とある魔術の禁書目録(インデックス)〈21〉 (電撃文庫) [感想]
引き続いて、ロシア編。
上条さん、一方通行、浜面、三人の視点で物語が描かれていく構成は変わらず、それぞれの主人公たちが戦っていく姿が格好良かった。
まずは、ミサカワーストと一方通行が握手をした場面だろうか。殺し合いを演じた二人が、分かりやすく利害で手を組んだ形なのだけれど、一方通行から頼んだというのはこれまでの彼と違い意外だった。
一方通行が変わってきていることは理解していたが、改めて実感させられた。しかも、その変化は終盤の戦いでの台詞にも現れていて、これがとても新鮮。彼が言うと似合わないけれど、似合っている。
個人的に一番の見せ場だったのはアックアさん。
これまで人々を助けるために戦ってきたアックアさんだけれど、今回だって信念は曲げない。助けるために戦うし、これが上条、一方通行の戦いにも影響してくる展開は熱い。
満身創痍のアックアに対して浜面が放った一言が良い。
ヒーローとはこういうものだと、読み手に見せ付けてくれた彼は輝いていたし、ここに挿絵を合わせてくる演出には鳥肌が立った。
他には、魔術の天使と科学の天使が激突したり、科学側の天使と一方通行が共闘したり、浜面は最後の最後で凄い引きで終ったり、楽しませてもらうと同時に次に期待できる。
面白かった。
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とある魔術の禁書目録(インデックス) 1-21巻セット (電撃文庫)
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