Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2013-01-01から1年間の記事一覧

終物語 (上) (講談社BOX) [感想]

シリーズ長いですね……。 戯言もいい加減に長いとは思ったものだけれど、こちらがここまで続く作品だとは思っていなかったというか。あとがきを読んで改めて感じさせられてしまっただけかもしれませんが。 さて、物語は終わりを銘打っているものの、暦の始ま…

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア)2 (MF文庫J) [感想]

ラブコメ成分多め。 最上と六道が修羅場を演じているのは楽しいですね。ニヤニヤしながら読めました。ただ、今回は猫かぶり系ヒロインの日比野がメインだっただけに、二人の競い合いはおまけなのだけれど。 この日比野が普段は優等生だけれど、内面は黒いみ…

フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第二章。 上手いですね。ギアを上げてくるというか、新展開を読ませるにしてもコチラが読みたいときを見透かしたように読ませてくれますし、達也が一歩を踏み出してしまった分岐点にしても描写する部分を丁寧に選択していて好感が持てる。 新キャラクターの…

強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫) [感想]

スキルシステムを実装しました。 藤が活躍する「ラットマン」、敷島が活躍する「ねずみおとこ」にルート分岐し、お互いのやり方が明確になった今回。あくまで王道に、犠牲者を極力少なく自分が怪我してもがむしゃらにクリアを目指す藤。あくまで非道に、効率…

東京より憎しみをこめて 1 (星海社FICTIONS) [感想]

経産省の官僚とヤクザの娘が出会うことで、何かが変わる。 これまた凄いのが出てきた。まさに著者の作品という具合で、司法、メディア、警察を皮肉りながら、世界の裏側を描いていく。その裏側というのが、一般的に違法となるヤクザ側の世界で、麻薬、武器密…

キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

あとがきの大振りで思わずニヤケながら、カバー外してました。すいません。 物語はいつものキノの旅で、コミカルにシリアスに、物事を斜めから見ていく感じが大好きですし、時に真面目に感動させてくる話を差し込んでくる辺りも好きです。裏切りません。 鉄…

魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫) [感想]

来訪者編完結。 リ、リーナが活躍していない。天下のアメリカは終始かませ犬の扱いといいますか、達也と深雪の無双とイチャラブを楽しく読む作品だから仕方ないのだけれど、前にもいったように大掛かりな組織とか階級とか、全てにおいて説得力がなくなって括…

マグダラで眠れ (4) (電撃文庫) [感想]

カザンに辿り着いた果てに。 過酷だ。カザンに残された文献を読み、新たな工房を建設し、異教徒の町で一体どんな楽しいことが待っているのかと思えば、待ち受けているのは新たな試練。 マグダラを探し求める者として、幸せを教授することは出来ないのと漠然…

ココロコネクト プレシャスタイム (ファミ通文庫) [感想]

お祭り騒ぎの短編集。 シリーズが完結しているからこそ、明るい話で最後は締める。藤島さんが元に戻って更に力をつけているようだから、そりゃ企画も無茶苦茶になるというもの。けれど、楽しめればそれで良い、楽しんだ者勝ちとでもいうようなノリのよさに、…

クロス×レガリア 双貌の王 (角川スニーカー文庫) [感想]

これまた面白くなってきた。 ジンというライバルが登場してから、世界が一気に広がっているけれど、まさに第二部スタートという内容。表題にもある通り、資質は真逆でも王の器をもって生まれた馳朗とジンの元に、自ずと忠誠を誓う臣下が集まり始める。 依頼…

瞳のさがしもの (メディアワークス文庫) [感想]

瞳をテーマにした短編集。 著者らしさが詰まっている。ちょっとおかしい感性の持ち主たちが巻き起こす青春劇は、清々しくも羨ましい。中にはホラー色の物語が入り込んでいるのも、著者らしさだろう。 「静電気の季節」はこれぞ青春。衝撃となって得たものは…

学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J) [感想]

綾斗が鳳凰星武祭を戦っていく理由、優勝する理由が明確になったのは大きいですね。流されるような形で、ユリスの為に戦ってきていたけれど、これで本気具合が増したような気がする。 姉のことを掘り下げつつ、ユリスが抱えている背景を深堀しつつ、ベスト4…

グランクレスト・アデプト 無色の聖女、蒼炎の剣士 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

混沌が支配する大地を舞台に描かれる、戦記ファンタジーグランクレストの外伝が早くも登場です。MF文庫でも刊行されて、更にコミックなども刊行されると1ヶ月に1冊は関連書籍が発売されるような感じになるのでしょうかね。 邪紋使いの物語。 今回は聖印を宿…

僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫) [感想]

何が始まるのかって? 第一次世界大戦さ――。 一泊二日でゲーム合宿に参加している岸嶺たち、初日の個人戦から、二日目はチーム対抗戦。選択されるゲームも、より連携が必要になるものに。 そんな中で選ばれた一つが「Civilization5」というゲーム。残念なが…

ロストウィッチ・ブライドマジカル (電撃文庫) [感想]

藤原祐さんの新作。 登場人物たちは魔法少女のはずなのに、著者が描くそれらは、ダークで容赦なくおどろおどろしい。魔法の国の女王のための統合戦争に巻き込まれてしまった少女たちを主軸に、生き残りをかけての壮絶な殺し合い(絶望)と、一つの可能性とし…

