Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫) [感想]

謎の少女アリスとは――。 19世紀末ロンドン。世間では通り魔殺人や英国海軍の新造艦が奪取されるなど、奇妙な事件が発生し、その裏には秘密結社まで暗躍していそう。スコットランドヤードの貴族刑事であるジェレミーは、ホームズの妹イグレインと共に不可解な…

カンピオーネ! 3 はじまりの物語 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

草薙護堂が神を殺した経緯を描く。 祖父の友人を訪ねるためにイタリアまでやってきた護堂。そこで不思議な少年と出会う。何故か野球をしたりサッカーをすることになるのだけれど、そこに魔術師で騎士と名乗るエリカが現れ、神に関係する事件に巻き込まれてい…

世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫) [感想]

ずっと一緒にいてくれる? 柚島さんがいなくなった。一通のメールを残して何日も戻らない。軋人は心配していない風を装うけれど、やはり考えることは柚島さんのことばかり。 ゲームセンターで梢にからかわれたりする軋人だけれど、この行動は柚島に怒られる…

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 (MF文庫J) [感想]

川口士さんの新作。 安心の王道ファンタジー。主人公は凄腕の弓使いだけれど、王国で弓兵というと臆病者の象徴。その活躍は期待されていないし、活躍したとしても評価されない。そんな主人公が敵に捕まったことで、物語の流れが決まる。 弓の腕を認められた…

まよチキ!7 (MF文庫J) [感想]

新章突入で執事……じゃなくて犬。 ジローの家が無くなってしまったので、奏の家にご厄介になることになったのだけれど、使用人として働くのかと思いきや待遇は犬扱い。先輩の使用人である苺の攻撃を受けつつ、いつにも増してラブコメだった。 これまで登場し…

キャットテイル・アウトプット! (MF文庫J) [感想]

主人公の七文字綴は時限捜査官の候補生。彼に与えられた任務は最重要人物とされる少女メアリーを護衛すること。お嬢様学校に潜入し、彼女を補佐しつつ任務を遂行する。 女子高に潜入することになるが、物語は真面目。 七文字綴の性格からしてそうなのだけれ…

オーディナリー・ワールド (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

申し訳ないけれど、合わなかった。 中盤まではご当地ネタが満載であることと、列車と駅の豆知識が詰め込まれていた印象。それ自体は二つとも嫌いではないけれど、物語が見えてこない中で永遠と説明されてしまうので退屈でした。 また、この言い方が適切かど…

物理の先生にあやまれっ! (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

物理を軽く超越する巨大ゴーレムAAEが突如現れたことで、世界は混乱する。日本にも7体の内の1体がアキバに出現し、日本中から高校生21人が選ばれてパイロット候補として生活することに。 青春ラブコメ。 放り投げるごとく物理の限界を破るゴーレム。そんな理…

ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

著者が同じということで、MF文庫から発売中の「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」とコラボしている本作。物語は吸血幼女でニートな江藤と、主人公たちのドタバタな日常を描いている。 イラストは空中幼彩さんが描かれているということで、まるっ…

世界平和は一家団欒のあとに〈9〉宇宙蛍 (電撃文庫) [感想]

ある日、七美から一人の少女を預かるよう頼まれた軋人たちは、ナナというその少女を、柚島の家で世話をすることにした。柚島はナナにデレデレで、軋人にしてもナナに気に入られようと必死になる。しかし、徐々にナナの周りには不穏な影が見え始め――。 何もか…

羽月莉音の帝国 7 (ガガガ文庫) [感想]

ロシア編。 ロシアでロシアロケット社を設立してミサイル開発を推し進めていた革命部だが、上手く進めすぎた為に会社を奪われそうになる。革命部はそれに反発し、大国と金融戦争をすることに。国家という大きな枠組みが見えてきたのが良かった。 革命部とし…

女子モテな妹と受難な俺2 (ガガガ文庫) [感想]

ヤンデレ追加。 女子からモテまくっているが本人は気付いていない妹と、そんな妹から愛されている兄の物語。引き続いて百合な女の子たちから妹を守る兄なのだが、そこにヤンデレが加わったことで更にややこしいことに。 妹の今日子は変わらずに可愛らしいで…

新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫) [感想]

新章に突入。 上条当麻が存在しない世界。第三次世界大戦を駆け抜けた一方通行と浜面仕上は、勝ち取った平和を過ごしていたのだが、またも学園都市の闇と一戦交える。 序盤はまさに日常を描いていて、ゆるい空気が好きでした。一方通行が買い物を頼まれるの…

ムーの少年 (角川書店) [感想]

その現実はどこまでが現実なのか。 ムーを愛読する少年が出会うことになる少女は、自分のことを魔法使いだと言い張る。彼女の言動はまさに電波で、主人公はそれに巻き込まれることになるのだが、果たして本当に電波なのか。 読んでいて、誰が本当のことを言…

ご主人様は山猫姫 7 北域見習い英雄編 (電撃文庫) [感想]

