Infinity recollection

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恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。 (ガガガ文庫) [感想]

恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。 (ガガガ文庫)

 

比嘉財閥の御曹司である銀史朗は性格の捻くれた学生で、そんな彼を教育するために父親から送り込まれた護衛が戦場帰りの美少女、神尾紅羽。アフガン、イラク、ソマリアと戦地を渡り歩いてきた紅羽は、日本の平和には慣れていないので常識がない。

 

そんな紅羽が恋を実らせるために奮闘――奮戦?

 

銀史朗は転校して来てからというもの、クラスのアイドル長澤楓に惚れてしまっている。仲良くなりたい銀史朗だけれど、女の子とどのように接していいか分からない。護衛ではあるが女の子には変わりないので紅羽に相談し、授かった「恋愛必勝マニュアル」でアプローチするのだが、全くの常識はずれなアプローチに楓に引かれまくる。

 

紅羽さんは流石でした。アプローチがまさに軍隊過ぎる思考なのと、方法が極端。加えて、銀史朗が常に焦っているものだから、言葉のチョイスから表現から危ない方向に偏りすぎで面白い。二人が合わさることで銀史朗という人物がただの変態に。

 

しかしながら、ここまで強烈なアプローチをされているのに、次の日には普通に接してくれる楓も凄いのではないだろうか。嫌いになってもおかしくないと思うけれど。

 

物語は楓へのアプローチが大きなところを占めているが、後半では紅羽の生い立ちだったり、銀史朗と紅羽の関係が描かれていったりもする。「恋愛必勝マニュアル」を通して、銀史朗も成長していた。

 

軽く読めてしまうのが魅力。

 

その分だけ展開が詰まっているので、駆け足気味の展開に勿体無さも感じる。もう少し読みたかったかな。面白かった。

 

 Presented by Minai.

恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。 (ガガガ文庫)

恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。 (ガガガ文庫)