Infinity recollection

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好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫) [感想]

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)

 

至道流星さんの新作。

 

宗教法人を舞台にヒロイン二人が、如何に自分の方が優れているのかを示すため、事業を起こして利益を競うというもの。勝利者は主人公を奴隷に出来る権利を得ます。

 

著者の作品には、ビジネスという単語を印象付けられているのだが、今回はビジネスよりもラブコメ寄り物語が作られているように映った。宗教法人の税率が安いところから、話を膨らませてはいるけれども、そこまで深くお金のことを描いていない。

 

事業を起こして壁にぶつかって、大人が信用できないってことに気付き、世の中の不条理な現実を直視する。ビジネスな展開を核にしているが、現状はあくまで主人公とヒロインの三角関係が描かれる。

 

とはいえ、二巻以降にギアが上がってくる著者のことなので、どうなるのかは予想できない。世界情勢に目を向けるかもしれないし、このままのんびりと主人公を奪い合うだけかもしれない。

 

特徴として、描かれるキャラクターは直球で分かりやすいので、普通に可愛らしい。作品全体の流れは予想できないが、場面に切り分けると素直な書き方をするので予想でき、悪く言えば予定調和になり気味だ。これに醒めると面白くはないが、優しいパスをしてくれているので軽く読める。

 

何にしても、今後どうなっていくのかには興味がある。個人的には著者の描くラブコメも読んでみたいので、そっち方面に特化して欲しいかな。

 

 Presented by Minai.

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)