Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

政治

東京より憎しみをこめて 1 (星海社FICTIONS) [感想]

経産省の官僚とヤクザの娘が出会うことで、何かが変わる。 これまた凄いのが出てきた。まさに著者の作品という具合で、司法、メディア、警察を皮肉りながら、世界の裏側を描いていく。その裏側というのが、一般的に違法となるヤクザ側の世界で、麻薬、武器密…

大日本サムライガール 6 (星海社FICTIONS) [感想]

千歳、負けるな。めげちゃ駄目だ。 あれ、おかしいな。千歳を盛り上げる為だったはずなのに、そうなってない。いけません不憫すぎて目頭が熱くなってきた。もはやこれはネタの一つとして定着してしまったのか……。 頑張っている姿とか凄く健気で好きなんです…

大日本サムライガール 5 (星海社FICTIONS) [感想]

片桐杏奈が電撃移籍。 栞を引き抜いたことで、ひまりと栞がトップアイドルになっていく流れかと思いきや、片桐杏奈の引き抜きが大部分で、それに絡むお話。鳴り物入りで事務所入りした栞が空気にならないか心配ではあります。よく考えたら会計士もなりたての…

大日本サムライガール 4 (星海社FICTIONS) [感想]

右翼アイドルvs左翼アイドル 相変わらず面白いです。今回は新キャラクターである栞が登場することになるのだけれど、キャラの立たせ方が上手い。栞は関西弁で捲くし立てるように喋る快活な少女ではあるが、その実、マルクスの共産主義を信念に持っていたりす…

大日本サムライガール 3 (星海社FICTIONS) [感想]

なのである。 凪紗が表紙に登場していることから分かるように、彼女が本格的に物語に絡んでくることで大きな動きが起こる。日毬が成長していく姿を描くほうがやはり面白い。つまらないわけではないが、千歳が主役だった前巻は今回の布石となっていることが見…

大日本サムライガール 2 (星海社FICTIONS) [感想]

てっきり上下巻だと思っていたが、そうではなかったようだ。途中まで読んでこの速度だと終われないぞ、と気付きました。今回も楽しませてもらいましたが、物語は政治から経済の方向へと流れていくので少し物足りなかったかなと。 けれども、これがシリーズ作…

大日本サムライガール 1 (星海社FICTIONS) [感想]

右翼アイドルが内閣総理大臣を目指す。 これまた凄い作品を読ませてくれた。真面目なテーマであるはずの政治をエンターテインメントにする辺りは、著者の持ち味を存分に発揮している。今の日本の政治、経済を憂うなら読んでみるときっと爽快な気分を与えてく…

羽月莉音の帝国 10 (ガガガ文庫) [感想]

完結。 日本と戦争することになった革命部。初っ端からミサイルの嵐で、艦隊と基地を破壊していく様は凄かった。また、それ以上に、人類の敵だと批判され、あること無いこと情報操作される恒太の存在感といったらない。物語が進むごとに凶悪になっていく恒太…

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) [感想]

バレンタイン商戦が始まったころ、原発を狙ったテロが発生した。そのテロは、小説「原発危機」の内容と酷似しており、小説がテロの元になったとメディア良化委員会は厳しく批判。著作者である当麻蔵人を捕らえ、さらに自由な著作を規制しようと動き始める。 …

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫) [感想]

昇任試験から始まる第三弾。 図書隊に入隊して一年十ヶ月が経過すると昇任試験を受ける資格が与えられる。同期である郁、手塚、柴崎の三人も資格を得られたのだけれど、どうにも雲行きが怪しい。試験の一ヶ月前に手塚に呼び出された柴崎は実技テストのコツを…

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [感想]

郁の両親が職場に来るというのだから大変。戦闘職ということを隠している郁は、本当の仕事を両親に知られるわけにはいかないので、代わりに苦手な図書館業務をしている姿を見せようとするのだけれど……。堂上班と柴崎の連係プレーが素晴らしい。 とてもじゃな…

