Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

青春

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6 (講談社ラノベ文庫) [感想]

ミュセル。君は僕の心の清涼剤だよ。 作品の雰囲気を一気に変えてしまうのは流石ですね。いっそ美しいくらいに展開に無駄がない。慎一の補佐役、もといライバルとして光流という新キャラクターが登場するわけだけれど、表と裏、白と黒、オタクとして真逆の対…

サマー・ランサー (メディアワークス文庫) [感想]

ひたすら一直線な槍になれ。 これは面白かった。スポーツを題材とした作品は忘れた頃にやってきて、その度に心を鷲づかみにされている気がするけれど、やはりマイナージャンルなのでしょうね。この手の作品はもっと読みたいけれど、ファンタジーやラブコメみ…

雷撃☆SSガール (講談社BOX) [感想] 再読

ゴールデンウィークなので再読。 最近になって『世界征服』というタイトルに改題されて、星海社文庫より発売されているようですね。表紙のイラストも変更になっているようで、よりキャッチーな印象になりました。それは良いのだけれど、分厚いですね……。文庫…

OP-TICKET GAME (電撃文庫) [感想]

人は誰もおっぱいが揉みたい。 彼らが目指していた”おっぱい”とは、一体何だったのか。おっぱいと魅惑的な名称をつけられた”何か”だったのではないか。揉めればどんなおっぱいだっていいのだろうか。いいや、違う。それは作中での彼ら自身が語るところだ。 …

ココロコネクト アスランダム下 (ファミ通文庫) [感想]

スーパーマンは駄目でも、ウルトラマンにだったらなれる! 一巻発売から追いかけてきたシリーズがまた一つ終わりました。最後まで不器用に青々とした青春を読ませてくれましたね。仲間を信じて、友達を信じて、けして諦めない不屈の前向き精神には、本当に強…

超粒子実験都市のフラウ Code‐1#百万の結晶少女 (角川スニーカー文庫) [感想]

透明で透きとおった美しい青春。 こういうタイプの物語は好きですね。軽快なアクションとスピード感のある展開、そして物語を通して描かれるボーイ・ミーツ・ガールの青春。単純だけれど、分かりやすくて面白い。 特に著者の描写してくれる世界観の説明と状…

魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫) [感想]

USNA(北アメリカ大陸合衆国)戦略級魔法師登場。 上中下の三巻構成ということもあり、終始ゆっくりしています。本作を読んでいるなら慣れてもくるけれど、いや本当に何も起こらない。相変わらずの説明につぐ説明、なるほどなと設定に関心している内に終わり…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 (ガガガ文庫) [感想]

修学旅行編。 文化祭のごたごたでクラス内でのポジションが危うくなった八幡ですが、そんな中で修学旅行なる学生のお楽しみイベントの季節がやってくる。班決めに始まり、新幹線、バスの席決めまで重い重い。苦行でしょう、これは。 葉山グループの戸部の恋…

安達としまむら (電撃文庫) [感想]

ゆるーく百合な作品ですか。そうですか……。 学校をサボタージュして体育館で駄弁るような日常。少し不真面目な女の子たちの日常を描いていくのだけれど、登場人物たちの背景はそこまで語られない。さぼっている理由は何となくで、明示されないですし、私生活…

青春ラリアット!!(5) (電撃文庫) [感想]

短編集。 安定して面白いですね。コミカルに描かれる学園生活が、息抜きに丁度良いのですよね(良い意味で)。相変わらず人前では呼んではいけない作品です。思わず噴出しそうになってしまいますし、油断していると顔がニヤケてきてしまうのですよね。 本編…

エーコと【トオル】と部活の時間。 (電撃文庫) [感想]

第19回電撃小説大賞 金賞受賞作 オカルトな雰囲気を漂わせながらも、描かれるのは化学部の日常系ミステリー。喋る人体模型【トオル】と、冷静に淡々としたエーコの奇妙なやり取りが面白い。エーコの一人称で語られる物語は読みやすいので、二人の会話劇が際…

再生のパラダイムシフト リ・ユニオン (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第24回前期ファンタジア大賞 大賞受賞作 崩壊した世界で、衰退した人類と謎の生命体との生存競争を描く。近未来が舞台となった王道SFバトルファンタジー。 懐かしいな、読み終った時の感想やら気持ちはそれでした。世界観が持っている雰囲気、キャラクターの…

斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~ (電撃文庫) [感想]

この読み味は、久しぶりだ。これは面白い。 タイトルとあらすじから避けてしまった人も多いのではないだろうか。斉藤アリスを秘密を探るために近づく山野上秀明、秘密を知ってしまって――と言われるとよくあるラブコメかと思う。確かにラブコメではあるのだけ…

ファイヤーガール〈下巻〉(TYPE-MOON文庫) [感想]

これで三分の一を読み終わったということになるのでしょうか。下巻では虚惑星(ヌテラ)の未踏破地区を調査しに行ったところで、事件に巻き込まれてしまう話。 上巻にあった狼と人影が関わってくるのだけれど、未開の地で危機に直面することで、冒険している…

ファイヤーガール〈上巻〉(TYPE-MOON文庫)[感想]

