新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈4〉 (電撃文庫) [感想]
読むのに疲れた……。
端的に述べるならこれに尽きるだろうか。総頁数もあるけれど、それ以上に物語の構成にやられた。群像劇気味になるのは仕方ないとしても、新規キャラクターで視点の切り替えが頻繁に行われるので、読んでいてカメラのフォーカスを合わせるのに手一杯になってしまった。
とにかく忙しなかった印象。加えて、既存キャラクターが上条さん以外は登場しないことと、新たに魅力的と思えるキャラクターがいなかったことで上手く物語に入り込めなかった。また、話も今後への布石でしかないので、読み終わってみてだから何なんなのだと考えてしまった。
木原とは相性が悪い。
読み手はどうやら木原が大嫌いらしい。木原一族が大嫌いだ。唯一、円周はスカートをたくし上げてみたり、能ある鷹は爪を隠すを体言していること、仕草が可愛らしく面白いと思えるキャラクターだったが、それ以外の木原は嫌いなようだ。
だから、木原とグレリムンが戦おうがどうでもいいし、そも二つの勢力がいつの間にか戦うことになっていて一人だけ置いてけぼりを食らった気分。中盤辺りでおなか一杯になってしまいました。最後50頁ほどを読んで、伏線だけ回収すればいいように思える。
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