Infinity recollection

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変愛サイケデリック 2 (電撃文庫) [感想]

変愛サイケデリック 2 (電撃文庫 ま)

 

円馬佐那が女だということがバレてしまった。

 

千光生徒会の原犀斗は、正義を重んじるあまり正義に寄生する“完璧常人”。佐那の秘密を知った彼は、全校生徒を巻き込む『千光大会議』で佐那の退学を要求するが、そこに佐那の親友である理子が立ちふさがる。

 

お話としては、理子が原犀斗とスピーチバトルを繰り広げて、佐那の退学を取り下げようとするわけなのだけれど、そのスピーチバトルが良く分からない。理子が反論しているのは分かるけれど、その理由というか答弁の内容が理解できない。

 

男装しているだけで退学を迫るのは無理がある。

 

そんなのは女の子の格好をすればいいだけの話で、退学まで迫られるのは理解不能だ。ましてや原犀斗の手口が手口なので、どこか正義かと思ってしまいましたし、全校生徒が退学と声高に叫ぶ理由も良く分からなかった。

 

全校生徒だって大部分が「へーそうだったんだ」程度で終る問題ではないだろうか。なので、物語自体は良く分からないうちに終ってしまった印象が強い。

 

キャラクターの会話は楽しい。

 

今回は月光の二人、野々宮と葉子が登場するのでワクワクが止まらない。学校内での葉子のポジションと、葉子に巻き込まれて変なポジションにいる野々宮の楽しげな雰囲気に悶える。葉子の性格も変わっていなかったので読んでいて楽しくなってしまう。

 

また、節々で台詞の切り返しが鋭かったりするので、そういった会話劇でも楽しませてもらった。

 

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変愛サイケデリック 2 (電撃文庫 ま)

変愛サイケデリック 2 (電撃文庫 ま)