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Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

それがどうしたっ (3)人間が見つける、両手いっぱいの幸せ (集英社スーパーダッシュ文庫)

それがどうしたっ (3)人間が見つける、両手いっぱいの幸せ (それがどうしたっシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

完結編。

 

嘘をつき続けて、病気のことや想いを隠し続けた可憐。そんな彼女の秘密は、二巻で真尋の知るところとなっているわけだけれど、それでもこれまでと変わらずに接して欲しいという。

 

二人の距離が近くて遠い。

 

夏休みに5人でキャンプに出かけるのだが、アホの子レムはいつもの調子に周りを掻き乱し、カエキリアがそれを止める。真尋は普段どおりに振舞おうとするが、可憐に接するときはどうしてもぎこちなくなってしまう。

 

無理やりに可憐への対応を普段どおりに戻しても、ふとしたことでドギマギ。中盤までにここが丁寧に描かれるのだけれど、これが真尋はやはり可憐のことが好きだと自覚する流れに繋がっていく。

 

想いを告げたら可憐は遠くに行ってしまうことは分かっていても、大好きだと言わずにはいられない真尋。そして、私も好きだと返す可憐。両思いなのに、それ以降すれ違ってしまう。

 

これの流れに疑問を投げかけるのはレム。真尋を変えていったレムが、今度は二人を変える。考えていないようで、凄く深いところを考えているレムの思いに、心を動かされた。

 

――いなくなるから、側にいられない。

 

それがどうしたっ

 

回り道をしたけれど、そんな言葉で壁を壊していった真尋は格好良かったし、最後はハッピーエンドで終れたことは読み手としても嬉しい。真尋と可憐には幸せになってもらいたい。

 

面白かった。次回作にも期待しています。

 

 Presented by Minai.