★★★★
片桐杏奈が電撃移籍。 栞を引き抜いたことで、ひまりと栞がトップアイドルになっていく流れかと思いきや、片桐杏奈の引き抜きが大部分で、それに絡むお話。鳴り物入りで事務所入りした栞が空気にならないか心配ではあります。よく考えたら会計士もなりたての…
アリシゼーション編 第四部 前半はとにかくカーディナルの講義を拝聴する時間。カーディナルという存在がどういったものなのか、世界の成り立ちやら、整合騎士とは何なのか、管理者権限がどの程度まで及ぶのか、といった根幹に関わるありがたいお話をキリト…
悲しいけれど、悲劇じゃない。 読んだ後に心が温かくなりますし、充実した気持ちになる。……そして、登場人物たちにありがとうと言いたくなる。人間をここまで想ってくれてありがとうと。プログラムで動いているのかもしれないけれど、確かに感情があって考え…
透明で透きとおった美しい青春。 こういうタイプの物語は好きですね。軽快なアクションとスピード感のある展開、そして物語を通して描かれるボーイ・ミーツ・ガールの青春。単純だけれど、分かりやすくて面白い。 特に著者の描写してくれる世界観の説明と状…
修学旅行編。 文化祭のごたごたでクラス内でのポジションが危うくなった八幡ですが、そんな中で修学旅行なる学生のお楽しみイベントの季節がやってくる。班決めに始まり、新幹線、バスの席決めまで重い重い。苦行でしょう、これは。 葉山グループの戸部の恋…
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)作者: 大森藤ノ,ヤスダスズヒト出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2013/02/16メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (17件) を見る
第19回電撃小説大賞 銀賞受賞作 これは、凄いのが出てきた。正直、どう感想にしようか迷いました。というのも、とにかく説明が多い作品だからです。実に作品の半分は世界観と独自設定を説明するのに使われているのではないかと思わせるほどに説明だらけなの…
第19回電撃小説大賞 金賞受賞作 オカルトな雰囲気を漂わせながらも、描かれるのは化学部の日常系ミステリー。喋る人体模型【トオル】と、冷静に淡々としたエーコの奇妙なやり取りが面白い。エーコの一人称で語られる物語は読みやすいので、二人の会話劇が際…
アニメ化決定。おめでとうございます。 ――いろり、可愛い。大好きなキャラクターだと前から言っていた気がするけれど、時代がやっと追いついてきたのでしょうか。もはや心の声がだだ漏れているいろりさんではありますが、雷真の妻になることを宣言するという…
第4回GA文庫大賞 大賞受賞作 この世界観は久しぶりな気がします。ファンタジーよりはゲーム寄りで、けれど流行のMMORPGよりはWizや世界樹に近い世界観。ステータスが設定として存在しているというのが面白いし、何より本来ならゲーム中には存在しないゲーム…
最終巻。 ユヴィオールに全てを奪われた。アルトは幽閉されてしまいましたし、フォグとキリエは力を失ってしまっている。ここからどうやって逆転するのかというところで、それを見せてくれるのだから面白くないわけがない。 序盤から展開が盛り上がりに盛り…
人として守らなければいけないものとは――。 無事に上級修剣士になったキリトとユージオ。彼らにもロニエとティーゼという傍付きができ、このまま学園生活で切磋琢磨しながら大会を目指すのかと思いきや、一気に圧縮してきたその手腕が素晴らしい。物足りない…
落胤(フォーキィー)どもの騒がしいこと騒がしいこと。 主人公が序盤で死ぬという衝撃的な展開から物語が始まっていくのだが、あとがきにもある通りほぼ屋内で進行していくお話は、シリアスなのにテンションが高くコミカルテイスト。故に読んでいて、アメコミ…
