Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2014-01-01から1年間の記事一覧

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫) [感想]

月面から見る景色は数式が描き出した美しく優しい少女の心か、はたまた螺旋になって積みあがった摩天楼の強欲か。この世の富が集まる人類のフロンティアで流れる少年と少女の青春活劇が与えてくる刺激は心地よくも儚かった。 株式投資をテーマに金融とは何か…

未確認未来少女 (ガガガ文庫) [感想]

文章を読んだときの感覚が美少女ゲームっぽいなと感じました。主人公とヒロインの台詞に対して選択された言葉、脇役の登場の仕方と物語への展開などがそうですが、特に意識させられるのはキャラクターがおどける場面やツッコミを入れる場面など、所謂、コミ…

「アニメーターだって大変なんだよ!」アニメであれこれ - その3

地上波デジタル放送がもたらした衝撃。「true tearsのOPで流れた秋らしい木の葉が舞う映像は忘れられない」やはり衝撃として脳内に焼きついている。今は当たり前ですが、映画を見ている様に感じられる16:9の映像がもたらす迫力といったらなかったですし…

「子供と大人だったら可愛い方がいい!」アニメであれこれ - その2

外見年齢が下がったターニングポイントとして挙がってきたのは、いわゆる日常系アニメが売れ始めた頃じゃないかという意見がありました(2003~2007年)。「あずまんが大王」「苺ましまろ」「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜」「ひだまりスケッチ」みた…

「いつから、けいおん顔って増えたっけ?」アニメであれこれ - その1

あまりにも楽園追放が面白かったので、今度は仲間集めてスゲーから見に行こうという話になり見たわけなのですが、見終わった後の行きつけの喫茶店にてアニメの話になりまして。ある友人Aが「うーん、けいおんみたいな顔って苦手なんだ」という話から、「い…

ヴァイスシュヴァルツ ブースターパック 劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」 シールド戦

「アイドルマスター」が好きなのでコレクターアイテムの一環としてヴァイスシュバルツやっているのですが、この度、新シリーズが発売されたのでしっかり予約して買いましたよ。定期的にボックスで買っては皆でシールド戦をするのですが、皆でやるからこそ面…

文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫) [感想]

スーパーダッシュ文庫から変わりまして、ダッシュエックス文庫が創刊されました。何だかレーベルが新しく誕生することが多くて、もはやついていけていないので、昔から買っているレーベルさんの本しか買わない今日この頃です。決めてしまうと選ぶの楽ですし…

楽園追放 Expelled from Paradise [感想]

楽園追放を見ました。水島精二氏が監督を務め、虚淵玄氏が脚本を担当した、東映アニメーションとニトロプラス合作のフルCGアニメーション映画作品という如何にも期待させる触れ込みでしたが、正直なところ、いくらCGアニメーションで手書きっぽさを表現した…

虹色エイリアン (電撃文庫) [感想]

虹子め、泣かせるんじゃないよ。年齢を重ねるごとに涙腺が弱くなってきている気がするけれど、それにしても良い涙を流させてくれる。ひやむぎはそこまで好きじゃないのに食べたくなったじゃないのよ。作中に流れる季節は夏だが、その茹だるような暑さを従え…

2014 ATPワールドツアー・ファイナル準決勝 ジョコビッチvs錦織圭 [感想]

『2014 ATPワールドツアー・ファイナル準決勝 錦織圭vsジョコビッチ』タイトルどおりですが、GAORAさんで見てましたよLIVE中継。負けてしまいましたが実に惜しかった。試合結果は6-1, 3-6, 6-0ですが、試合後にジョコビッチが首を傾げていた様に、攻め…

THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014 [感想]

さいたまスーパーアリーナでの最大級のアイドルマスターライブ。765プロ、シンデレラ、ミリオンと3チームが揃っただけに、そもそも人数が凄いことになっていて並んだときが壮観ですし、ボリュームも5時間と曲数がすごいことになっています。BD見るのも時間的…

アナザー・ビート 戦場の音語り (電撃文庫) [感想]

あらすじを読んで面白そうだからと購入していたのが、500頁を超える作品だけに、手をつけるまでに時間がかかりました。当然、読み終わるまでにも時間がかかりましたが、アニメ映画を見ているような雰囲気のある作品でとても読みやすかったですし、世界に入り…

TVアニメ「四月は君の嘘」第3話 春の中 [感想]

今期とても気に入っている作品です。原作漫画も読みましたが、アニメーションになっても美しさが変わらなくて、詩的で純文学のような台詞に色が付いてとても魅力的に映る。 3話は公生がかをりの伴奏者に指名される話なわけだけれど、コンクール当日になって…

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

ベテラン作家の素晴らしい安定感。シニカルシニカル。 好きなのは「私の戦争」でしょうかね。「アリソン」や「リリアとトレイズ」で読んだときに感じた胸躍るワクワク感と手に汗握る緊張感を短編ながら感じました。来月は電撃文庫で「ソードアート・オンライ…

今日のお届けモノ

発売日は明日ですが、届いてました。 けれども、見たいですが時間的に見れません。一日目、二日目と両日共に収録されていてBD二枚組みが二組で計4枚。+スペシャル特典DVDとCDって感じなので、ライブ見ようと思っても4時間かかりそうですし、平日に見れるわ…

