再生のパラダイムシフト リ・ユニオン (富士見ファンタジア文庫) [感想]
第24回前期ファンタジア大賞 大賞受賞作
崩壊した世界で、衰退した人類と謎の生命体との生存競争を描く。近未来が舞台となった王道SFバトルファンタジー。
懐かしいな、読み終った時の感想やら気持ちはそれでした。世界観が持っている雰囲気、キャラクターの格好良さと可愛らしさ、作品が持っているテーマもボーイ・ミーツ・ガールですから、単純に分かりやすい。中学生のときに初めてライトノベルを読んだときの様な、新鮮さを印象付けられました。
大賞らしいと言えばらしいのでしょうか。伏線の配置も流れが見えて安心して読めますし、全てが王道となっている。それ故に、物語が展開していくときの白々しさは否めないので、複雑さを求めている人には合わないだろう。
けれど、初めて読む作品としては良いのではないでしょうか。中学生にオススメしたい作品ではある。挿絵のない文芸作品と違って、ラノベらしさがあるのが良い。
感情表現が直球なので、好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。子供っぽい登場人物たちは、だからこそ青春するし若いなと感じさせる。曖昧にのらりくらりの大人のやり取りとか、比喩的表現とかそんなまどろっこしいものは省いてまっすぐに大好きだと言えてしまう。
愛の告白をしてしまう場面、主人公のヒロインを想う気持ちが溢れていて、読みと手として眺めていると温かく見守ってしまいます。そんな告白を受けるヒロインの可愛らしさはには悶えてしまいますしね。
初めての一冊に、どうでしょう。
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再生のパラダイムシフト リ・ユニオン (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 武葉コウ,ntny
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/01/19
- メディア: 文庫
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