なにやら面白そうなものが売っていたので購入しました。 物語は、帰宅部を貫いてきた日ノ岡ほむらが、剣道少年の東野巧に探検部なる怪しい部活に誘われるところから始まっていくのだけれど、読んでいて子供のときに感じた新しいことが始まる予感というか、ワ…

ヒメこえ (MF文庫J) [感想]

妹が声優にスカウトされたことから物語り始まる。主人公は妹の付き添いとして声優業界に関わっていくことになるのだが、そこまで深く関わるわけでもなく、学生生活を送りながらののんびりとした日常が描かれる。 登場する女の子たちは誰もが主人公の航に好意…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者5 (講談社ラノベ文庫) [感想]

ファンタジー世界でロボットアクション。 みんな良い具合にオタク文化に毒されている。思考回路が中二病とロマンに溢れているので、窮地に追い込まれたときのギミックとか大逆転するための変身機構とか用意しちゃう。そんな熱さが大好きです。 物語としては…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫) [感想]

これは凄い。卑屈で皮肉な八幡の思考形態をもって、弛んでなめ腐った文化祭実行委員会をぶっ破壊して創造し直した。目の覚めるような口撃は、鬱憤の溜まりきった読み手に爽快感と達成感を与えてくれる。しかしながら、その方法と周囲の反応は気持ち悪く、醜…

ジェスターゲーム 欲すれば望み、奪え (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

欲望を奪い合い、己の欲望を叶える。 著者の新作ということで購入。キャラクターの描き方や台詞のセンスが相変わらず素晴らしい。現代を舞台にちょっと不思議なことが起こる作品になったときには、それが活きる気がします。読みやすいのもそうだけれど、読ん…

Tとパンツとイイ話3 (MF文庫J) [感想]

完結。 面白かったのだけれど、ここで完結。著者の提供する笑いのセンスは素晴らしく光っていたので、そのコミカルさをもっと味わっていたいという思いもあるのだけれど、下手に長引かせるよりは綺麗に完結した方が気持ち良い。 物語は各登場人物に見せ場を…

水のマージナル (MF文庫J) [感想]

どこか違和感が……。 序盤から読んでいて違和感が凄かったのだけれど、どうやら著者はゲーム側の人みたいですね。不思議な読み難さの理由はここにあったようだ。ライトノベルだけれど、ライトノベルっぽくない。 キャラクターの反応、世界観と登場人物とのマ…

ドリーミー・ドリーマー (MF文庫J) [感想]

第8回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作受賞作 予想外にシリアス。 ゲームの世界に入った主人公が、永遠と終わらないループ世界でラブコメをするという世界観だと思っていたので、レーベル柄もあり明るい話かと思っていたのだけれど、真面目。もちろんラブコメ…

ファウストなう (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

笑いのセンスが合わない。 序盤は主人公と悪魔のちぐはぐな会話が続くのだけれど、非常に読み難いし、会話劇で笑いと面白さを提供するには日本語がただ並べてあるように映ってしまい文章を理解するのに時間がかかる。 展開としても前後で繋がりがあるのか無…

憑物語(講談社BOX) [感想]

シリーズファイナルシーズン。 阿良々木暦の為の阿良々木暦にささげる壮大なる前フリ。 オチなんてあって無いようなもの。ひたすら妹たちとイチャイチャして、全裸見ておっぱい触ってたら話の主軸にいきなり放り込まれ、余接がUFOキャッチャーされて幕が下り…

ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫) [感想]

完結編。 ココロコシリーズもついに終わりを迎えますか。これまで様々な現象に振り回されてきた文研部でしたが、その度に仲間と力を合わせることで乗り越えてきた。ここからどのような現象が待ち受けているのかと思いきや……、これは予想外でした。 確かにア…

アニソンの神様 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

アニソンは素晴らしい。 日本に留学してきたドイツ人エヴァが、学園祭でのアニソンライブを目指して奮闘する物語。高校生でアニメソングというと、一般的には奇異される傾向にあるのが現状ですが、海外からみるとクールに映ることもある。 クラスメイトが若…

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫) [感想]

格闘ゲームとは――。 ひたすら読むのに疲れた……、というのが正直な感想だろうか。とにかく説明が多いので、読んでいる途中で想像が追いつかないのだ。強パンチやしゃがみ弱キックなど、独特の用語が飛び交うので、解釈してからゲーム画面を想像しなければいけ…

ディストーションの秋 (講談社BOX) [感想]

マガミシリーズ第三弾。 秋とは変化の季節。――本の装幀まで変わってしまって、シリーズを並べたときに少々不恰好といいますか、揃っていない感が残念なのですが、これは物語と関係ないので置いておきましょう。けれど、確かに物語に変化は起きている。 草太…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫) [感想]

回想編。 京介が思いのほか熱くて痛々しい……。本当に同一人物なのかと思えるほどに熱いバカ。クラス委員だからと皆のお節介を焼き、悩み事を解決するために奔走する。高校生の京介はクラスで目立たないけれど、中学生の京介は良い意味でも悪い意味でも目立っ…

雪の翼のフリージア (電撃文庫) [感想]

雨の日のアイリスの著者さんということで購入。 前作と同じく一巻完結の物語をしっかり描かれている。落ち着いた文章は読みやすく、流れるように物語を追えると共に、その世界に引っ張り込む力がある。世界観にしても破綻することがないので、作りこまれてい…