Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

恋愛

神のゴミ箱 (メディアワークス文庫) [感想]

夏って怖い。夏休みって怖い。学生の夏休みって怖い。大学生の夏休みなんて最上級に怖い。羨ましいほどに何もしない。ちょっと不思議が起こるけれど基本何もしない。何でこんなに何もしていないのにキラキラ輝いて見えるのか。ただただ、青春という日々を過…

俺の教室にハルヒはいない (4) (角川スニーカー文庫) [感想]

胃がキリキリと痛むような冷や汗かかされる恋愛模様には、胸を締め付けるどころか首を絞めてきて酸欠にされられたような錯覚を起こさせるこの物語。4巻にて完結なのですね。凄く残念ですし悲しいです。最近では珍しく、刊行されるのを心待ちにしていた作品…

葵くんとシュレーディンガーの彼女たち (電撃文庫) [感想]

平行世界の彼女、どちらかを選ばなければいけないとしたら――。 タイトルにシュレーディンガーなどとつけられてしまったら、これはもう買うしかない。一目でSFなのだと分かりますし、表紙も青春している雰囲気が出ていて好きですね。中身の方も、けして裏切ら…

俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫) [感想]

新井輝の新作は青春学園モノ。 僕らの教室にハルヒはいない。アニメ的漫画的特撮的な展開は僕らの日常にはないのだから、それは当たり前ではあるのだけれど、誰もが通った通るべき思春期に展開されている日常というのは、当人たちが感じていないだけで素敵な…

妄想ジョナさん。 (メディアワークス文庫) [感想]

ある日青年は自分の恋が妄想だったことを知る。 大学一年生の春、新しい環境での大学デビューを果たそうと意気込む主人公だったけれど、憧れの人が妄想だと気付いたときに、彼の大学生活は早々に終わった――。そして二年生の秋、彼の目の前にジョナさんと名の…

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と赤の王国 (角川ビーンズ文庫) [感想]

新聖祭が間近に迫り、銀砂糖の準備を急ピッチで進めるペイジ工房だったが、その中の一人オーランドがラファルに襲われ負傷してしまう。キャットが助っ人にやってくるがそれでも人数は変わらない。職人が一人減ったことで窮地に立たされるペイジ工房。 ――そし…

安達としまむら (電撃文庫) [感想]

ゆるーく百合な作品ですか。そうですか……。 学校をサボタージュして体育館で駄弁るような日常。少し不真面目な女の子たちの日常を描いていくのだけれど、登場人物たちの背景はそこまで語られない。さぼっている理由は何となくで、明示されないですし、私生活…

アウター×トップ (メディアワークス文庫) [感想]

過酷で苦痛で、けれど爽快で――。 ロードレース。ツール・ド・フランスなど名前は聞いたことくらいはあるし興味もあるのだけれど、地上派でのテレビ放送はしていないし、衛星放送は惜しくも契約の都合で視聴できないために、知識ゼロから読んだのだが、これは…

サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫) [感想]

サクラダリセットという作品が読めてよかった。 物語を改めて眺めてみると、無駄な要素がない。この完成度は何なのだろう。サクラダの能力一つを取ってもそうであるし、キャラクターにもいらない人間はいない。絶妙なバランスで繊細に作られているから、読ん…

豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫J) [感想]

不器用なところが良い。 何も起こらなくてつまらないのではなくて、何も起こらないことを楽しむ作品。物語で描かれていくのは、一巻から引き続いてボクシング一辺倒の真宮と、三姉妹の奇妙で不器用な関係だ。 瑞希の力を借りて稜との仲を進展させるのかと思…

ご主人様は山猫姫〈9〉帝国崩壊編 (電撃文庫) [感想]

この作品は裏切らない。展開は王道でありきたりと言えばありきたりなのだろうが、それを確実に描いてくれる著者は流石だ。作中の登場人物が生き生きとしているので、展開が分かってもキャラクターがどのような行動を取るのかを想像させてくれるのだ。 伏龍と…

月だけが、私のしていることを見おろしていた。 (メディアワークス文庫) [感想]

若いキャラクターが登場しないというのがまず驚きなのだけれど、それ故に20代、30代を購買層とした作品に仕上がっている。特に女性の視点で描かれていることもあり、女性向けということになるのだろうか。 三十路という節目を迎える手前、男性ならそこまで意…

