Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

山形石雄さんの新作。 魔神が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。力を授けられた勇者たちは「六花の勇者」と呼ばれ、身体のどこかに勇者の証である紋章が浮かび上がるのだ。魔神復活を阻止するために、約束の地へ赴く勇者…

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉2 (MF文庫J) [感想]

テナルディエの軍勢を退けたティグルたち、今回はそれほど大きな戦いというわけでもなく、着実にハーレムの足場を固めているなという印象。戦姫に続いて副官を落としにかかり、終盤での大逆転のごとく新たな戦姫を落としていくティグル恐るべし。 物語は氷の…

白翼のリンケージ (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

赤井紅介さんの新作。 世界には謎のウイルスが蔓延しており、一度感染すれば感染者は異形の化物イルへと姿が変わってしまう。個人的にイルを狩る高遠楓は戦闘中、政府の特殊部隊に所属する七条明日花と出会い、共闘することになるのだが――楓は明日花を庇い運…

アキハバラヴァンパイアナイト (MF文庫J) [感想]

七位連一さんの新作。 ホームステイでやってきた吸血鬼の兄妹に面食らうカズマだったが、兄妹は日本のサブカルチャー好きのオタクだった。二人に振り回されながら、オタクな日常に付き合わされるカズマ。そんなカズマの元に、幼馴染の雫が返ってきたから大変…

はるかかなたの年代記 3 夜魔が踊る (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

――これは面白かった。 面白いのもそうなのだが、引きが絶妙なので続きが気になって仕方がない。例によってあらすじを読まないで読み始めたのだが、バカンスで海水浴に来ていることからハーレムラブコメ展開メインかと思いきや、全然そんなことはなかった。 …

全滅なう (一迅社文庫) [感想]

第九シリーズ。 うわーむずむずするー。心臓を鷲掴みされたかのように胸が痛い。主人公が恋に悩んで何も手に付かなくなってしまう姿が青春だった。 相変わらず主人公は独特の切り口で独白する。その台詞は大抵、一気にまくし立てる様に押し寄せるので何とも…

デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第2の精霊をデレさせろ。 四糸乃は左手にパペットをつけ、ウサギを模した雨合羽を着るという、何とも可愛らしい精霊さん。性格のほうも大人しく、臆病で愛らしい。そんな四糸乃をデレさせなければいけないので、デートしたり、最終的にはキスしないといけな…

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

「フルメタル・パニック!」アナザーストーリー。最後の戦いから十数年後。 主人公は陣代高校に通う高校生、市野瀬達也。実家が土建会社を営んでいるために、PSなど機械の扱いには慣れていた。ある日、土建の手伝いでPSを動かしていると、日本ではありえない…

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

短編集、懐かしい。相変わらず上手いですし、読みやすい。笑い話から切ない話までバランスよく配置されております。 与太者のルール(前)(後) サバゲー同好会を作りたい者たちと、宗介がサバゲーで戦うことに。サバゲーに対して知識のない宗介は、とりあ…

羽月莉音の帝国 8 (ガガガ文庫) [感想]

究極の金儲け法。 ロシアとの経済戦争を何とか生き残った巳継たち革命部グループだったけれど、国際商業銀行の資金は底をつきかけていて、グループ内で帳尻を合わせるような状態。毎日二兆円ほどが借金として消えていく。このままでは経営破綻が待っているの…

恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。 (ガガガ文庫) [感想]

比嘉財閥の御曹司である銀史朗は性格の捻くれた学生で、そんな彼を教育するために父親から送り込まれた護衛が戦場帰りの美少女、神尾紅羽。アフガン、イラク、ソマリアと戦地を渡り歩いてきた紅羽は、日本の平和には慣れていないので常識がない。 そんな紅羽…

うちの魔女しりませんか? 2 (ガガガ文庫) [感想]

魔女の少女と人間が出合い、別れる物語。 前作と時間軸は同じく、平行するように描かれる。なので魔女が絶滅危惧種に指定されていて、保護されているというのも同じで、最後の魔女が亡くなったというのも同じだ。つまり、前作を読んでいればオチは最初から見…

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫) [感想]

どうやって話を続けるのかと思ってたら、ゲームが攻略される前の物語が描かれる短編集となっている。短編集というと、どれか一つ自分の好きな話が見つかって満足した、ということが多いのだけれど、この作品の凄いところは全ての話が面白いということ。 飽き…

ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫) [感想]

短編集。 これまでの物語を補完するように、作中でもたびたび語られていた「圏内事件」、伝説の聖剣《エクスキャリバー》を獲得するまでを描く「キャリバー」、SAOデスゲーム最初の数日間を描く「はじまりの日」の三編で構成される物語となっている。 シノン…

新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈2〉 (電撃文庫) [感想]

アドレス交換。 上条さん、一方通行、浜面が冒頭からアドレス交換しちゃってます。それぞれに主人公をやっていた三人のヒーローが一堂に会してアドレス交換しているのだから、何だか面白い。敵対したこともある三人なので、顔を突き合わせてケータイ操作して…

