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ご主人様は山猫姫11 南北雌雄決戦編 (電撃文庫) [感想]

ご主人様は山猫姫 (11) 南北雌雄決戦編 (電撃文庫)

 

帝国軍VS反乱軍

 

晴凛と長嶺帝の帝国軍と反乱軍の最終決戦。そんな中で展開される登場人物たちの生き様がやはり格好良い。これまで登場してきた全てのキャラクターに見せ場があるように、各々の戦いが描かれていくのは最後の戦いに相応しいし、感慨深い。

 

伏龍と崇鳳の軍師同士の頭脳戦。

 

そんな中でも、血生臭い最前線と同じくらい手に汗握り、神経をすり減らして相手の出方を読み合う二人が面白かった。相変わらず崇鳳は伏龍の後手後手後手に回るのだけれど、それがいっそ清々しい。戦場も世界も個人としても先を見据えている伏龍には感服。

 

安西下尉の格好良さ。

 

凄腕の中間管理職とでも言えばいいのだろうか、これこそ理想の上司と言っても過言ではない。最前線の弓兵として戦いながら、戦況を冷静に分析し、司令部に的確な伝令を飛ばす。万の人数で戦っていると目立たないけれど、彼のおかげで危うい状況は摘み取られているし、こうやって一人一人が全力を出し切ることで組織としての好循環が生まれていた。

 

こういうキャラクターを見てしまうとつい感情移入してしまいますね。国の為に頑張っているから絶対死ぬなと思ってしまいます。生き残らなきゃいけない人だと。

 

面白かった。次で最終巻ですので歴史がどうなるのか、楽しみに待ちたい。

 

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