GENEZ‐7 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語もクライマックス。 バレンタインデーに浮かれる海神学園がまぶしいです。急接近した謙吾とユキナもそうだけれども、彩離までもが恋をしているというのだから周りの反応も面白い。そして林先輩と亜佑美部長は、今回のバレンタインの主役だ。 隠れて亜佑…

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) [感想]

川村七竈は周囲が見惚れるほどの美しい少女。七竈の近くには男共が寄ってくるわけだけれども、そんな男を軽蔑し、相手にしない七竈。幼馴染の雪風だけを友達として、鉄道模型を眺める毎日。けれども、大人たちは七竈を放っておいてはくれない。 鬱々として、…

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫) [感想]

キースと共に新工房を立ち上げようと張り切るアンだったが、ヒューからシャルを連れて王城に来るように命じられる。王城にはエリオットを始め、キレーンやステラといった各工房の腕利きが集められていて、ある仕事をするのだという。それは、王家が秘匿して…

“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫) [感想]

是光、男前が過ぎるでしょうよ……。 今回のヒロインは小学4年生の若木紫織子。ヒカルはこんな子供にまで手を出していたのかと、是光と同じく呆れてしまいますが、背景にはしっかりと理由がある。良い子では駄目だから、悪い子になるのだと言う彼女の生い立ち…

サクラダリセット6 BOY、GIRL and -- (角川スニーカー文庫) [感想]

相麻菫からの久しぶりな連絡は、ケイに春埼で一緒になってゴミ拾いをして欲しいという要領を得ないものだった。彼女の指示に従って交差点のゴミ拾いをするのだが――その裏では、管理局の浦地が咲良田に存在する全能力の消滅を準備し始めていた。 サクラダリセ…

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) [感想]

バレンタイン商戦が始まったころ、原発を狙ったテロが発生した。そのテロは、小説「原発危機」の内容と酷似しており、小説がテロの元になったとメディア良化委員会は厳しく批判。著作者である当麻蔵人を捕らえ、さらに自由な著作を規制しようと動き始める。 …

桜色の春をこえて (電撃文庫) [感想]

高校入学と同時に一人暮らしを始めることになった杏花だったが、不動産屋の手違いにより借りたはずの家を出て行かなければならなくなってしまい、途方にくれる杏花。しかし、そんな彼女の隣に住んでいた少女から、私の家に住めばいいと救いの手が差し伸べら…

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫) [感想]

昇任試験から始まる第三弾。 図書隊に入隊して一年十ヶ月が経過すると昇任試験を受ける資格が与えられる。同期である郁、手塚、柴崎の三人も資格を得られたのだけれど、どうにも雲行きが怪しい。試験の一ヶ月前に手塚に呼び出された柴崎は実技テストのコツを…

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [感想]

郁の両親が職場に来るというのだから大変。戦闘職ということを隠している郁は、本当の仕事を両親に知られるわけにはいかないので、代わりに苦手な図書館業務をしている姿を見せようとするのだけれど……。堂上班と柴崎の連係プレーが素晴らしい。 とてもじゃな…

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫) [感想]

表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立し、公序良俗に反する表現には更なる規制がかけられた世界。それに対抗すべく図書館法――通称「図書館の自由法」も成立し、表現の自由を守るために図書館は武装した。検閲と戦う図書館を描く。 猪突猛な郁が読ん…

“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫) [感想]

ヒカルは殺されたらしい――そんな噂が学校に流され、その真意をヒカルに問う是光。友達としてヒカルのことを心配した是光だったが、例によって上手いように動かされ、またもやヒカルの約束を叶えることに。 自宅に引き篭ったまま外に出ようとしない夕雨。彼女…

全滅なう (一迅社文庫) [感想]

第九シリーズ。 うわーむずむずするー。心臓を鷲掴みされたかのように胸が痛い。主人公が恋に悩んで何も手に付かなくなってしまう姿が青春だった。 相変わらず主人公は独特の切り口で独白する。その台詞は大抵、一気にまくし立てる様に押し寄せるので何とも…

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫) [感想]

とある飛空士への追憶の後日譚。 レヴァーム皇国軍の飛空士である海猫のライバル、ビーグル。天ツ上海軍の撃墜王である千々石武夫を主人公に、中央海戦争の顛末が描かれる。一度は海猫に敗れたビーグルだけれど、もう一度戦うために戦場を翔ける。 物語りは…

”葵” ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫) [感想]

