めている。 まだ序章の雰囲気が漂っ…

キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる (富士見ファンタジア文庫) [感想]

超常的存在や遺物を狩ることを目的とする組織セメタリーに所属するジンは、何をするにもやる気のないダメ人間。そんなジンが任務で出会った少女は、何故だか刀を抱いていて。ヨミを助けたことで、「斯界の剣轟」との戦いに巻き込まれていく。 やる気の無い主…

カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

あの終わり方からどのように2巻に続くのか、続けられるのか予想できなかった。――そう来たか。見事にしてやられた。1巻でも感じた時間を飛び越える雰囲気が上手く表現されていて、思わず1巻を読み返したくなる。 物語は5年後、マール村にて神官として暮らしな…

火の国、風の国物語8 孤影落日 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

過去編。 北との戦いが一先ず片付いて、アレスとミーアは次の任務に就くのだけれど、その行程の中で、ミーアの口からジェレイドたちが反乱を起こした過去の話が語られていく。 ミーアが〈風の戦乙女〉と呼ばれるようになった経緯、メリステルやオリビアが反…

火の国、風の国物語7 緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

いよいよ北の軍勢、ミレスデン軍がアレスたちの前に立ちはだかる。王国軍と解放軍は一時的に共闘するという形をとり、ベールセール軍とミレスデン軍の戦い、国と国との戦争が描かれる。 毎回のように言うが、アレス強すぎる。 国民や仲間が危険に晒されたと…

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

自ら人質となったクラウディアを救うために、王国軍は解放軍との停戦交渉に望む。同じくして北からは傭兵が侵攻を開始した。アレスとミーア、英雄二人が北の民のため共闘する――。 アレスは強かった。 やはりアレスは最強の一言に尽きる。赤の悪魔憑きと恐れ…