美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]
第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 栗山千明賞受賞作
何だこれは……。
読み始めからして理解が追いつかなくて頭がクラクラしてくる。とんでもない設定をぶっこんできたなというのが素直な感想で、そんなことでいいのか美少女よ、と言ってやりたくなる作品。いや、凄い。
というのも、作中で美少女というのは種族のことを指していて、人間と美少女が同じ世界で生きているという設定。外見はどう見ても美少女だけれど、中身はオッサンだったり、お爺さんだったり、ましてや主人公の父親こそ美少女なのです。
何を言っているのか分からないと思うけれども、そういうことなのだ。詳しくは作品を読めば分かるだろうが、分かるまでに混乱すること間違いなし。これってアリなんだと驚きを隠せません。
物語としてはコミカルさを楽しむホームコメディとでもいうのかしら。方向性はそっちなのだけれども、設定ばかりが目に付いてしまって物語の印象は薄い。ドタバタしていてわけが分からないところから、終盤のバトルは特に意味が分からなかったり。
終始サブさんのキャラクターが良かった。金髪ロリなのに中身はオッサンという異色キャラですが、不器用だったり一直線だったりするところは可愛らしい。いや、中身はオッサンなんだけどね。
そんな具合で変な話でしたが、世界観と設定は面白い。
Presented by Minai.
美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)
- 作者: 遠藤浅蜊,黒兎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: 文庫
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