ミーネ、顔。 新章に突入とか、南域でも騒乱だとか、そういう物語に関わってくる部分ではなく、妙に好きになってしまったのは序盤でミリンをからかうミーネだった。 光凛に好意を寄せているが、それを隠しているミリン。光凛の前では素直になれないミリンだ…

ハロー、ジーニアス〈2〉 (電撃文庫) [感想]

天才の中の天才、ジーニアス。そんなジーニアスである海竜王寺八葉と、陸上を断念せざるを得なかった竹原高行が繰り広げていく青春物語。 今回は第二科学部が部室を構える長屋が、統括委員会によって取り壊されることになり、それを何とか止めさせようとする…

変愛サイケデリック (電撃文庫) [感想]

間宮夏生さんの新作。 変わった愛情を持った者が集まる「変恋部」。部長である彩家亭理子は、近寄りがたい雰囲気を持つ神宇知悠仁と偶然出会う。理子に、死にたくなくなる季節がないかと問う彼。変な青春が始まる。 恋愛物語なのかは分からないけれど、登場…

電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫) [感想]

SF(すこしふしぎ)版ということで、『電波女と青春男』一巻をリメイクするかのごとく、オリジナルの一巻とは少し違う別バージョンで展開される物語。 最終巻を読んでからSF版を読んだのだけれど、今までを振り返りつつも新鮮に読めた。物語の進み方はオリジ…

烙印の紋章〈8〉竜は獅子を喰らいて転生す (電撃文庫) [感想]

オルバが格好良すぎる。 物語を丁寧に描いてきただけに、終盤の盛り上がりが凄い。ギル・メフィウスが死んで、オルバが影武者として生きてきたわけだけれど、そんなオルバが演じたギルも死んだ。 改めて選択が迫られる。 ギルという仮面を捨てたはずのオルバ…

電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫) [感想]

リトルスマキン。 青春女になったエリオの元に、どこかで見たようなリトルスマキンが現れる。昔のエリオのようにウチュージンだと言い張るリトルスマキンに、またも丹羽君は振り回される。 エリオはリトルスマキンにししょーと呼ばれ、宇宙飛行士になる特訓…

IS〈インフィニット・ストラトス〉 7 (MF文庫J) [感想]

更識簪、登場。 専用機持ちタッグマッチが開催されることになるが、一夏は生徒会長である更識さんのお願いで彼女の妹と組むことになる。当然だけれど、箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラの5人は納得いかない。 ヒロインズが一夏に怒りをぶつける。 シャルは…

推定少女 (角川文庫) [感想]

格好良い……? ある事件から警察に追われている巣籠カナは、その逃亡中にゴミ捨て場に全裸で倒れている少女を発見する。記憶喪失だという少女に白雪という名前をあげて、一緒に逃亡することになるのだが。UFO、宇宙人、誘拐、少年千晴との出会い、電脳戦士。 …

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈下〉 (電撃文庫) [感想]

北極での終着点とは。 あとがきでもあるように、誰かが戦うわけではないし派手な場面があるわけではない。ウィッテンとアリス、過去の話が下巻を贅沢に使って描かれる。それが良い。 一見して退屈するのではないかという印象を持つかもしれないが、全くそん…

ウェスタディアの双星(8) 最終決戦の章 (電撃文庫) [感想]

シリーズ完結。 三国同盟を実現することで、大国ルフェールの同盟国から脱却したウェスタディア。それをよしとしないルフェールが、ウェスタディアを潰すべく戦争を仕掛けてくる。 バドエルの男気が凄かった。兵力差があるために、戦略上は見捨てざるを得な…

シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と緑の工房 (角川ビーンズ文庫) [感想]

ペイジ工房編。 アンが銀砂糖師になり、シャルがブリジットに連れて行かれてしまった前回からどうなるのかと思っていたのですが、アンはペイジ工房の建て直しに尽力することになる。 エリオットは嫌な奴という認識があったのだけれど、読み進めていくうちに…

カレイドメイズ2もえない課題とやける乙女心 (角川スニーカー文庫) [感想]

相変わらず文章は読みやすい。登場人物も増えていますし、お祭からネーフェとカイルのラブコメ、超越遺物の調査と幅が広い展開などだけれど、スマートに収まっている。 三角関係勃発。 今回は、カイルの活躍が描かれるというよりは、少女ミオが新たに登場し…

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫) [感想]

物理法則や人間の常識を書き換えてしまう魔術、理操魔術が存在する世界。入学式の朝、理操魔術の天才るうるに出会った主人公は、彼女の魔術を知らずに破ってしまった。 主人公である犬海丸は、入学式以降るうると常に一緒にいることになるのだけれど、自分の…

花物語 (講談社BOX) [感想]

神原駿河の青春。 期待を裏切るというか、物語の流れを容赦なくひっくり返すというか。何でもないように見せかけて、唐突に展開が動くのは著者らしさで、相変わらずだ。 そういう意味では、沼地の語りには驚いた。神原ではなく彼女が語るので、一体いつにな…