Infinity recollection

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「いつから、けいおん顔って増えたっけ?」アニメであれこれ - その1

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あまりにも楽園追放が面白かったので、今度は仲間集めてスゲーから見に行こうという話になり見たわけなのですが、見終わった後の行きつけの喫茶店にてアニメの話になりまして。ある友人Aが「うーん、けいおんみたいな顔って苦手なんだ」という話から、「いつから、けいおん顔って増えたっけ?」となりました。丸顔だけれど顎だけシュッとしていて目が丸く繋がった前歯のデザインのアレです。例として上がったのは「ソラノオト」「聖剣の刀鍛冶」「まよチキ!」「TARI TARI」「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」「凪のあすから」「のんのんびより」「ラブライブ!」などでしたが、冷静に考えたらそこまで似てるわけでもない。ただ、どことなく雰囲気が似ていてアニメキャラクターとはこういうものという現行のスタンダードになっているようにも感じる。それは苦手だと言った友人Aが知っていることからも「けいおん!」というアニメ作品のキャラ像が浸透していたことを伺わせます。(友人Aは最近のアニメ事情に疎い。)

 

そもそも、そう感じるのは2000年代のアニメからアニメというものを意識したからだと思う。それこそ、「カードキャプターさくら」「エンジェリックレイヤー」「ガンダムSEED」みたいに、当時は夕方やっていたアニメから本格的にアニメが好きになり、インターネットが普及するのに従うようにして深夜にアニメがやっていることを知り、半信半疑に眠たい目をこすりながらテレビの前で待機していた記憶がある。「D.C.ダ・カーポ〜」「君が望む永遠」「ダイバージェンス・イヴ」「bps バトルプログラマーシラセ」などを見ていた気がしますが、深夜にアニメが放送されていることは衝撃的でした。深夜だけに、ちょっとエッチだったりラブコメだったりと、学生としては昼間に見るのが恥ずかしいアニメが多かったので、頑張ってリアルタイムで見てから寝るという日々を繰り返していた。逆に「KURAU Phantom Memory」「蒼穹のファフナー」「R.O.D -THE TV-」みたいに格好良いアニメもあって、二重に衝撃を受けたわけです。しかも、更に強烈だったのは、2003年~2004年辺りでスカパーが実家に導入されたことで、CSアニメというものにも触れてしまった。「ストラトスフォー」「なるたる」「成恵の世界」「GUNSLINGER GIRL」「女神候補生」「ラーゼフォン」「アベノ橋魔法☆商店街」などを見た記憶があるけれど、もうここまで来たら後戻りは出来なかった。アニメを卒業するなんて考えは微塵もなくなり、子供からアニメを見ていた延長がそのまま一般化したから見ているだけで、「まだアニメみてるの?」という言葉が逆に不思議だった。

 

――アニメキャラクターの頭身が小さくなった

 

当時(2003,4,5年)のアニメというと線が細くて、瞳だって小さく、頭身も高かった印象がある。キャラクターは高校・中学・小学生にちゃんと見えて、年齢という概念がまだあったように思う。(これが1990年代になると更に大人っぽく見えるのだろうが。)つまるところ、アニメ作品が「けいおん!」のキャラクターに寄ったのではなく、アニメキャラクター全体の外見年齢が下がったことで、相対的にどの作品をみても同じような顔に見えるだけなのでは? 確かに最近のアニメを見てみると、瞳は大きくなりましたし、だからこそ幼く見えます。高校生設定のキャラクターが小学生に見えることはざらにありますし、お母さんと呼ばれるキャラクターはお姉さんに見えますし、大人らしい大人は登場しないことが多い。見ている側としても違和感はなくなってきました。

けいおん!」は京都アニメーション製作のアニメ作品ですが、誰もが知っているように大ヒットを飛ばした作品です。BD/DVDは売れましたし、音楽CDもオリコンチャートを賑わせましたし、横浜アリーナでライブも行っています。メディアミックスの成功例であり、大ヒットしたからこそそれがスタンダードになったという様に見えるだけで、実際のところは「けいおん!」以前からキャラクターの外見年齢は下がってきていたように思えますし、それが顕著になることで”似ている”という認識に変化してきた。

 

では、外見年齢が下がり始めた変化の部分とはどこからなのだろう。

 

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