まよチキ! 12 (MF文庫J) [感想]

完結。

一巻を読んだときから物語のバランスが良くて、新人さんとは思えない安定感を発揮していたけれど、ついぞ保ったままシリーズが終わりました。続きが読めないことは残念だけれど、いつか完結するものであるし、終わり方も考えられていて綺麗でした。

スバルに告白したところで物語としては終わっているともとれるけれど、最終巻下巻として助長ではない品質を出してくるところは流石。

シリーズを通して読んでいるからこそ、昔の伏線をここで入れ込んでくるところや、一人ひとりにスポットを当てて丁寧に見せ場を作っていくところに、不思議な達成感と高揚感を覚えます。

流とジローの語りは熱かったですね。人生の分水嶺に立たされての衝突と対決でしたので、やはりココは避けて通れないのだなと。納得の最終巻となりました。

面白い作品をありがとうございます。楽しませてもらいました。次回作にも期待しております。

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まよチキ! 12 (MF文庫J)