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とある魔術の禁書目録(インデックス)〈20〉 (電撃文庫) [感想]

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈20〉 (電撃文庫)

 

ロシア編、開始。

 

今まで語られてきた登場人物たちがロシアに集合していく様に、思わず心が躍った。特に3人の主人公達が、それぞれの目的でロシアに集っていく様子には感慨深いものがある。

 

どこの頁を開いてもバトルバトルバトル。本当に様々な戦いがあるので、正直なところ説明などに疲れたりもするのだけれど、興奮した。展開がどこも熱い。

 

一方通行さんの戦いなどは特にそうで、あの最強を押さえ込む方法としてこんなに残酷なことはない。守る人がいると強くなれるけれど、弱くもなる。自らの葛藤と憎悪、ごちゃ混ぜにされた感情に翻弄されて壊れた一方通行は痛々しい。

 

その感情を自らが無意識で憧れているヒーローにぶつけてしまうというのも、何ともいえない。その姿は何も出来ないのかと慟哭しているように映る。

 

ここで新鮮だったのは、一方通行の視点から見た上条当麻という存在。彼の視点からはこのように映るのかと受け止めると同時に、上条さんが異常に格好良く、そして得体の知れない恐怖を懐いた。

 

キャラクターではレッサーが面白かった。何かにつけて上条さんを篭絡しようとするのだけれど、策をめぐらすわりに口から漏れていたり、自爆していくのが可愛らしかった。

 

面白かった。これで始まったばかりなのかという怒涛の展開が続く。

 

 Presented by Minai.