葵くんとシュレーディンガーの彼女たち (電撃文庫) [感想]

平行世界の彼女、どちらかを選ばなければいけないとしたら――。 タイトルにシュレーディンガーなどとつけられてしまったら、これはもう買うしかない。一目でSFなのだと分かりますし、表紙も青春している雰囲気が出ていて好きですね。中身の方も、けして裏切ら…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者7 (講談社ラノベ文庫) [感想]

ミュセルは可愛い。ミュセルが可愛い。 本編は短編集となっているのだけれど、どの話も面白さのベクトルが違って楽しませてもらいました。特にミュセルの母親が訪ねてくる話は良かった。普段はメイドさんをやっているミュセルですが、実はお嬢様だったことが…

俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫) [感想]

新井輝の新作は青春学園モノ。 僕らの教室にハルヒはいない。アニメ的漫画的特撮的な展開は僕らの日常にはないのだから、それは当たり前ではあるのだけれど、誰もが通った通るべき思春期に展開されている日常というのは、当人たちが感じていないだけで素敵な…

僕は友達が少ない9 (MF文庫J) [感想]

友達がいなかった人たちに友達が出来たらどうなるのか。 星奈の告白をどうするのか。ヘタレた小鷹が出した結論とは、とりあえず横においておいて、今までどおり接するというもの。小鷹も星奈のことが好きだと確認し合うのに。あれ、何かおかしい。 小鷹の告…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫) [感想]

短編集。 表紙のかわいい女の子は誰かと思ったら、三浦さんでした。本編では怖い印象がある彼女だけれど、表紙からはそれを感じない。葉山がそうであるように、実は三浦さんも色々とスペックが高いのかしら。雪乃と比べてしまうのは駄目だけれど、低いって描…

グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ロードス島戦記の水野良が描く一大戦記ファンタジー。 これは凄いのが来た。今年読んだライトノベルの中でも最高に面白い作品なのではないだろうか。その世界観、ファンタジー設定、登場人物の特性特徴、物語の構成、作品内のリソースを開示するタイミング、…

睦笠神社と神さまじゃない人たち (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

この人の描く作品の雰囲気が好きだ。 物語は主人公の冬基が傷ついたイタチを助けたところ、イタチが美少女の神様だと名乗り神社に居座ってしまったことで、日常のちょっとした不思議に出会うというもの。 これだけだと騒がしいラブコメを想像してしまうが、…

クラッキング・ウィザード ~鋭奪ノ魔人と魔剣の少女 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

現代の情報技術やら何やらが魔法技術として運用されている世界で、主人公たちハッカーの活躍が描かれていく。 世界観的にはファンタジーなのだけれど、魔法がインターネットなどと同じような感覚で使われているので、近未来SF的な雰囲気もかもし出している。…

ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫) [感想]

これ以上君と話すことはないよ。戦おう……。 分かっていたけれどついにこのときが来てしまいました。これまで旅をしてきて、楽しいときも苦しいときも目標に向かって歩んできたユージオとキリトですが、圧倒的な力の前に想いが歪められる。 離れてはじめて分…

Fate/stay night [Realta Nua] [感想]

お盆なので久しぶりにやりました、Fate。 元々はPC版でプレイしたのですが、PS2版もプレイして、いまやPSV版まで発売しているのですよね。たまにやりたくなるのだけれど、プレイしていてたせいでライトノベルが読めないとはふがいない休みを送っています……。…

超粒子実験都市のフラウ Code‐2#足跡無き刻印魔女 (角川スニーカー文庫) [感想]

各研究機関の技術と成果を見せる祭典、TECHカーニバルにスタッフとすて参加することになった隼人とフラウ。巷では爆弾魔の事件が多発していて、このTECHカーニバルも標的になり、隼人たちはそれを止めるために奔走する。 読みやすいですね。構成が綺麗なので…

インヴィジョン・ワールド (角川スニーカー文庫) [感想]

第18回春スニーカー大賞 特別賞受賞作 美亜が可愛い。言動が猫のようで愛らしく、ドーナツを信奉しているところなども面白いですし、好きですね。逆に杏奈にはその魅力をあまり感じなかった。というのも、美亜の出番は比較的に少ないので、可愛らしさという…

翠星のガルガンティア 少年と巨人(Nitroplus Books) [感想]

オリジナルTVアニメ「翠星のガルガンティア」のスピンオフ。 レドがチェインバーと出会うまでの物語となるので、アニメを見ていない人も楽しめるだろうけれど、見ていればより楽しめるに違いない。――というのもアニメでも謎だったレドに似た少年、ロンドが登…

銀の十字架とドラキュリアIV (富士見ファンタジア文庫) [感想]

体育祭とドッペルゲンガーを主軸に、キャラクターたちの本心を暴き出す物語。 もう何と言ってもルシュラの可愛さが際立っていた。本人が嫉妬していることに気づいているのかいないのか、緋水をどう思っているのか、自らの心に気づくお話になっているので、い…

空戦魔導士候補生の教官1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第24回後期ファンタジア大賞 金賞受賞作 これはよく出来ている。作品として何をやりたいのか、どこを面白さとして提供していくのかが明確なので、読んでいて構成が綺麗。先が読めると言えばそうだけれど、期待されるエンタメを期待通りに読ませてくれるのが…