Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2012-01-01から1年間の記事一覧

棺姫のチャイカV (富士見ファンタジア文庫) [感想]

上巻。 これ、フレドリカがいなかったらどうするんだろう……。空中要塞へ進入するとき然り、中での行動然り、トールだけじゃとっくに死んでいると言いますか、フレドリカがいて初めてどうにかなってる気がします。 というか、彼女何でもありなので、彼女自身…

アニソンの神様 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

アニソンは素晴らしい。 日本に留学してきたドイツ人エヴァが、学園祭でのアニソンライブを目指して奮闘する物語。高校生でアニメソングというと、一般的には奇異される傾向にあるのが現状ですが、海外からみるとクールに映ることもある。 クラスメイトが若…

機巧少女は傷つかない9 Facing "Star Gazer" (MF文庫J) [感想]

ブリュー家再興の為に――。 シグムントが死んだことにココまで悲しくなるとは思わなかった。涙腺が脆くなっているということなのか。シャルがその衝撃と共に錯乱するわけだけれども、彼女と同じく自分が涙を浮かべるほどシグムントに愛着を持っていたことに驚…

蒼柩のラピスラズリ (MF文庫J) [感想]

抜群の安定感。 文章が実に安定している。相変わらず、著者の持ち味とも言うべき主人公の独白は健在で、独特の間合いから放たれる台詞が面白い。物語のテンポにしても、緩急のバランスが絶妙。会話劇が繰り広げられたと思ったらシリアスに入り、またその逆も…

氷結鏡界のエデン10 黄昏讃歌‐オラトリオ・イヴ‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

作品のつながりに世界観が一気に広がったなーという印象。 イリスと凪が登場したことで、二人の運命に何があったのかと驚きましたし、黄昏シリーズは読んだことがありませんが、登場人物たちの壮絶な運命は伝わってきた。著者の作品群を大いに使って、今後へ…

学戦都市アスタリスク 01.姫焔邂逅 (MF文庫J) [感想]

迷子になっちゃう方向音痴な紗夜が可愛い。 ローテンションの静かなキャラクターなのだけれど、主人公に対しての好意は初っ端から隠しきれないですし、幼馴染ですし、何より受け答えのキレがいい。可愛いポイントを押さえているのが良く出来ている。例えば上…

楽聖少女2 (電撃文庫) [感想]

二百年前のウィーンへとやってきて、ゲーテとして生きていくこととなった主人公ユキ。その時代では何故だかベートーヴェンが女の子になっていて――音楽史を紐解きながらユキとルドヴィカの成長を描いていく本作。 フランス軍の進攻が迫るウィーンで逃げようと…

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫) [感想]

格闘ゲームとは――。 ひたすら読むのに疲れた……、というのが正直な感想だろうか。とにかく説明が多いので、読んでいる途中で想像が追いつかないのだ。強パンチやしゃがみ弱キックなど、独特の用語が飛び交うので、解釈してからゲーム画面を想像しなければいけ…

ディストーションの秋 (講談社BOX) [感想]

マガミシリーズ第三弾。 秋とは変化の季節。――本の装幀まで変わってしまって、シリーズを並べたときに少々不恰好といいますか、揃っていない感が残念なのですが、これは物語と関係ないので置いておきましょう。けれど、確かに物語に変化は起きている。 草太…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫) [感想]

回想編。 京介が思いのほか熱くて痛々しい……。本当に同一人物なのかと思えるほどに熱いバカ。クラス委員だからと皆のお節介を焼き、悩み事を解決するために奔走する。高校生の京介はクラスで目立たないけれど、中学生の京介は良い意味でも悪い意味でも目立っ…

魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編<下> (電撃文庫) [感想]

横浜事変。 全国高校生魔法学論文コンペティションの会場でなにかが起こると聞いていたので、またテロリストがやってくるのだろうと思っていたら、戦争が始まっていた。大陸からのテロリストは確かにやってくるが、その規模がもはや戦争。事変となっているの…

雪の翼のフリージア (電撃文庫) [感想]

雨の日のアイリスの著者さんということで購入。 前作と同じく一巻完結の物語をしっかり描かれている。落ち着いた文章は読みやすく、流れるように物語を追えると共に、その世界に引っ張り込む力がある。世界観にしても破綻することがないので、作りこまれてい…

青春ラリアット!!(4) (電撃文庫) [感想]

サメ倒したぁああああ! 月島のハイスペックバカぶりを大いに楽しませてもらいました。クイズでは珍答を繰り返し、パワー勝負では力自慢のスラッガーを押さえ込む。体育で行ったバレーボールで月島だけアタック禁止とは、運動神経を超越したところにいる男で…

空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫) [感想]

狂った世界。 戦争孤児のレスティと、180年以上を生きる魔女クッキィ。二人のパイロットが出会いから巻き起こる物語。未だ戦争が続く世界で、ロボットに乗り生きるために戦う。けれど、戦ううちに知らなくていいことを知ってしまって――。 登場人物たちが狂っ…

クロクロクロック1/6 (電撃文庫) [感想]

本物の拳銃を販売してしまったことから巻き起こる群像劇。 探偵は拳銃を回収しようと奔走し、引き篭もり少女は社会復帰を頑張り、殺し屋は目標の暗殺へ。陶芸家は個展への出品を急ぎ、小学生の少女はランキングをつけ、高校生は片思い中。様々な人の様々な思…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4 (講談社ラノベ文庫) [感想]

