Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

少女と移動図書館 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

ついのべ。 Twitterでつぶやかれた物語がライトノベルに――と言われてもニュアンスが様々に分かれるとは思うので、まずはあとがきを読んでみることをオススメしますし、内容を少しでも見れば作品がやりたいことがわかるかと思います。 そんな自分はニュアンス…

この中に1人、妹がいる!4 (MF文庫J) [感想]

ブラック妹。 将吾は将来の伴侶を見つけるために学院にやってきたわけだけれども、本当の妹が誰なのかは未だに分からず、彼女が作れない。心乃枝や雅は積極的にアプローチをするのに、将吾は妹という単語が頭を過ぎって二の足を踏む。 朝起きたら隣りに心乃…

涼宮ハルヒの驚愕〈後〉(角川スニーカー文庫) [感想]

国木田と佐々木が印象的。 今までどこか掴みどころのなかった国木田。脇役として最初から登場していた割には、キョンと話すことも少ないし目立っていなかったが、今回は彼に驚愕させられた。驚いたし、そういうキャラクターだったのかと今更ながら自覚させら…

涼宮ハルヒの驚愕〈前〉(角川スニーカー文庫) [感想]

ハルヒ4年ぶりの新刊。 分裂から続いているので上中下らしいのだけれど、そもそも分裂から続いていたことを忘れていた。そんなわけなので、章番号が途中からということすら驚愕の演出なのだな、後編で第1章から話が進むのだなと勘違いしたほどだ。 流石に4年…

僕は友達が少ない〈6〉 (MF文庫J) [感想]

残念無双。 小鷹の学校にも文化祭や体育祭の季節がやってきたが、隣人部の面々は一貫していた。文化祭とはリア充のためにあるイベントのことを指す。友達のいない人にとっては苦痛以外の何物でもない。 なら隣人部で参加するのはどうか、という思い付きから…

棺姫のチャイカII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ジレット隊に追われながら、ガズ帝国皇帝の遺品を捜して旅する三人。とある街を訪れたトール達の前に、謎の少年が現れ、何故か機車の情報と次なる遺品の持ち主の情報を告げてきて。竜騎士から遺品を奪え。 丁寧に物語を進めている。 まだ序章の雰囲気が漂っ…

キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫) [感想]

第5回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作 海里克也は保健室で目を覚ましたが何故ここにいるのか分からない。保健医の話では、階段で転んで気を失ったらしいが、覚えていない。十歳のとき事故で家族を亡くし、記憶を失っている克也はまた記憶が消えたのかと…

キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる (富士見ファンタジア文庫) [感想]

超常的存在や遺物を狩ることを目的とする組織セメタリーに所属するジンは、何をするにもやる気のないダメ人間。そんなジンが任務で出会った少女は、何故だか刀を抱いていて。ヨミを助けたことで、「斯界の剣轟」との戦いに巻き込まれていく。 やる気の無い主…

カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

あの終わり方からどのように2巻に続くのか、続けられるのか予想できなかった。――そう来たか。見事にしてやられた。1巻でも感じた時間を飛び越える雰囲気が上手く表現されていて、思わず1巻を読み返したくなる。 物語は5年後、マール村にて神官として暮らしな…

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫) [感想]

第5回小学館ライトノベル大賞 ガガガ大賞受賞 くらえ、ドロップキック。 立ち入り禁止の屋上に集まる4人。現実に復讐して自殺してやろうと考えていたけれど、自らの問題が解消されていくことで生き方が変わる。「オズの魔法使い」をモチーフにしたキャラクタ…

子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫) [感想]

生徒の抱えた悩みやら謎やらを解決していく物語。短編集のようにテンポよく話が進んでいるのだけれど、安定している。成田と仙波のコンビにも慣れたというか、安心して読める。 「VSかぐやテスト」の解決方法は意外でした。現代文のテストを全問正解しないと…

ブギーポップは笑わない (電撃文庫) [感想]

ライトノベルを読んでいて、他の作中でも度々引用されているブギーポップシリーズ。実は一度も読んだことがなかったりする。そんなわけで、これは読んでおかなければいけないだろうと一念発起して読みました。 率直な感想はとしては、よく分からない。 最高…

火の国、風の国物語8 孤影落日 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

過去編。 北との戦いが一先ず片付いて、アレスとミーアは次の任務に就くのだけれど、その行程の中で、ミーアの口からジェレイドたちが反乱を起こした過去の話が語られていく。 ミーアが〈風の戦乙女〉と呼ばれるようになった経緯、メリステルやオリビアが反…

消閑の挑戦者―パーフェクト・キング (角川スニーカー文庫) [感想]

第6回角川学園小説大賞 優秀賞受賞作 天才少年である果須田裕杜が作り出した、究極のゲーム〈ルール・オブ・ザ・ルール〉、類稀なる頭脳と肉体を駆使して戦うこのゲームは、裕杜が世界中から集めた天才たちで行なわれる。そんなゲームに、高校生である小槙は…

さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫) [感想]

卒業を間近に控えて、それぞれの夢へ向って一生懸命な冬休み。物語は空太を中心とするところまで来ているので、終わりが近いことを予感させます。 今回、印象に残ったのは宮原がやはり良いやつということ。七海が事務所の選考に間に合わないという連絡を受け…

煉獄姫〈3幕〉 (電撃文庫) [感想]

物語の闇が見えてきた。 ユヴィオールが進める王子暗殺計画。確実に目的を遂行しようとするしたたかさ、自ら凄腕の仲間を集めた手腕もそうですが、フォグに自分の本性を掴ませない彼の立ち回りが華麗。 加えて、集めてきた仲間にも物語の繋がりがあって。思…

雨の日のアイリス (電撃文庫) [感想]

涙が止まらなかった。 終盤はずっと泣きながら読んでいて、ここまで本気泣きするものなのかというくらいに泣きながら読んだ。そもそも、この感想を書いている今だって泣いている。いつになったら涙が止まるのか。 物語は何か新しいことをやっているわけでは…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8 (電撃文庫) [感想]

黒猫さんが白猫さんで神猫さんだから可愛すぎて悶える。 付き合うことになった黒猫さんの可愛らしさは流石の破壊力でした。そして痛さも流石の破壊力でした。京介に心を許しているからか、京介が黒猫を彼女として意識し始めたからなのか。神猫さんのポーズ然…

アトリウムの恋人 (電撃文庫) [感想]

仮想世界「東京スフィア」へのチケットは何を舞い込むのか。 著者のこれまでの作品の特徴としてゲーム性、心理戦があったと思うが、今回の作品ではそれが抑えられている代わりに恋愛方向を膨らませていた。とはいえ、仮想世界と現実世界のやり取りが多いので…

千の魔剣と盾の乙女2 (一迅社文庫) [感想]

魔剣使い王道ファンタジー第2弾。 已む無く実家に戻ったエリシアが結婚させられそうになり、ロックを恋人役にして結婚を逃れようとするのだが失敗し、婚約者を賭けて争うことに。妖精の塔から首環を持ち帰った者が、エリシアとの仲を認められる。 ダンジョン…

しゅらばら! (MF文庫J) [感想]

鷹奈の裸がギリギリすぎる。 身長が小さい割には出ているところは出ているという主人公の説明があるわけだけれど、イラストになることで分かりやすく破壊力がある。しかも裸で踵落としなんてするものだから、色々とギリギリ、というか若干アウト。鷹奈のポテ…

火の国、風の国物語7 緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

いよいよ北の軍勢、ミレスデン軍がアレスたちの前に立ちはだかる。王国軍と解放軍は一時的に共闘するという形をとり、ベールセール軍とミレスデン軍の戦い、国と国との戦争が描かれる。 毎回のように言うが、アレス強すぎる。 国民や仲間が危険に晒されたと…

ルナティック・ムーン〈4〉 (電撃文庫) [感想]

ルナが稀存種に目覚める。 半年が経過しているので、登場人物たちの立ち位置が微妙に変化しているのが、読んでいて嬉しかった。ルナやシオンは部隊を率いてケモノと戦っている姿を見て、成長したのだなと。 これまで以上にルナとシオンの繋がりが見えたし、…

憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫) [感想]

私だけ、幸せでいいのか。 過去の日常になれてきた隣。こちらの時代に友達も出来て、学校生活というものを楽しむ自分がいるのだけれど、どこかで死んでしまった仲間を思う気持ちがある。 日常には慣れたけれど、まだ遠慮もあって。そんな隣の背中を軽く押し…

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

自ら人質となったクラウディアを救うために、王国軍は解放軍との停戦交渉に望む。同じくして北からは傭兵が侵攻を開始した。アレスとミーア、英雄二人が北の民のため共闘する――。 アレスは強かった。 やはりアレスは最強の一言に尽きる。赤の悪魔憑きと恐れ…

とある魔術の禁書目録(インデックス)SS〈2〉 (電撃文庫) [感想]

SSシリーズ第2弾。 全編が230ページと少ない中で、22編もの話で構成される短編集となっている。一つの話が十数ページなので、コミカル要素が強いのだけれど、普段は脇役に徹している人たちがメインになる物語でもある。 基本的にはどの話も独立して読めたり…

ゴールデンスランバー (新潮文庫) [感想]

仙台で行なわれた首相のパレード。その最中にラジコンヘリの爆弾で首相が殺されてしまう。仙台では犯罪抑止として、独自にセキュリティポッドというロボットが絶えず町を監視しているのだが、その映像から容疑者として浮かび上がったのは、数年前に暴漢から…

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) [感想]

ようこそ、夢の世界に。 すっぱいブドウとスイートレモン、現実と空想、相麻菫と春埼美空。物事は、視点を変えることで肯定的にも否定的にも捉えることが出来る。どちらが優れているだとかは関係がなくて、全てが表裏一体。 全てが大好きだけれど、大嫌い。…