とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫) [感想]
ロシア編、完結。
直球を投げていく浜面は良かった。レベル0でも一人を守るために命を張ってきた彼だけれど、メルトダウナーと向き合うことでアイテムという存在とは何だったのか考える。
浜面の敵としてのメルトダウナーだったけれども、ふと考えたときに本当にそうだったのかと。彼女の台詞にはやるせなさ、どうにか出来なかったものかという思いとともに、やっと氷が溶けたのかという安堵があった。アイテムが復活していく流れは熱い。
一方通行が格好良すぎる。
ロシア編での彼を知っているからでもあるし、これまでの彼を知っているからこそ、彼の変化がとても印象的。変わってきている、変わったことは分かっていたはずなのに、いざやられてしまうと感慨深いものがある。
口調などはいつも通りなのだけれど、行動理念というか、思いやりにに包まれている印象を受けた。終盤で、ラストオーダーに手をつかまれ止められた場面にはやられた。
面白かった。
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- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/10
- メディア: 文庫
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