異世界で映画を撮ったらどうなるのか。 YouTubeでノンフィクション少林サッカーが流出してしまったことで、ネット上は祭り状態。自衛隊が関わっていることまでバレてしまい日本政府はその対応に四苦八苦。そこで、慎一は異世界で映画を撮影し、その映像をわ…

クロス×レガリア 滅びのヒメ (角川スニーカー文庫) [感想]

蓮花が可愛らしいです。 ナタがあまり登場しない代わりに、蓮花に振り回される馳郎が新鮮。何より馳郎のことが好きなのではないかと気付き始める蓮花が十二分にヒロインをやっているから意外。 馳郎は馳郎で、ナタのことが気になっていることが見て取れます…

テンプテーション・クラウン 5 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

収まるところに収まりましたね。どうにもならない絶望で終わる話も好きですが、やはり最後は幸せになって欲しいので、予想通りではありますが満足です。 彩姫がすごく頑張っている。終始、彩姫がキーとなって物語が動いていた気がします。ルビィは暴走してい…

デート・ア・ライブ5 八舞テンペスト (富士見ファンタジア文庫) [感想]

双子の八舞姉妹を同時にデレさせろ。 修学旅行に行くことになる士道だったけれど、大人の力で旅行先を変更されるって不幸。士道としては、耶倶矢と夕弦をデレさせないといけないので、修学旅行も何もないのだから場所なんてどこでも良かったのだろうけれど、…

フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

二話構成。内戦が勃発しているアフリカへ行く話と、家出したクララを迎えに行く話。 前半を読んで、あと半分どうやって続けるのだろうと思ったら、そんなことはなかった。シリアスな話とコミカルな話で、雰囲気の違うものを読ませてくれるのは楽しめました。…

大日本サムライガール 2 (星海社FICTIONS) [感想]

てっきり上下巻だと思っていたが、そうではなかったようだ。途中まで読んでこの速度だと終われないぞ、と気付きました。今回も楽しませてもらいましたが、物語は政治から経済の方向へと流れていくので少し物足りなかったかなと。 けれども、これがシリーズ作…

ご主人様は山猫姫10 北域王雄飛編 (電撃文庫) [感想]

皇帝陛下の心が響く。 菰野一派によって仕掛けられた皇帝暗殺計画。晴凛たちによって暗殺は失敗することになるのだけれど、北域行幸で長嶺帝が目にした本当の国の姿。上に立つ者らしく、物事の心眼を見抜いているのは流石だなと思う反面、長嶺帝が政治を主導…

楽園島からの脱出II (電撃文庫) [感想]

下巻。 作中で抑えられていたものが、あらゆる意味で開放された。著者らしい目を逸らしたくなる極限状態での人間心理、駆け引き、騙し合い。高速で流れすぎていく感情の渦に、キャラクターの力関係や立ち位置が何度も入れ替わる。 先の展開を予測していくこ…

グッドナイト×レイヴン (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

これからどうするのか。 先が見えてこない終わり方をするので、どうするのだろう、というのが素直な感想。凄く先が気になるので今すぐ読みたい、なら良かったのだが、そういうことでもないのだ。 本当に導入部分を説明されただけで終わっているので、なるほ…

クロス・エデン2 魔法王国ミシュリーヌ編(後) (このライトノベルがすごい! 文庫)

さっちゃん。 篠崎さんの性格が激変します。主人公に対して好意を隠さなくなるので、笑顔がまぶしく可愛らしい。ラブコメの王道を詰め込んだやり取りに、思わずニヤニヤして読んでしまう。 しかしながら、篠崎さんのデレは唐突なので、何でそうなったと読ん…

千の魔剣と盾の乙女6 (一迅社文庫) [感想]

過去編。 バルトゥータスとニーウ、ロックとフィルとエリシア、それぞれの出会いを描いている。ロックたちは力が伴っていない頃の話なので、今となっては雑魚の魔物でも苦戦するどころか死にそうになっているのが、初々しい。 そしてバルトゥータスは今も昔…

しゅらばら! 5 (MF文庫J) [感想]

鷹奈と海水浴に行くことになった一大だったけれど、それを知った早少女と真愛も隠れて海水浴についていってしまう。鷹奈と秘密裏に交渉を行った早少女と真愛は、一大との時間を一時間づつもらうことに。 展開としてはお約束だけれども、お昼の時間というのも…

侵略教師星人ユーマ〈2〉 (メディアワークス文庫) [感想]

期待を裏切らず面白い。 宇宙人だとクラスの生徒にはバレてしまったユーマだけれど、それでも慕ってくれる慕いたくなる教師とは凄いですね。相変わらず生徒と真摯に向き合って、先生という立場から時に厳しく熱心に指導する姿は見ていて清々しい。生徒側にし…

覇道鋼鉄テッカイオー 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

スーパーロボットSFアクション。 童貞だけが使える最強の武術を駆使し、スーパーロボットで悪と戦う。徹底した気合と根性で何とかする精神が清々しくも懐かしい。 登場するキャラクターたちも愉快な奴らばかりで、ともすれば馬鹿なだけなのだが、愛らしい馬…

明日から俺らがやってきた〈2〉 (電撃文庫) [感想]

未来で高瀬と恋人になっている桜井真人の呼び名が「変人」とは……、良い得て妙でした。いや、素直にやられたというべきでしょうか。半ば高瀬のストーカーと言っても過言ではない彼なので、その実「変人」という呼び名には納得です。 むしろ、主人公に「変態」…