クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

MMORPG「クロス・エデン」は、高性能AIによってキャラクターの言動がリアルだと評判のゲームだった。主人公はクロス・エデンをプレイしながら、ゲームの矛盾に気付き、現実世界とゲーム世界を行き来しながら、謎に迫る。

良くあるMMORPGモノかと思ったのだけれど、意外と現実世界とゲーム世界を何度も行き来する。加えて、魔法が飛び交う派手なバトルはあまりなく、演出としても地味に淡々と進んでいきますし、上下巻構成ということもあってか謎が多い。

謎を解明するために物語が展開されていくので、ミステリの色が強いのかなとも印象付けられたので、その手の作品が好きなら楽しめるでしょう。ですので、バトルなどで爽快感が得られるようなファンタジーではない。

また、あくまで前編と後編を合わせて一つの物語なのでしょう。前編だけでは舞台設定の説明と伏線を張り巡らせただけで終わってしまっているので、何とも言えないというのが正直なところ……。

個人的には作中に流れる雰囲気は苦手かもしれません。主人公の思考が分からないので。

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クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) (このライトノベルがすごい! 文庫)