Infinity recollection

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問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫) [感想]

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫)

 

東のフロアマスターである白夜叉から招待してもらった火龍誕生祭。何でも北で開かれるらしいその祭の存在を黒ウサギより秘匿されていた問題児たちは、例によって参加したいと駄々をこね、ノーネームを飛び出していってしまう。

 

箱庭の広さには驚いた。改めて示されてしまうと、感嘆のため息しか出てこない。また、門を潜ってみると、文化の違う世界が待っているという世界観がとても魅力的に映った。文章から想像させる世界が幻想的なので、そこに行ってみたくなる。

 

今回もギフトゲームはあるわけだけれど、世界観も深く知りたいと思わせてくれる作品だ。

 

さて、そんなギフトゲームだけれども、今回は魔王襲来。確かに魔王を倒そうと誓ったには誓ったが、こんなに早く魔王が登場するとは。

 

ハーメルンの笛吹を題材に、知力と体力を使った戦いは更に大規模なものになっていました。今回も博識でポテンシャルが高すぎる十六夜が暴れに暴れ、彼一人で何とかなっちゃうのではと錯覚させる強さ。そして、更に破壊していく黒ウサギの反則的な強さ。素晴らしい。

 

飛鳥が表紙なので、大活躍かと思いきやそうでもなかった。でも活躍することには変わりない。飛鳥の成長が見える巻でもあるし、周りよりも自信がなかった彼女が少し変われた。また、耀にしてもこれからの課題が見えた巻でもありました。

 

面白かった。魔王を跳ね除けて、次がどうなるのか楽しみ。

 

 Presented by Minai.