野村美月さんの新シリーズ。 主人公の赤城是光は見た目が怖いことからヤンキーだと誤解されているが、本当は素直で真面目なとても良い奴。そんな彼はろくに話したこともない学園の皇子、帝門ヒカルの葬式に出席するのだが、そこで何故だかヒカルの幽霊に憑か…

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) [感想]

ようこそ、夢の世界に。 すっぱいブドウとスイートレモン、現実と空想、相麻菫と春埼美空。物事は、視点を変えることで肯定的にも否定的にも捉えることが出来る。どちらが優れているだとかは関係がなくて、全てが表裏一体。 全てが大好きだけれど、大嫌い。…

空色パンデミック4 (ファミ通文庫) [感想]

完結編。 短編集を挿んで新展開があるのかと思いきや、まさかの完結編。物語を読むうちに確かに終わりに近付いていく雰囲気はあるのだけれど、それでも作品の持ち味である空想か現実かの曖昧さは健在。 仲西景という存在を通して、またはその周りにいるキャ…

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫) [感想]

二年で300万を返せなければ劇団は解散。シアターフラッグ主宰の巧が、兄の司から突き付けられた条件の元、黒字化する劇団を目指して奮闘する物語。 司の相変わらずの暴言、吊るすぞ、埋めるぞに痺れます。基本的にはシアターフラッグの面々に対しては意見せ…

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫) [感想]

完結編。 空の果てを目指したイスラが、空の一族と出会い、クレアを生贄に旅を続けるかの選択を迫られる。クレアが空の一族の下へ行けばイスラの人々は助かるのだけれど、どうにも出来ない。大人にも限界があって、自分達にも限界はある。 それでもカルエル…

サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫) [感想]

短編集。 今までもお話を補完するように、あまり活躍していなかった脇役も登場していたりして。けれども、やっていることはいつものと変わらず、綺麗な美しい物語でした。読んでいて心地いい。 ケイの視点で描かれることが多かったこれまでとは少し違って、…

麒麟は一途に恋をする (電撃文庫) [感想]

作品に馴染めなかった。 端的に述べるのなら微妙だ。登場人物がとにかく多くて、一巻として人物を把握するのは骨が折れるし、設定にしても何やら大きなものがあって、特に設定の方がよく分からなかった。 女の子を守る麒麟とその関係などが本筋なのだろうけ…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈下〉 (電撃文庫) [感想]

凄かった。ラストの賢人会議は反則だろう。 下巻なので、物語の終わりということでの面白さはもちろんあるのだけれど、最後が全ても掻っ攫っていきました。様々思うところは個々にあるだろうが、印象に残るのは最後だろう。 終わりの始まり、まさにそれだっ…

ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭〈上〉 (電撃文庫) [感想]

もう一人の元型なる悪魔使い登場。 シティ・メルボルンでのディーとセラ、賢人会議を巻き込んだ騒動が描かれる。世界樹を巡り錬とフィアが戦っていた裏側では、時期を同じくして戦いが繰り広げられていた。 錬とサクラの対比。 悪魔使いと言えば錬で、彼は過…

コロージョンの夏 (講談社BOX) [感想]

第2回 講談社BOX新人賞 Powers受賞作 マガミシリーズ第一弾。 黒姫カノンを筆頭に、登場する女の子が全員可愛らしかったです。あとがきで言われているキャラクター小説という意味に納得。 カノン、十夜、セラ、凛、この四人は主人公に好意を懐いているので、…

世界平和は一家団欒のあとに〈4〉ディア・マイ・リトルリトル・シスター (電撃文庫) [感想]

彩姉ぇがお子様に!? 仕事は運び屋で、いつも酔って帰ってくる姉。クールで格好良く、魔法が使えてとても強い姉。今回はそんな星弓家の長女、彩美が主役のお話。 彩美は振り幅が大きくて、様々な面が見れる面白いキャラクターだと思うのだけれど、これまでは…

世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る (電撃文庫) [感想]

父さん登場。 その存在がいることは分かっていたが、本編には登場していなかった星弓家の父。その父親が出張から帰ってくるとのことで、母は大喜び、と同時に軋人と美智乃の前に、昔の両親を知る謎の女が現れる。 何でも転移魔法の暴走で異世界からやってき…

空色パンデミック3 (ファミ通文庫) [感想]

空想と現実の境界はどこなのか。 凄いの一言に尽きる。二巻も良かったのだけれど、その二巻で気になっていた部分を三巻で補完するどころか、それを更に広げて、より上位に読者を連れて行く。 物語の構成が絶妙に上手い。 作中で主人公の仲西景は、自分が本当…