Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫) [感想]

面白かった。 世界観と設定が気に入っていますし、文章も綺麗で、物語りを丁寧に書いてくれるので、とても読みやすい。奇をてらうわけではなく、シンプルに王道をやってくれるのも好感が持てます。 二巻は品評会から二ヵ月後のお話。 まさか、ジョナスが再登…

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 (角川ビーンズ文庫) [感想]

ファンタジーな恋物語。 人間が妖精を使役するのが当たり前のハイランド王国。この国には、砂糖菓子を作る特別職があるのだけれど、その中でも王家勲章を持つ者は銀砂糖師と名乗ることができる。 主人公アンの母親はまさにその銀砂糖師だったのだが、その母…

ニーナとうさぎと魔法の戦車 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第9回SD小説新人賞 大賞受賞作 戦争が終った世界に残る、さまざまな形の爪痕。その一つが魔法で動く戦車であり、戦争が終った今も未だに稼動し続け、被害が絶えることはない。物語はこの戦車から街を守る戦車乗りたちの活躍を描き、少女ニーナの成長を描く。…

ヒメカミ ~緋焔の吸血姫(レイブラッド)~ (MF文庫J) [感想]

吸血鬼に力を与える血を持つ主人公と、幼馴染で吸血鬼な双子姉妹、主人公の血を欲しがる謎の吸血鬼の少女、吸血鬼な先輩。彼女たちと繰り広げるアクションラブコメ。 切ない雰囲気は好きになれた。 自分の血が特殊なので、近付いてくる女の子は自分の血が目…

神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫J) [感想]

今回は澪のお話。 改めてゲームを小説にしたようなラブコメという認識。かなみと契約したのが一巻ですが、契約したとは言っても彼氏彼女というわけでもないので微妙な立ち位置。 素直になれないかなみとのやり取りは楽しむことができました。王道のラブコメ…

斬光のバーンエルラ 2 (MF文庫J) [感想]

個人的に好きなシリーズ。 王位継承云々もそうだけれど、まずは設定が好きですし、キャラクターも好感が持てて、可愛らしい。ファンタジーだけれど、ファンタジーらしさを感じさせないような、微妙なバランスを保っているのがまた良いのです。 そんなバーン…

星刻の竜騎士 2 (MF文庫J) [感想]

がおー 屍灰竜からアンサリヴァンを救った一巻から、二巻はシルヴィアの成長を描いたような物語となっている。 シルヴィアの姉であるところのヴェロニカが、アンサリヴァンを慰問に訪れたことで、妹のシルヴィアが改めて自らの目標に立ち返る、というような…

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

地上へ逃れたジントとラフィールだったが、その足取りを警察に捉まれてしまう。二人は地上での逃亡劇を開始するが、宇宙ではスファグノーフ門沖会戦が始まった。 ジントとラフィールは永遠と地上にいるので、宇宙での戦いとの接点は少ない。あくまで二人は逃…

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類統合体からの攻撃を受けて、巡察艦ゴースロスから脱出したジントとラフィールは、フェブダーシュ男爵領にて補給を受けるがジントは監禁されてしまう。 ジントが監禁されていることを知ったラフィールはそれを助けに、ジントは前男爵スルーフと協力して脱…

銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫) [感想]

コンセプトは宇宙で魔術。 その通りに宇宙で魔術をしていました。銀河を支配している帝国があり、主人公とヒロインはそこの軍人。帝国には魔術が根付いており、歴史的に背景が複雑で、同盟と呼ばれる帝国の敵もいたりして、SFらしさはある。 ロボットそのも…

東京レイヴンズ 2 RAVEN"s NEST (富士見ファンタジア文庫) [感想]

やはり一巻は人物紹介という意味合いが強かったのだなと再認識。二巻は東京に戻ってきたこともそうだけれど、春虎たちが陰陽塾に入学したりして全体像がやっと見えてきます。 作品の方向性が見えるから、楽しむべきところが分かる。 春虎は土御門のネームバ…

羽月莉音の帝国 4 (ガガガ文庫) [感想]

EE(エグゼスエレクトロニクス)買収をどのような手法でいくのかと思ったら、莉音はその手をすり抜けるかのように上手くやってくれましたね。前に立花社長となにやら話していたことはこれだったのかと。 そもそも革命部はEEを買収するのが目的ではありませんし…

暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

鎖骨骨折から始まる青春ラブコメ。 タイトルが示しているように冒頭から、主人公の善一がヒロインの武瑠に鎖骨を折られます。それでいて、武瑠は友達になってくれないかと善一に問いかける。 武瑠はその暴走が凄いので、美少女なのに今まで友達がいない。高…

ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

横浜を舞台にしたくそったれな物語。 まずは、これをライトノベルというのかどうか、やたら擬音が繰り返されたり、主人公の独白が奇天烈で独特。そも、文章が文章の体をなしていないので、書かれていることを直感で捉えるような部類の作品だ。 そんなわけ分…

僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

IPI症候群と呼ばれる病気が蔓延している世界。その病気は秘密を集めることが止められなく病気で、患者はIPI配信者と呼ばれる人達から秘密を集めることで、その病気を治療する。そんなIPI配信者である少女が転校してきたことで、主人公の高校生活が変化する。…

ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第1回このライトノベルがすごい!大賞 大賞受賞作 通常の人間とは異なる形で世界を認識するようになった者たち――コトモノが存在し始めて27年が経過した世界。最近、全国ではコトモノが襲われる事件が多発していた。自身もコトモノである武藤悟朗は、この事件…

月光 (電撃文庫) [感想]

第16回電撃大賞 最終選考作 日々に退屈しながら毎日を過ごしていた野々宮は、ある日、完璧ゆえにゴシップが絶えないクラスのアイドル、月森葉子のノートを拾う。謎多き彼女のノートからはみ出した紙には、殺しのレシピという文字が書かれていて。 ミステリー…

小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫) [感想]

空軍のエースパイロットであるクラウゼ・シュナウファー中尉は、夜間戦闘飛行の類稀な才能を持っていて、敵と味方から畏怖と敬意を持って狐と呼ばれる。ある日、任務から帰還すると休む暇なく輸送機に押し込まれ、新たな任務を言い渡される。 それは戦争を終…

電波女と青春男 6 (電撃文庫) [感想]

様々な想いが再度、出会うことになる話。 青春ポイントが浮上しまくる魅惑のボーナスステージが発動――その名は文化祭。今年のテーマは「引力」なのだが、参加者は全員が小指にカラフルな糸を結ばされ、それと同じ糸を巻いている人を発見し、ペアになることで…

ゴールデンタイム 1 (電撃文庫) [感想]

東京に上京してきた多田万里は、大学の入学式当日にお嬢様な女の子から薔薇の花束を叩きつけられる。彼女は加賀香子といい、入学式で万里と友達になった柳澤光央を追いかけて同じ大学に入学したというのだが――。 大学生で物語が進んでいくのは珍しい。 高校…

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類が太陽系から飛び出し、太陽系外の惑星に移住し始めて幾星霜。主人公ジントの住んでいる惑星は、「アーヴによる人類帝国」と名乗る大艦隊に突如として侵略を受け、これに征服されてしまう。 ジントは一般人から貴族に――。 政府主席だった父がアーヴと取…

きゅーきゅーキュート! (MF文庫J) [感想]

理刀は毎年能力値99の一般人。能力値が100になると専門の能力開発クラスに移れるので、あと1ポイントを求めて頑張るのだが上手くいかない。そんなとき、魔界の食べ物を食べれば能力が上がると聞いて、魔界の人間スキュースに近付くが――。 その方向性だとは思…

世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る (電撃文庫) [感想]

父さん登場。 その存在がいることは分かっていたが、本編には登場していなかった星弓家の父。その父親が出張から帰ってくるとのことで、母は大喜び、と同時に軋人と美智乃の前に、昔の両親を知る謎の女が現れる。 何でも転移魔法の暴走で異世界からやってき…

ウェスタディアの双星〈5〉乙女の猛攻に名軍師苦戦するの章 (電撃文庫) [感想]

内乱を治めたのもつかの間、今度は隣国がクーデターにより混乱。王族であるシャーラの亡命をルシリアは許可するが、ウェスタディアにまたもや不穏な空気が流れる。 これが第三勢力への布石になれるか。 クーデターから政権を取り返せれば、シャーラには貸し…

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫) [感想]

主人公の八浦要はある日異世界に堕ちた。そこは堕ちることで空を飛ぶ引導士たちがいる世界で――要は自分を救った少女アッシュと共に空を堕ちる。 設定はとても魅力的でした。空を堕ちることで空を飛ぶ。人間は重力で地面に立っているわけですが、この世界には…

サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫) [感想]

「私たちの中に、アンドロイドがいると仮定しましょう」 浅井ケイと春埼美空、そして二年前に死んでしまった相麻菫。三人の関係は中学の屋上から始まった。記憶保持、リセット、未来視、全ての始まりを描く――。 高校生になったケイと春埼が昔を思い出すとい…

空色パンデミック3 (ファミ通文庫) [感想]

空想と現実の境界はどこなのか。 凄いの一言に尽きる。二巻も良かったのだけれど、その二巻で気になっていた部分を三巻で補完するどころか、それを更に広げて、より上位に読者を連れて行く。 物語の構成が絶妙に上手い。 作中で主人公の仲西景は、自分が本当…

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫) [感想]

うーん、久々に試召戦争が再開できるようになって、期待していたのだけれど、何だか物足りない印象が強かった。 というのも、実際に試召戦争をするのは物語の後半で、それ自体もおまけのような扱いなので、何とも消化不良。次巻で物語が動くというような構成…

ウェスタディアの双星〈4〉うら若き女王騒乱に立つの章 (電撃文庫) [感想]

ウェスタディア王国が一応の平和を取り戻したことで、ルシリアはジェルトルーデ領へ赴き、つかの間の休息を得るのだけれど、王子コルネリオが帰国したことで再び国内が大変なことに。 国内の治安を安定させた次に待っていたのは、内乱。 コルネリオは他国に…