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Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫) [感想]

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫)

 

 主人公の八浦要はある日異世界に堕ちた。そこは堕ちることで空を飛ぶ引導士たちがいる世界で――要は自分を救った少女アッシュと共に空を堕ちる。

 

 設定はとても魅力的でした。空を堕ちることで空を飛ぶ。人間は重力で地面に立っているわけですが、この世界には月が5つあり、その月の引力を制御する(重力を上回る引力を生み出す)ことで空を移動するというもの。楽しいです。

 

 世界観にしてもインパクトがあった。女性は巨乳こそが最高であって貧乳は家畜以下という考え方が社会に浸透しているのだけれど、その貧乳の差別のされ方が凄まじかった。

 

 おっぱいカースト制度。

 

 まさに奴隷であるし、上流階級のお遊びの為に殺されたりもして、人権が無い。これはそも巨乳の女性の方が引導士としての力が強いからなのだけれど。

 

 死という概念が作品の中で比較的に軽く扱われているので、そういう意味ではダークさが出ていて良かったし、軽く扱われる分を主人公が補完する役目を負っているので不快感にはならない。

 

 けれども、物語として納得できないことが多々あった。

 

 簡潔に述べてしまえば合わなかったということなのだけれど、軽さに振るのかシリアスに振るのか、そのさじ加減のバランスが微妙な印象を受けた。意図的にそうしているのか、描写にしても設定にしても、色々と説明が足りない印象。

 

 著者の中では完成しているのだろうけれど、読んでいてもう少し詳しいところが知りたかった。始めから混乱させないようにとの配慮なのかもしれないけれど、内容が薄く見える。

 

 設定が面白いだけに残念だった。

 

 Presented by Minai.

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫)

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫)