Infinity recollection

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空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫) [感想]

空に欠けた旋律<メロディ>: 1 (GA文庫)

 

狂った世界。

 

戦争孤児のレスティと、180年以上を生きる魔女クッキィ。二人のパイロットが出会いから巻き起こる物語。未だ戦争が続く世界で、ロボットに乗り生きるために戦う。けれど、戦ううちに知らなくていいことを知ってしまって――。

 

登場人物たちが狂っているのが特徴でしょうか。戦争が続いているからこその心理状態なのだろうけれど、この感性は受け入れがたいものがある。彼ら彼女らに共感できる人は稀なのではないだろうか。そもそも共感できると思ってはいけない作品なのかもしれないが。

 

そのため、物語に入り込めなかったので違和感と理不尽さは作品を通して感じた。

 

想像していたよりも世界観がシリアスで暗かったので、エースパイロットに鍛えられて共に戦場を翔けるような話を期待していた身としては、変に力を入れて読んでしまっただけに肩透かしを食らったような格好になってしまった。とにかく人がお亡くなりになる救えない話なので、その辺りも考慮して読む必要がありそう。

 

ロボットを使ってのアクションはワクワク感が足りなかったし、描写も読み難かった。そこよりは狂った世界で輝く美しい光を描きたかったのだろうが、そこも中途半端に読める。様々な部分で惜しい作品。

 

引きの部分はあっさりし過ぎて余韻がなかったように映ったのは自分だけかしら。

 

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空に欠けた旋律<メロディ>: 1 (GA文庫)

空に欠けた旋律<メロディ>: 1 (GA文庫)