Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

空色パンデミック4 (ファミ通文庫) [感想]

完結編。 短編集を挿んで新展開があるのかと思いきや、まさかの完結編。物語を読むうちに確かに終わりに近付いていく雰囲気はあるのだけれど、それでも作品の持ち味である空想か現実かの曖昧さは健在。 仲西景という存在を通して、またはその周りにいるキャ…

神明解ろーどぐらす 3 (MF文庫J) [感想]

夏休みまであと少し、けれど下校が大好きな十勝からすると夏休みは嬉しくない。この時点でも下校好きにもほどがあるのだけれど、わざわざ補講を受けに行くのだから相変わらず。 いつものように下校しながら、テスト前の勉強はどうしているのか、という話題に…

ウェスタディアの双星〈7〉英雄激突の章 (電撃文庫) [感想]

ロアキアとルフェールが激突。 大国同士の争いにウェスタディアを含めた小国たちも巻き込まれることになり、ウェスタディアは同盟に従ってルフェール陣営として戦うことになるが、その作戦内容は自分たちが囮として使われるものだった。これに対して、アルフ…

それがどうしたっ (3)人間が見つける、両手いっぱいの幸せ (集英社スーパーダッシュ文庫)

完結編。 嘘をつき続けて、病気のことや想いを隠し続けた可憐。そんな彼女の秘密は、二巻で真尋の知るところとなっているわけだけれど、それでもこれまでと変わらずに接して欲しいという。 二人の距離が近くて遠い。 夏休みに5人でキャンプに出かけるのだが…

機巧少女は傷つかない5 Facing "King's Singer" (MF文庫J) [感想]

いろりが再登場して嬉しい。個人的に前巻から気になっていたいろり。着実に雷真のハーレムが出来上がっている中、いろりもラブコメに参戦しているのが読んでいて楽しかった。 冷静なキャラクターであるいろりだからこそ、照れたりしたときなど、不意に感情が…

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2 (MF文庫J) [感想]

ブラコン、シスコン。 あれ、おかしい。お兄ちゃんが完全にシスコンになっている。一巻でもシスコンとは思っていたけれど、まさかここまでのシスコンとは思わなかった。シスコンがもう、引き返せないところまで来ている。 これを敏感に察知したのがヒロイン3…

氷結鏡界のエデン6 水晶世界 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

巫女第3位ヴィオラと、その千年獅ホルンが登場。 これまで話には出ていたけれど、実際の人物が登場することはなかった第3位の巫女とその千年獅。今回はこの姉妹の立ち位置を描きつつ、ホルンとユミィの意外な確執が明らかになっていく。 ユミィは洗礼の巫女…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫) [感想]

友達がいない残念なひねくれ高校生、八幡。ある日、生活指導の先生に連れられてやってきたのは、学校一の美少女である雪乃が所属する「奉仕部」だった。この「奉仕部」を舞台に、八幡と雪乃の恋愛模様が、あれ? 描かれない。 コミュニケーション能力が残念…

リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ) [感想]

鎖国した日本で起こった惨殺事件、通称津山事件。死者30名を数えたこの事件の犯人は吸血鬼だった。主人公の倉田は、吸血鬼と対等に戦えるピースメイカー見習いなのだが、実習でピースメイカーであるカラバ侯爵の護衛をすることに。 うーん、よく分からなかっ…

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫) [感想]

世界に出現すると周りを破壊する存在、精霊。世界を殺していく少女を止める方法は、デートをして彼女をデレさせること。主人公の士道は精霊の少女と出会い、世界を賭けてデートすることに。 精霊からすると、自らの意思で世界を破壊しているわけではないし、…

ごめんねツーちゃん ‐1/14569‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第22回ファンタジア大賞 銀賞受賞作 完全記憶能力を持つが故に、その弊害として人格が無数に分裂してしまう病、メモリーシンドロームを患っているツバサ。彼女の人格は優に14569個に別れていたが、本人はそれを自覚していない。そんなツバサと出会った主人公…

GENEZ-6 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

新たなGENEZ登場。 グリークスの日本支部が海神学園であり、グリークス本社は別にあるというのは最初から明示されていたけれど、今回はそこ、ギリシャへ謙吾たちは飛ぶことになる。 口絵を広げれば分かるけれど、GENEZがいきなり増えると共に、登場人物も一…

神明解ろーどぐらす 2 (MF文庫J) [感想]

ゴールデンウィーク明けから、夏休みまでの祝日がない十週間。これをGW10として楽しもうという発想が流石だった。どれだけ下校が好きなのだろうか。それに、休日があることを嬉しく思わないというのも新鮮だった。 学校の帰りに買い食いするにはどこがいいの…

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈中〉 (電撃文庫) [感想]

大気制御衛星とは何なのか。 サクラ、錬たちが衛星内に飛ばされたことで、その謎が紐解かれていくと同時に、情報制御理論やI-ブレインとは何だったのか、その誕生が描かれていく。 個人的に驚きだったのは、アルフレッド・ウィッテンが若かったということ。…

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈上〉 (電撃文庫) [感想]

北極を舞台に、シティ・ニューデリー、シティ・ロンドン、賢人会議がぶつかる。 主要キャラクターたちが集まっていく展開にはワクワクが止まらなかった。ヘイズは独自に北極入りしていたり、そこに黒沢祐一が絡んできたり、ファンメイとエドが久しぶりに登場…

