Infinity recollection

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美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)

 

第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 栗山千明賞受賞作

 

何だこれは……。

 

読み始めからして理解が追いつかなくて頭がクラクラしてくる。とんでもない設定をぶっこんできたなというのが素直な感想で、そんなことでいいのか美少女よ、と言ってやりたくなる作品。いや、凄い。

 

というのも、作中で美少女というのは種族のことを指していて、人間と美少女が同じ世界で生きているという設定。外見はどう見ても美少女だけれど、中身はオッサンだったり、お爺さんだったり、ましてや主人公の父親こそ美少女なのです。

 

何を言っているのか分からないと思うけれども、そういうことなのだ。詳しくは作品を読めば分かるだろうが、分かるまでに混乱すること間違いなし。これってアリなんだと驚きを隠せません。

 

物語としてはコミカルさを楽しむホームコメディとでもいうのかしら。方向性はそっちなのだけれども、設定ばかりが目に付いてしまって物語の印象は薄い。ドタバタしていてわけが分からないところから、終盤のバトルは特に意味が分からなかったり。

 

終始サブさんのキャラクターが良かった。金髪ロリなのに中身はオッサンという異色キャラですが、不器用だったり一直線だったりするところは可愛らしい。いや、中身はオッサンなんだけどね。

 

そんな具合で変な話でしたが、世界観と設定は面白い。

 

 Presented by Minai.

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)