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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫) [感想]

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

 

戸塚は天使で可愛いみたい。

 

八幡のぶれない個性に感心してしまいます。捻くれ者で引き篭もり体質でぼっちという、心底残念な彼なのだけれど、他の登場人物とのテンポの良い掛け合いが楽しすぎる。自ら率先してぼっちということをネタにしていく八幡はいっそ違うベクトルに清々しい。

 

雪ノ下にはまるで過小評価され、ぼっちをからかわれ、友達ではないとまで言われる八幡。由比ヶ浜にはぼっちであることを同情されたり、ぼっちであることに引かれたりする八幡。平塚先生がどうも苦手な八幡。立ち位置を変化させて対応するが、軸はぶれない彼の姿が魅力。

 

登場人物のやり取りが面白くて、思わず笑いを誘う。何度も笑ってしまった。

 

雪ノ下に対しては、彼女のクールなトゲのある返しに華麗に突っ込みを入れる八幡が良ですし、由比ヶ浜に対しては、アホの子である彼女の変な発言や言動にツッコミを入れる八幡が面白い。ぼっちであることをネタに使うのもそうだけれど、皮肉の入った八幡の切り返しが絶妙なのでそれを期待して読んでしまいます。

 

とにかく八幡の独白が本当に素晴らしかった。また、登場するキャラクターが個性的なのに誰も埋もれていないのは流石だ。全員が合わさることで、更に作品の魅力が上がっている。

 

――まさかの部活。

 

物語は奉仕部にまさかの依頼が来ることから発展していくわけだけれど、青春だった。姉弟と兄妹の独特の距離感だったり雰囲気が伝わってきた。近くにいるからこそ遠い。弟が姉のことを考えているのに対して、姉も弟のことを考えていて、そのすれ違いが何ともいえない。思わず納得してしまう。

 

面白かった。続きも読みたい。

 

 Presented by Minai.

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)