カンピオーネ!〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

東欧のカンピオーネであるヴォバン侯爵が唐突に日本にやって来るのだが、その目的は巫女である祐理の力。護堂とエリカは彼女を守るため、東欧の魔王と戦うことに――。 高校生編。 エリカが護堂の高校に転校してきたのが前回のラストだが、誰もが期待している…

神明解ろーどぐらす (MF文庫J) [感想]

主人公の池田十勝は、小学、中学と学校の側に住んでいた為に、皆で楽しく下校することに憧れていた。そこで、自宅から遠い高校にわざわざ進学し、偶然知り合った同級生たちと日々、寄り道下校ライフを満喫することに。 ゆったりコミカル、日常系。 特に何か…

9S〈ナインエス〉II (2) (電撃文庫) [感想]

今度の舞台は絶海の孤島。防衛庁の秘密演習で、無人多足型戦車レプトネーターの実験が行なわれることになるのだが、それが突如として暴走。孤島に取り残された由宇、状況打開の為に闘真が投入され、二人は望まぬ形で出会うことに。 読みやすさは変わらず、一…

ひがえりグラディエーター (電撃文庫) [感想]

謎の少女アールに異世界に導かれた天海蔵人。何でも、異世界では人間を拉致してきて戦わせるという「娯楽」が流行しているらしく、蔵人はそのビジターに選ばれ戦うことに。 ――行方不明の妹は異世界にいるのではないか。戦うしかない。 ゲームとして殺し合う…

そして、誰もが嘘をつく (電撃文庫) [感想]

豪華飛行船ティターン号での旅。少年アデルベールは小さなティッカと共に乗り込むが、この船には冒険家、女優、新聞記者、侯爵など個性豊かな人たちが乗り合っていた。そんな中で、世間を騒がす怪盗セニンから、青いダイヤをいただくという犯行予告が届く。 …

メグとセロン VI 第四上級学校な日 (電撃文庫) [感想]

オリエンテーリングで1位を目指す。 いつもの事件を解決する流れではなく、普段のメグとセロンの生活を描いている。写真部の本来のあるべき姿とでもいうべきなのか、健全に部活をしていた。 オリエンテーリングで部活同士が競い合うのだけれど、その中で出題…

星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

短編集。 今までに登場したキャラクターの過去話や、これまでに語られてきた物語の裏話などが収録されている。中には名前を覚えていないキャラクターもいるのだけれど、それはそれで新鮮に読めた。 一つの話が短いので物足りなさは感じるが、気楽に読めてし…

剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J) [感想]

周囲の者の命運を喰らうといわれる「獣の烙印」を持つ主人公クリスは、傭兵として戦場を渡り歩いてきた。その彼に殺される未来を見続けてきた少女ミネルヴァが出会うことで、運命は捻じ曲がっていく。 王道のファンタジー。 クリスは今まで傭兵として生きて…

雅の婚カツ戦争 (幻狼ファンタジアノベルス) [感想]

大手銀行で活躍する九条雅は、誰もが認める美人であるにもかかわらず、結婚相手が見つからない。理想の結婚相手を探すため、自ら結婚相談所を立ち上げることに。 ――ラブコメしている。 著者の作品ということで、起業、ビジネスの部分はもちろんあるのだが、…

シャドウ・ネゴシエイター神魔の交渉人 (角川スニーカー文庫)

世界には神や魔といった隣人が住んでいるが、中には人間世界を脅かす者もいる。それに対応する特別な組織、影の外務省。ここに所属する新米交渉人の杏司は、いきなり連続少女失踪事件を任されることに。 ネゴシエイターということで、期待していたのは交渉だ…

丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ (角川スニーカー文庫)

町でトイレを探し、やむなく女子トイレに入った咲丘。トイレの個室から出ると、目の前には長身のギター女が。変態として処理されそうになる咲丘だったが、目の前の女は幼馴染の香澄だった。 都市伝説、ドッペルゲンガーを主軸に語られる物語。 登場人物が個…

魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる (ファミ通文庫) [感想]

第12回えんため大賞 特別賞受賞作 魔法少女のアニメを観ている以外は普通の女の子である瑠奈は、ある日、魔族だという喋る馬に出会う。何でも神と魔は争っており、瑠奈には魔法少女として戦って欲しいという。 魔法少女とライダー。 瑠奈は騙されて魔法少女…

魔術師たちの言想遊戯I (ファミ通文庫) [感想]

第12回えんため大賞 特別賞受賞作 高校生の歌鳥は書店のアルバイトに応募するのだが、その書店は言想魔術師の集まりだった。不思議な少女であるフラグと、彼女を狙う言霊会。歌鳥に隠された秘密が明かされていくことで物語は動く。 言葉で戦う異能ファンタジ…

犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫) [感想]

第12回えんため大賞 優秀賞受賞作 ある日殺された春海和人だったが、本が読めなくなることへの未練で蘇る。しかし、生き返った彼の姿は犬だった――本を読むことが大好きな読書バカと、本を書くことが生きがいの執筆バカの物語。 あらすじでも確認できるが、コ…

テンプテーション・クラウン (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

一家に一台ラースさん。 神や悪魔をその身に宿して力を行使する者、選定者。アキトはあるとき選定者に目覚めるのだが、彼の能力は選定者を魅惑するというもので、とても弱かった。しかし、この魅惑は最高の選定者、王冠に冠されるルビィの心を虜にしてしまう…