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カレイドメイズ2もえない課題とやける乙女心 (角川スニーカー文庫) [感想]

カレイドメイズ2もえない課題とやける乙女心 (角川スニーカー文庫)

 

相変わらず文章は読みやすい。登場人物も増えていますし、お祭からネーフェとカイルのラブコメ、超越遺物の調査と幅が広い展開などだけれど、スマートに収まっている。

 

三角関係勃発。

 

今回は、カイルの活躍が描かれるというよりは、少女ミオが新たに登場したことで、天然少女であるネーフェとカイルのラブコメに面白さが追加された。

 

これまで一方的にカイルにアプローチしていたネーフェだけれど、実際のところカイルのことが好きなのか恋愛感情はあるのか微妙。カイルはそのことで悩んでいるし、彼自身にしてもネーフェへの気持ちが分かっていない。

 

そんな気持ちが、周りのキャラクターを通すことで何となく読めてくる。

 

ミオはそんな二人の間に入ってくる。終盤でのカイルを巡った争いには、羨ましい限り。目だってライバルらしいライバルがいなかったネーフェが焦っているのが可愛らしい。

 

また、恋と言えばレナートスとビアンカの関係も気になる。今回もレナートスはビアンカへの行き過ぎた愛が前面に出ていて気持ち悪いので、本当に良いキャラクター。素っ気なくしているくせに、影ではビアンカのことが気になって仕方ないのだろうなと、想像するのが楽しかった。

 

そういう意味でも、これから恋愛方面がどうなっていくのか気になるところ。次は学院の日常も更に騒がしくなりそう。

 

面白かった。

 

 Presented by Minai.