魔法科高校の劣等生 2 入学編 下 (電撃文庫) [感想]

まず、冒頭で通貨の話をさせて欲しいのだけれど。デノミネーションを行なっているので通貨価値は百年前と変わらない、というような記述があるが、それを読んで著者は本当に未来を想定して書いているのだなと言うことが窺えてよかった。 百年も経てばそれなり…

変愛サイケデリック 2 (電撃文庫) [感想]

円馬佐那が女だということがバレてしまった。 千光生徒会の原犀斗は、正義を重んじるあまり正義に寄生する“完璧常人”。佐那の秘密を知った彼は、全校生徒を巻き込む『千光大会議』で佐那の退学を要求するが、そこに佐那の親友である理子が立ちふさがる。 お…

特異領域の特異点 真理へ迫る七秒間 (電撃文庫) [感想]

未来を科学する。 特異領域理論により絶対だと思われていた物理法則は瓦解した。無から有が生み出せるようになり、政治経済の枠組は一変。世界のパワーバランスが崩壊したことで、日本が超大国になり平和が訪れた。 そんな世界を舞台に自称天才、無期停学中…

ご主人様は山猫姫〈8〉北域覇王編 (電撃文庫) [感想]

安定して面白い。相変わらずの登場人物の多さだけれど、物語が破綻しないのは流石。本来なら脇役の脇役、端役であっても見せ場を作って世界を広げているのはやはり素晴らしい。 今回は戦略を駆使した集団戦闘で魅せるというよりも、次へ続く布石を打っていた…

火の国、風の国物語10 英雄再起 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

英雄再起。 パンドラがいなくなったことで自信をなくし、全てがどうでもよくなったアレスは奴隷の身分にまで落ちぶれていた。挫折したアレスがもう一度立ち上がる話となっていて、タイトル通りの内容。 自分には力がない。今まではパンドラがいたから戦えた…

9S(ナインエス)〈6〉 (電撃文庫) [感想]

ADEM編、中巻。 核ミサイルが無効化されたが由宇は連れ去られた。闘真は由宇を助け出すために、現状の打開の策を探るが上手く行かない。そして、勇次郎が姿を現す。 そうは言っても今回はあまり進展がない。細々とした語られていなかった部分が語られる程度…

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫) [感想]

仮想世界に意識をダイブさせ、リアルな感覚を味わうことが出来るMMORPG「ソードアート・オンライン」。次世代のゲームとして注目されたのだが、ゲームは一度ログインするとログアウト出来ず、仮想での死は現実での死を意味するデスゲームだった。 現実に戻る…

消閑の挑戦者〈2〉永遠と変化の小箱 (角川スニーカー文庫) [感想]

「ルール・オブ・ザ・ルール」終了後。 人類の頂点である裕杜を倒したのは誰か――。天才が開催したゲームの後、世界はそんな話題で持ちきり。憶測が数多く流れる中、彼を倒した鈴藤小槙はとある人物から灰火秋島に招待されるのだが……、ここでもまた事件が起こ…

リーディング 司書と魔本が出会うとき (角川ビーンズ文庫) [感想]

エルグリッド大陸図書館で働く新米司書リィナは、館内では「モグラ」と蔑まれる地階位に配属されながらも、先輩司書であるジーンと共に日夜仕事に励む。しかし、ある「魔本」と出合ったことで、エルグリッド大陸図書館に隠された秘密を知ってしまう。 読解の…

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫の約束 (角川ビーンズ文庫) [感想]

新聖祭の砂糖菓子を作ることになったペイジ工房の面々は、砂糖菓子を作る大きな場所が必要だということでお城を格安で借りるのだが、そのお城は幽霊出るという曰く付きだった。時間も無いのに、幽霊騒ぎで砂糖菓子作りどころではなくなってしまう。 ペイジ工…

ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫) [感想]

3分間をテーマにした短編集。 19人の作家たちがそれぞれ描く青春模様が良かった。それぞれが短編なので気軽に読めてしまうのも魅力です。そんな作品群の中から、気になったものをピックアップ。 「七年前のマリッジリング」本多誠 主人公の前にウェディング…

千の魔剣と盾の乙女3 (一迅社文庫) [感想]

手紙を届けるためにコノートへ向ったロックたちは、祭りに必要な精霊樹の枝を取りに大陸へ行った魔剣使いたちが行方不明になったことを知らされる。救出に向うロックたちだったが、大陸で邂逅したのは過去にロックへ呪いをかけた敵だった。 過去を描きながら…

RINGADAWN - 妖精姫と灰色狼 (C★NOVELSファンタジア) [感想]

人間臭いファンタジーという印象を受けた。 世界観といい妖精や灰色狼といった単語といい、十分にファンタジーなのだけれども、主人公が冒険してどうこうだとか、剣と魔法の世界が描かれるわけではない。無骨で血生臭く、登場するキャラクターの感情がリアル…