Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

くずばこに箒星 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞受賞作 グレードチェア制度という一風変わった序列システムが導入されている高校、了星学園。中でも、学園上位6位まではチェア・オブ・シックスと呼ばれる特別な存在で、主人公の福山英知は2ndチェアの位置にいた。日…

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

下巻。 護堂さん何をやってらっしゃるんですか。「少年」の能力を使って加護を与えていくわけだけれど、これまではエリカだけにしか加護を与えたことがなかったのが、今回は女性キャラクター全員が対象になっているので、凄いことになっている。 いっそ清々…

嘘つき天使は死にました! (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 特別賞受賞作 小説家志望のネガティブな青年である夏彦は、ある日空から降ってきた天使に出会う。出来るだけ関わらないようにするも、天使は絡むのを止めてくれない。根負けした夏彦が付きまとう理由を問いただすと、どう…

テンプテーション・クラウン 3 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

ラースさんの策謀が止まりません。 破滅の王冠でもある彼女だけれど、アキトを自分のモノにしようとルヴィと彩姫に意味深なことを言い放ってみたり、かと思ったら一歩引いて、不意に前に出てくる。ラースがアキトのことを考えながら戦うことからも、本当にア…

Tとパンツとイイ話 (MF文庫J) [感想]

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞受賞作 朝起きたら、抱き枕と頭が融合していた。取ろうにも枕まで神経が通っているらしく、無理に取ることは出来ない。仕方なく奇抜な髪型ということで押し通して学校に登校しようとするが、幼馴染や親友に触れたら彼…

正捕手の篠原さん (MF文庫J) [感想]

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 審査員特別賞受賞作 明神学園野球部の篠原守は優等生でメガネで、不動の正捕手。彼を中心に、野球部のまったりとした日常が描かれていく。そんな守がバッテリーを組むのは人気者で女子にモテる綾坂真琴。けれど、真琴はある…

棺姫のチャイカIII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

人を信じるということ。 信頼とはどういうものなのか。信頼しているからと言えば信頼関係が出来上がるのかといったらそうじゃない。一緒に過してきた時間なのかと言われても、それは情かもしれないし一概に信頼かと言われると首を捻りたくなる。 ガス皇帝の…

十六夜聖域1 イザヨイサンクチュアリ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

学園最強は誰だ。 世界には17年前より異能を宿した子供たちが生まれるようになった。主人公の宮殿芳一は平和と音楽をこよなく愛する高校生でしかなかったはずが、入学した聖湘学園は異能者ばかりが通う戦場だった。戦うのが嫌なら自分が頂点を取るしかない――…

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ダークエルフの聖神官ネウは、リーゼに唆されたカナクを追って旅に出る。黒夢の魔王となったカナクを討つと明言したオリヴィア女王に対して、カナクさんを元のカナクさんに戻すために頑張ると言い張るネウは、女王の命を受け銀獣人を探しに大氷山脈へ赴くの…

千の魔剣と盾の乙女4 (一迅社文庫) [感想]

ガーリャ攻略戦。 失われた島ガーリャを取り戻すために、魔剣使いたちが力を合わせて戦う。前線基地で指揮をとるバルトゥータスの元を訪ねたロックたちは、エリシアの師匠ニーウと、フィルの師匠ナイジェルと再会を果たすが、ロックの呪いを聞いたバルトゥー…

消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン (角川スニーカー文庫) [感想]

従姉妹の鈴藤いるるに連れられて、ウォリスランド共和国を訪れることになる小槙たち。そこには何故だか春野祥が一緒にいたりもするのだけれど、事件に巻き込まれていくのは変わらない。”混沌の街”と呼ばれるアウルスシティを舞台に、狂気と戦う。 天才である…

羽月莉音の帝国 9 (ガガガ文庫) [感想]

革命編。 世界の頂点に君臨する面々から、直々にメンバーに誘われた莉音に巳継たち革命部だったが、当然のように誘いを断るのは凄い。ここでメンバーに加われば、巨万の富を未来永劫手に出来るも同義だし、世界をコントロールする側に回れる。 けれど、革命…

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫) [感想]

表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立し、公序良俗に反する表現には更なる規制がかけられた世界。それに対抗すべく図書館法――通称「図書館の自由法」も成立し、表現の自由を守るために図書館は武装した。検閲と戦う図書館を描く。 猪突猛な郁が読ん…

ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・バレット (電撃文庫) [感想]

ファントム・バレット編。 ゲーム内で撃たれた男が現実世界で死亡するという事件が発生。そんなことが本当に起りえるのか。仮想課から調査の依頼を受けたキリトは、事件に関係する<死銃>と呼ばれるプレイヤーと接触を図るべく、銃と鋼鉄のVRMMO<ガンゲイ…

カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

上巻。 やはりカンピオーネの中にも強さというのはしっかりあるのですね。カンピオーネと言えば全員が最強なものだから、果たして誰が最強の中の最強なのかははっきりとしないわけだけれども、羅豪教主は今まで登場したカンピオーネの中では間違いなく最強に…

ドS魔女の××× (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞 優秀賞受賞作 魔界に住む魔女である灰咲クレアは、ある日、同居人のサキュバスからどんな願いも叶えられる魔法の存在を聞かされる。何でも、その発動方法とは「千人の処女を発情させる」ことらしく、さっそく女子高…

マージナルワールド2 (講談社BOX) [感想]

自分の携帯電話で、その携帯の番号に電話をかけると行ける異世界――圏内を舞台に、アガシオンと呼ばれる巨大ロボットとBAGsとの戦いを描くのが本作。世界観の設定が抜群に上手い。世界を想像して楽しくなってしまう。 一巻で主人公の光宮は嘯樹の敵討ちのため…

R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 優秀賞受賞作 不思議な力を持つフィリップ・リーダスは、何故かマフィアに追われている少女アンジェリーナ・レインに出会う。成り行きで助けてしまったものの、面倒事はごめんとばかりに縁をシャットアウトしようと…

はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫) [感想]

魔王と勇者が育児に奔走。 すっかり日本の生活に慣れてしまった魔王さまは、日夜ファーストフード店でアルバイトに励むのだけれども、そこに異世界から赤ちゃんがやってくるから大変。アラス・ラムスと名乗る赤ちゃんに四苦八苦する真奥。しかも、真奥のこと…

楠木統十郎の災難な日々 ネギは世界を救う (電撃文庫) [感想]

こまけぇことはいいんですよ。 楠木統十郎は気がついたら死んでいた――。自称、高次元生命体の猫耳ロリが言うには、己の存在をアノマリーというバグに世界ごと飲み込まれてしまい、アノマリーを倒さないことには永遠と死んだままらしい。猫耳ロリのミスで被害…

キノの旅〈15〉 (電撃文庫) [感想]

フォト良かったですね。 不幸な境遇からなので幸運とは言えないかも知れないけれど、選んだ国が良い国で良い人が沢山いたのは幸運でした。大金持ちになるのもそうですが、写真のことを勉強していつの間にか写真屋さんになるという流れは綺麗。 キノやシズた…

アイドライジング!〈3〉 (電撃文庫) [感想]

エリザベス予選。 あとがきの解説が何とも言い得て妙でした。アイドライジングというエンターテインメントを主軸にしながらも、同時にアイドルたちの日常エピソードを楽しむ学園祭も盛り込んでいるし、オペラ・オービットの四人が次への伏線を抱えていたりと…

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 栗山千明賞受賞作 何だこれは……。 読み始めからして理解が追いつかなくて頭がクラクラしてくる。とんでもない設定をぶっこんできたなというのが素直な感想で、そんなことでいいのか美少女よ、と言ってやりたくなる作…

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 大賞受賞作 主人公の望月砕月は年齢や種族を超越して、女の子を見たら口説かずにはいられないビョーキ持ち。冒頭からして二股がバレた修羅場から始まるのだから凄い。ましてや修羅場を前にしての発言が発言なので、…

僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 優秀賞受賞作 幽霊を見ることが出来る主人公、結城クロ。クラスメイトだった長谷川柴音の幽霊と出会うことで、彼女を成仏させるべく心残りが無いのか問うクロだったが、柴音は心残りが無いという。クロの三姉妹と共…

鬼物語 (講談社BOX) [感想]

最強の吸血鬼であるところの忍を語る物語。 一人目の眷属が誕生した秘話から、忍が如何に出鱈目な吸血鬼で怪異だったのか思い知らされる。いつもの軽快な言葉遊びは健在で、阿良々木さんの突っ込みが入る会話劇は安心して読めた。 また、彼女がいるのに少女…

サマー/タイム/トラベラー 〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

上巻。 実は読み終わるまで上下巻だということに気がつかなかった。タイトルに(1)と明記されているにも関わらずだ。そんなわけなので、続きを購入していない。失敗だ。これを書き終わったら直ぐに書店に足を運んでみるつもりではあるが、置いてあるだろうか……

火の国、風の国物語11 王都動乱 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ベールセール王国の王になるべく恐怖と力で支配しようとするフィリップと、王国の変化を敏感に感じ取ったジェレイドが策をぶつけ合う。先を読むジェレイドの策や、軍隊の運用方法は凄いのだけれど、それ以上にフィリップの知恵とパンドラの予言が脅威。 フィ…