Infinity recollection

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ウィザーズ・ブレイン〈4〉世界樹の街〈上〉 (電撃文庫) [感想]

ウィザーズ・ブレイン〈4〉世界樹の街〈上〉 (電撃文庫)

 

  悪魔使いの少年と天使の少女、龍使いの少女に空賊、今までに登場した人物たちが、人形使いを巡り同じところに集う。

 

 それぞれ独立してた物語が、ここに来て一つになったのはそれだけで嬉しい。錬、フィア、ファンメイ、ヘイズとどのキャラクターにも思い入れがあるので、それが対立している構造は少々複雑な心境だけれど。

 

 個人的には錬たちを応援してしまうかな。フィアと両思いなわけだから、大いにイチャイチャしているのを遠目から眺めていたい。能力的にも錬たちの方はより魅力的。

 

 悪魔使い、能力を演算できる範囲で色々と書き換え、切り替えていくのは、やはり格好良いというかロマンを感じる。単調になりがちな戦闘を仕掛けを施すことで変化をつけられるので好きだ。

 

 その点、今回の人形使いはゴーストハックという能力を有しているわけだけれど。――強い。無生物を生物化させて戦わせる、単純だけれど強力だ。人形使いであるエドワードは無感情な少年なので、そこを錬やフィアが面倒を見るというシチュエーションも楽しめる。

 

 また、ファンメイが変調をきたしたことも気になる。高熱が下がらない、手足がおかしい、終いには寝込む。上巻ではどうなるのかで終ってしまうので、とても気になる。

 

 全体としてはいつものウィザーズ。文章もしっかりとしていますし、用語で躓かなければ読みやすい。

 

 ただ、巻末に設定資料があるのは今までを整理できていいけれど、上下巻構成の上巻にしては本編が少なかったのは残念。とても気になる部分で終るので、リアルタイムで読んでいた人はもどかしかったことだろう。

 

 次がとても気になるので早く読みたい。面白かった。

 

 Presented by Minai.

 

ウィザーズ・ブレイン〈4〉世界樹の街〈上〉 (電撃文庫)