Infinity recollection

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テンプテーション・クラウン 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

テンプテーション・クラウン 2 (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

可愛い悪戯です。もちろん人生かけてます。

 

魔王のラースさんは止まりません。何かにつけて悪戯を仕掛けている素振りを見せるし、最終的に丸く収まるからいいものの洒落にならない悪戯だったりもするものだから、彼女の心の内が読めない。

 

今回はルビィの英雄の力が無くなってしまうことから、様々なことが起こる。能力消失がバレると秩序と叡智との戦争に成りかねず、ルビィの命を狙う奴が現れるかもしれないので、隠しながら日常生活を送るのだが、そんな中で普通の女の子としての生活を楽しんでいるルビィが微笑ましかった。

 

普段は人間離れした身体能力のために体育を見学していたのが、同級生と同じように体育の授業を受けられ、ハイタッチで一喜一憂するルビィ。また、歩に背中を押されるようにしてアキトへアタックしていく姿は可愛らしい。それは普通の女の子の姿。

 

普通の女の子になれば……。

 

ルビィの葛藤が見えてくるのも良かった。アキトに普通の女の子として見てもらいたい。選定者でなかったとするなら、アキトとどのように出会えていたのだろう。そんな願望があったから事件に発展してしまったのだが、アキトの好きだという人は普通の女の子なのだから、と考えてしまう。ルビィとアキトの関係性が魅力。

 

叡智の地味な活躍。

 

表舞台にはあまり出てこなかった彩姫なのだが、大活躍。ルビィが能力を消失したので、その分彩姫の能力だけでアキトを守っていました。ラースの策略と合わせて、ツンデレなので損な役回りだけれど、一番活躍していたことは間違いない。

 

表紙を飾っているのに出番が少なくて残念な彩姫だけれど、アキトとの関係は一歩前進しましたし、恋にがんばぅて欲しいかな。面白かった。

 

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テンプテーション・クラウン 2 (集英社スーパーダッシュ文庫)

テンプテーション・クラウン 2 (集英社スーパーダッシュ文庫)