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Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J) [感想]

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

 

 第6回新人賞〈最優秀賞〉受賞作

 

 主人公の横寺は煩悩にまみれた高校生、建前で喋るのを治す為に願いを叶える”笑わない猫”に祈ったら、思ったことをすぐ喋る体質になってしまった。同じく本音を奪われた筒隠月子と共に、建前と本音を取り戻す方法を探す。

 

 荒さはあるけれど、やっていることは楽しめた。

 

 誰もが素直に感情を表現できれば一番いいのだろうけれど、それは中々難しい。打算で会話したり、突き詰めると気を使うというのも建前かもしれなくて。

 

 そんな建前と本音の狭間で上手く青春していた。

 

 小豆梓は過去にイジメられたことで、素直に人を信じることが出来ない。彼女自身は信じたいのだけれど、また裏切られるのではないかという恐怖があって。それなら、始めから仲良くならなければいいと孤立する。

 

 友達は欲しいけれど、欲しくない。そんな彼女がとても可愛らしく映りました。

 

 また、部長が凄かった。部長がそこにいくとは予想外だった。月子を大切に思っている方向性だろうと予想しつつ、そこを斜め上に突破した印象。ここまで積み上げたものが曲るのが面白い。

 

 残念なところは、主人公に馴染めなかったということだろうか。その言動が納得できなかったというか、違和感を感じた。変態なのはいいのだが、どうにも人柄が好きなりきれなかった。

 

 だけれども、新人さんとしてはとてもよく出来ている部類だと思います。物語は面白いですし、イラストも可愛らしいのでジャケ買いしても損はない。文章も読みやすいですし、バランス感覚はよいものを持っています。

 

 最優秀賞を受賞した作品だけはある。

 

 Presented by Minai.

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)