Infinity recollection

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ドラゴンライズ 3 (ガガガ文庫) [感想]

ドラゴンライズ 3 (ガガガ文庫)

 

重力操作で跳躍し、穂先拡張で剣の質量を増大させ、巨剣片手に竜に挑む。相手となる竜は戦えば雷やら炎やらの特性があるし、人語も喋るしで物語には深みが出る。剣と魔法のファンタジーとしてよく出来ていると思いますし、大好きな世界観。

 

正直、惜しいなー、設定などは凄く好みで面白いのだけれど、今回はクライマックスに向って調整されている感が否めないのが残念だ。もっと売れていれば……、というのが正直なところなのだろうか。

 

グライズの活躍が微妙に食われてしまっているのはどうにも。改めて最強が登場してしまったので、グライズでどうにかなるのか、という方が強くなってしまいました。また、その最強が抱える背景はいらなかったのではないかと思わなくも無い。

 

シェリーはまさかの大躍進といいますか、ここまでラスボスの雰囲気をかもし出すとは思っていませんでしたが、いや悪ですね。非情に人を殺していく。

 

物語をスピード感でテンポ良くまとめてあったのは淡々とした印象を受けてしまうが、仕方がないか。特に高位竜たちの扱いなど。それでも締めに向っていることを考えると良く出来ていると思います。

 

 Presented by Minai.