Infinity recollection

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麒麟は一途に恋をする (電撃文庫) [感想]

麒麟は一途に恋をする (電撃文庫)

 

 作品に馴染めなかった。

 

 端的に述べるのなら微妙だ。登場人物がとにかく多くて、一巻として人物を把握するのは骨が折れるし、設定にしても何やら大きなものがあって、特に設定の方がよく分からなかった。

 

 女の子を守る麒麟とその関係などが本筋なのだろうけれど、視点はそこに留まらず、守る人だったり守られる人だったり、敵だったり、ヒロインには関係のないところで起こる戦いだったり。

 

 とにかく様々切り替わって落ち着きがない。

 

 読み終わったときに、この作品が何をしたかったのかいまいち理解できなかった。文章が、という意味ではなく物語が読み難い。

 

 バトルするお話というのにも違和感があって、それぞれ登場人物が戦っている割には、戦いが単調に映る。もう少し他の部分に振ってくれるとバランスよく楽しめたのだろうけれど、如何せんそこが気になった。

 

 これは登場人物の数と視点の複雑さに起因するところが多く占めるからでしょう。一人一人が薄いのも残念でした。

 

 自分には合わなかった。

 

 Presented by Minai.