羽月莉音の帝国 9 (ガガガ文庫) [感想]

革命編。 世界の頂点に君臨する面々から、直々にメンバーに誘われた莉音に巳継たち革命部だったが、当然のように誘いを断るのは凄い。ここでメンバーに加われば、巨万の富を未来永劫手に出来るも同義だし、世界をコントロールする側に回れる。 けれど、革命…

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫) [感想]

表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立し、公序良俗に反する表現には更なる規制がかけられた世界。それに対抗すべく図書館法――通称「図書館の自由法」も成立し、表現の自由を守るために図書館は武装した。検閲と戦う図書館を描く。 猪突猛な郁が読ん…

羽月莉音の帝国 8 (ガガガ文庫) [感想]

究極の金儲け法。 ロシアとの経済戦争を何とか生き残った巳継たち革命部グループだったけれど、国際商業銀行の資金は底をつきかけていて、グループ内で帳尻を合わせるような状態。毎日二兆円ほどが借金として消えていく。このままでは経営破綻が待っているの…

ゴールデンスランバー (新潮文庫) [感想]

仙台で行なわれた首相のパレード。その最中にラジコンヘリの爆弾で首相が殺されてしまう。仙台では犯罪抑止として、独自にセキュリティポッドというロボットが絶えず町を監視しているのだが、その映像から容疑者として浮かび上がったのは、数年前に暴漢から…

羽月莉音の帝国 7 (ガガガ文庫) [感想]

ロシア編。 ロシアでロシアロケット社を設立してミサイル開発を推し進めていた革命部だが、上手く進めすぎた為に会社を奪われそうになる。革命部はそれに反発し、大国と金融戦争をすることに。国家という大きな枠組みが見えてきたのが良かった。 革命部とし…

雅の婚カツ戦争 (幻狼ファンタジアノベルス) [感想]

大手銀行で活躍する九条雅は、誰もが認める美人であるにもかかわらず、結婚相手が見つからない。理想の結婚相手を探すため、自ら結婚相談所を立ち上げることに。 ――ラブコメしている。 著者の作品ということで、起業、ビジネスの部分はもちろんあるのだが、…

羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫) [感想]

中国で展開中の衣料チェーン事業が、反日暴動で頓挫しかけ、それを解決するべく海胴はCIAに巳継たちを連れて行こうとする。また、この難局を政治面で解決しようとするのだが、巳継たちは銃撃戦に巻き込まれ暗殺されかける。 政治面で中国が見えてきたのは面…

羽月莉音の帝国 5 (ガガガ文庫) [感想]

銀行を買収したはいいけれど、恒太が頭取に就任して大騒ぎな革命部。ただでさえ経営が不透明な日本商業銀行を再生させなければならないのに、更にリスクを背負い込むことに。 終始、恒太が大活躍。 恒太の行動に最初は大反対の面々だったのだけれど、どちら…

ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章 (電撃文庫) [感想]

今回は少し微妙でした。前夜とあるように、これから起こっていく大戦への布石だったり、次に繋がっていくところを描いているのはいいけれど、物足りない。 というのも、見せ場である艦隊戦を素直に楽しめなかったので、どうも退屈に映ってしまった。読んでい…

羽月莉音の帝国 4 (ガガガ文庫) [感想]

EE(エグゼスエレクトロニクス)買収をどのような手法でいくのかと思ったら、莉音はその手をすり抜けるかのように上手くやってくれましたね。前に立花社長となにやら話していたことはこれだったのかと。 そもそも革命部はEEを買収するのが目的ではありませんし…

ウェスタディアの双星〈5〉乙女の猛攻に名軍師苦戦するの章 (電撃文庫) [感想]

内乱を治めたのもつかの間、今度は隣国がクーデターにより混乱。王族であるシャーラの亡命をルシリアは許可するが、ウェスタディアにまたもや不穏な空気が流れる。 これが第三勢力への布石になれるか。 クーデターから政権を取り返せれば、シャーラには貸し…