@HOME 我が家の姉は暴君です。 (電撃文庫) [感想]
藤原祐さんの新作ということで購入。
両親を亡くし、倉須家に引き取られることになった主人公。いきなり6人も兄妹が増えることになったのだが、その6人は全員とも血が繋がっていないという。奇妙な関係の家族が織り成すホームドラマ。
いきなり家族が増えたというのに、当たり前に迎え入れてくれる倉須家の人たち。けれども、主人公にしたらまだ戸惑っている部分や遠慮しているところがあって、口にはしないけれど思い悩む。
本当の家族になるには――。
意図せず距離をとっている主人公に、暴君である次女リリィの厳しいけれど優しい言葉が刺さる。
家族ということに関して兄姉弟妹が本気。お互いに血が繋がっていないだけに、常に考えていて、人一倍それを大切にしている。見えない家族の絆が描かれるのが良かった。
一巻ということもあるし、頁数が少ないということもあるので、家族紹介と導入で終っているけれど、これから家族それぞれが抱える問題を解決していくのを読むのが楽しみだ。
面白かった。
Presented by Minai.
- 作者: 藤原祐,山根真人
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 文庫
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