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Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

「アニメーターだって大変なんだよ!」アニメであれこれ - その3

SHIROBAKO 第4巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

 

地上波デジタル放送がもたらした衝撃。「true tearsのOPで流れた秋らしい木の葉が舞う映像は忘れられない」やはり衝撃として脳内に焼きついている。今は当たり前ですが、映画を見ている様に感じられる16:9の映像がもたらす迫力といったらなかったですし、HDレコーダーも一般化していましたから、自分の好きな時間に好きなコンテンツを気軽に楽しめるようになっていました。「消費者としては手軽に楽しめることは凄くありがたいけれど、製作側は大変なんじゃないの?」

 

恐らく、アニメ業界というよりもテレビ業界の全体がそうだったと思うのですが、放映する画面が大きくなるということは、今まで映らなかった部分も映るということです。テレビ放送としては撮らなくてよかった部分にも気を配って撮らなくてはいけないですし、アニメ作品では大きくなった分を作画しなくてはいけません。アニメーターさん達が実際にどうだったのかは分かりませんが、戦々恐々としたのではないでしょうか。デジタルアニメの映像効果は時代と共に進化を続けていて、作画して色を塗って撮影してといった作業工程が単純に重みを増していきましたが、アニメの本数が減るわけではなかった。作業量が増したのだから製作期間も長くなるかと思いきや、そうではないので不思議な話です。アクション作画監督、キャラクター作画監督など役割別に作画監督を立てて作業していたところから、その上に更に複数作画監督を立てることで短い製作期間を埋めるように同時作業でアニメを製作していくことに。「そりゃあSHIROBAKOみたいに何かと万策尽きるよね」アニメーターさんだって大変なのですよね。作画を海外に発注するようになって久しいのに、完璧にクオリティを管理する何てことが可能なんでしょうか。否、万策も尽きます。

 

「絵柄を固定してしまえばいいのではないですか?」

 

作業量が増えて納期が短いのであれば、作業そのものを簡素化出来れば困りません。極力、作業量を減らす為に絵柄を固定していくことで、動画・原画を含めたアニメーター全体の”絵”の安定性を確保していく。だからこそ奇抜なデザインは避けます。同じようなデザインであれば共通化が図れますから、自社、外注、海外を問わずどこでも同じようなクオリティで作業が可能です。アニメーションを製作する場合に、元受会社のアニメーターさんだけで製作は出来ませんし(そもそも数を抱えていませんし)、複数の会社に発注したりしながら共同で作り上げていく部分が多くなっていますから、絵柄が固定されているというのはそれだけで強みのような気がしてきますね。しかも、昨今の社会事情はどこでもそうですが無謀にも即戦力を求めていて新人を育成する体力が企業にはありません。故にアニメーターを育てる余裕はなく、直ぐに上手くなってもらわなければ困ってしまう。絵柄が似ていれば変な話、反復練習が出来ますから上達するのが早いということで都合も良いのではないだろうかと予想します。また、アニメ作品のテーマについても日常系が増えたのには、作業量が多くないので作りやすいという理由もあったように思えます。ロボットを作画する必要はなく、爆発のようなエフェクトを描く必要もなく、登場人物を多数用意する必要がない。

 

けいおん!」の様な顔が増えたと感じるのは、作業量の増加によるアニメーション製作過程での様々な工夫と、感情移入させるためにキャラクターの年齢と視聴者の精神年齢をすり合わせるときに社会的な流れから幼くならざるを得ないということ。あとは、強いて挙げるならメディアミックスを考えたときに可愛い”萌”を重視した絵柄の方が商品に転用しやすい点がありますね。所謂アイドル声優さんの起用を考えたときにも可愛いキャラクターに声をあててもらった方が視聴者として気持ちが良いじゃないですか。男性声優さんならカッコいい声でイケメンキャラに声をあてて欲しいじゃないですか。――などといいながら話を脱線させますが、京都アニメーションさんの場合には絵柄を固定させたのは”絵柄のブランド化”を狙っているからだと推察されますので、今までの話とはちょっと違うかもしれません。一目でどこのアニメ会社が製作したのか分かりますし、あそこが製作しているからと期待する向きも最近は多いですから、購買意欲に直結する部分でもあると思うんです。だからブランド化することで商品価値を高めているのかなと。シャフト製作作品に”監督:新房昭之”、スタジオカラー製作作品に”監督:庵野秀明”とクレジットされることと同じ理屈だと思います。「あのアニメが面白い」から、「あそこの会社(監督)が作るから面白い」に変わってきているように感じますし、専門性が増したようにも感じます。それこそufotableTYPE-MOONみたいな。昔からで言うならサンライズガンダムなんですが、コンテンツのブランド化に加えてメーカーのブランド化競争も激しくなっているのかなとか思いました。

 

そんなわけで、ダラダラと友人たちと会話した内容をメモ代わりにまとめてみました。4時間くらいは話していたので実際にはもっと何かあった気がしますが、記憶が曖昧です。いいですよ、どうせメモですしね。

 

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SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]