Infinity recollection

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ココロコネクト プレシャスタイム (ファミ通文庫) [感想]

ココロコネクト プレシャスタイム (ファミ通文庫)

 

お祭り騒ぎの短編集。

 

シリーズが完結しているからこそ、明るい話で最後は締める。藤島さんが元に戻って更に力をつけているようだから、そりゃ企画も無茶苦茶になるというもの。けれど、楽しめればそれで良い、楽しんだ者勝ちとでもいうようなノリのよさに、真面目にバカやるっていいなと思える。

 

カップルバトルロイアルは、文研部メンバーと3年生の仲の良さが存分に発揮されている内容。皆が笑顔で楽しんでいる姿が凄いのですよね。こんなありえないと思いつつも、羨ましく見えてしまう。

 

また、カップリングがそれぞれ面白くて、太一と姫子はニヤニヤしながら読めますし、唯と青木は微笑ましいですし、千尋と紫乃も良い。石川、瀬戸内、雪菜とかの脇役にも見せ場があって、まさにシリーズ集大成でした。男同士で組んでいる奴らも奴らで楽しんでいるのが良いですよね。

 

終章としての「未来へ」は、伊織の未来に対する悩みを描いているのだけれど、これが何とも学生らしい。進路に漠然とした不安を抱えるのは誰でもあること。高校生こそ大いに悩んでいけばいい。青春でした。

 

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