放課後のフェアリーテイル ぼくと自転車の魔法使い (電撃文庫) [感想]

杉原智則さんの新作。「烙印の紋章」は本当に傑作だったので、こうやって新作を発表してくれるのが嬉しいですね。タイトルからして殺伐とした物語でないと予想していましたが、読んでみた感想は「猫泥棒と木曜日のキッチン」とか「サイハテの救世主」っぽい…

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 感想みたいなもの

映画アイドルマスターを一通り見終わりました。特典になっていたムック本を読み込んだり、舞台挨拶と特典映像にシャイニーフェスタを見たりして、本編に辿り着くまでに8時間ほどかかりました。豪華ですね。 映画では全体的にテレビアニメシリーズを踏襲して…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者11 (講談社ラノベ文庫) [感想]

けもっ子の可愛らしさとエロさが詰まっていましたね。短編用にプロットを組んでいたというだけあって、エルビアの姉であるアマテナと部下クラーラを中心に描いてはいるものの、内容は楽しくなれる話にまとまっているのです。例えば、ラッキースケベ的にケモ…

今日のお届けもの

映画アイドルマスターが届いたようです。何か箱がめっちゃでかいんだけど……。いや、でか過ぎません? 初回限定?の同梱版らしきものを注文していたらしく、A3くらいの豪華な箱に入っているし、単純に重いなと思ったら内容物にアートブック的なサムシングが含…

新作アニメが始まる時期は――

2014秋アニメが開始ということで色々と見てますが、見れるものはとりあえず見ていっている感じなので「アニメを視聴する」こと以外をする時間がなくなりますね。もちろん、自由時間がという意味でではあるんですが。 「Fate/stay night」は相変わらず凄いね…

絶望系 (新潮文庫nex) [感想]

天使と悪魔と死神と幽霊が登場しての連続殺人事件。要素を詰めるだけ詰めてのド下ネタ全開の会話劇に絶句しました。中でも強烈だったのは全裸ロリ死神でしょうか。死神の印象を根底から壊していくのに加えて、容姿的なことも含めて全てズレている。他の登場…

FAKE OF THE DEAD (メディアワークス文庫) [感想]

土橋真二郎さんの新作。人間の心理描写と残酷ゲームを展開する作品が多い作家さんですが、本作はゾンビと演劇と精神疾患をキーワードに、サスペンス風味な作品となっており、期待していた物語とは違ってしまいました。 購入前にあらすじを読まなかったのがい…

マグダラで眠れ (6) (電撃文庫) [感想]

クースラかわいい!あれ? フィネシスが可愛いのは当たり前なのだけれど、毒が抜けたクースラはヘタレ度合いが増しに増しているのです。ウェランドには散々からかわれ、イリーネにはそんなことでは愛想を付かされるぞと窘められ、もはや可愛らしい。 薬種商…

ガーリー・エアフォース (電撃文庫) [感想]

夏海公司さんの新作。「葉桜が来た夏」を彷彿とさせるようなボーイ・ミーツ・ガールに、ああこの作家さんなんだなと懐かしくなりました。「葉桜が来た夏」を読んだ時には「イリヤの空、UFOの夏」を思い出したわけだけれど、本作はよりイリヤに近いだろうか。…

バベロニカ・トライアル 西春日学派の黄昏 (電撃文庫) [感想]

表紙買いです。あらすじもSF調で興味を惹かれましたし、ふゆの春秋さんがイラストを担当されているとなったら、購入のハードルはかなり下がりますね。透き通るように綺麗な女の子です。それでも書店での実物が案外ボリューミーで、その文庫の厚みに一瞬たじ…

クロス×レガリア 王威の決戦 (角川スニーカー文庫) [感想]

最終巻です。あとがきにあるように、残り2巻のところを1巻にまとめられたようですが、内容を詰め込んだわりに駆け足になりすぎることもなく、エピソードを上手いように展開させていて流石でした。むしろ、展開全てに見せ場がやってくるので、高揚感を持続さ…

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex) [感想]

河野裕さんの新作となる階段島シリーズです。サクラダリセットの透明感だとか綺麗な文字に惚れた一人なので、今回の新作も期待して読みましたが、流れてる空気が澄んでいました。作品の世界が11月なのでその影響もあるのかもしれませんが、登場人物たちが白…

アオイハルノスベテ (ファミ通文庫) [感想]

庵田定夏さんの新作ですね。ココロコネクトが完結してからちょっと経ちますが、今度も学園モノ。それも、少し不思議で強烈に心を抉ってくる青春を描いているとこまで同じ。安心して読めますね。 主人公は過去の記憶を持っているわけだけれど、それで未来を変…

劣等生を見てから野崎くんを見る日常

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なぎなた男子!! (メディアワークス文庫) [感想]

天沢夏月先生の新作です。この人の描いてくる青春はいつも王道を行っていて、心を抉ってくる。部活がテーマなので、程度が浅い深いはあれど、誰もが一度は経験したことがあるであろうことを問いかけてくる。 努力とか友情とか恋愛とか葛藤とか、それこそ恥ず…