欲望を奪い合い、己の欲望を叶える。 著者の新作ということで購入。キャラクターの描き方や台詞のセンスが相変わらず素晴らしい。現代を舞台にちょっと不思議なことが起こる作品になったときには、それが活きる気がします。読みやすいのもそうだけれど、読ん…
世界観の作り込みは流石。 2015年から2140年にタイムスリップした主人公が、未来世界の脅威と戦う話。あとがきでも書かれているように、2012年現在から考えて、ありそうなラインで未来が描かれているので、読んでいて素直に胸へ落ちていく。 コンピュータ限…
いやー安定していて面白い。 キャラクターの配置や特徴に役割などは把握できていますから、スラスラと読める。一見して簡素で簡略化されている文章は会話が多いように映るけれど、その実描写すべきところは押さえているので、心地よく読めた。流石です。 カ…
アインクラッド編を第一層から――アスナの扱いとかどうするのだろうと思っていたら、いっそ振り切っていて清清しかった。あとがきにも書いてあるけれど、アスナと仲良くなったのは後半の層からなので、矛盾すると言えばするけれど、アスナがいないとSAOではな…
キノの旅、いつも楽しく読んでいるけれど、今回はいつも以上に面白く感じた。何故だろう。 死人達の国でスプラッターホラーを展開させたかと思えば、恋文の国でのミステリーチックなラブロマンスが展開され。フォトの話もある。国々の設定等で魅せていくキノ…
錬金術師クースラと修道女フェネシスのマグダラを目指す物語。 戦争が起こると技術が発展するのは昔から、新しい技術を探求するのなら戦争の最前線を目指すのが早い。錬金術にしてもそれは同じで、戦争中は異端も許される。逆を言えば、最前線でないなら異端…
シリーズ完結編。 ここで終わるのかという終わり方。これから更に面白くなる展開にしか見えないので、是非とも続きが読みたいところなのだけれど、大人の事情で続けるのは難しいということなのか。 アリオンとの決戦と三国同盟がどうなったのかの顛末が描か…
抜群の安定感。 文章が実に安定している。相変わらず、著者の持ち味とも言うべき主人公の独白は健在で、独特の間合いから放たれる台詞が面白い。物語のテンポにしても、緩急のバランスが絶妙。会話劇が繰り広げられたと思ったらシリアスに入り、またその逆も…
マガミシリーズ第三弾。 秋とは変化の季節。――本の装幀まで変わってしまって、シリーズを並べたときに少々不恰好といいますか、揃っていない感が残念なのですが、これは物語と関係ないので置いておきましょう。けれど、確かに物語に変化は起きている。 草太…
横浜事変。 全国高校生魔法学論文コンペティションの会場でなにかが起こると聞いていたので、またテロリストがやってくるのだろうと思っていたら、戦争が始まっていた。大陸からのテロリストは確かにやってくるが、その規模がもはや戦争。事変となっているの…
雨の日のアイリスの著者さんということで購入。 前作と同じく一巻完結の物語をしっかり描かれている。落ち着いた文章は読みやすく、流れるように物語を追えると共に、その世界に引っ張り込む力がある。世界観にしても破綻することがないので、作りこまれてい…
蓮花が可愛らしいです。 ナタがあまり登場しない代わりに、蓮花に振り回される馳郎が新鮮。何より馳郎のことが好きなのではないかと気付き始める蓮花が十二分にヒロインをやっているから意外。 馳郎は馳郎で、ナタのことが気になっていることが見て取れます…
二話構成。内戦が勃発しているアフリカへ行く話と、家出したクララを迎えに行く話。 前半を読んで、あと半分どうやって続けるのだろうと思ったら、そんなことはなかった。シリアスな話とコミカルな話で、雰囲気の違うものを読ませてくれるのは楽しめました。…
てっきり上下巻だと思っていたが、そうではなかったようだ。途中まで読んでこの速度だと終われないぞ、と気付きました。今回も楽しませてもらいましたが、物語は政治から経済の方向へと流れていくので少し物足りなかったかなと。 けれども、これがシリーズ作…
皇帝陛下の心が響く。 菰野一派によって仕掛けられた皇帝暗殺計画。晴凛たちによって暗殺は失敗することになるのだけれど、北域行幸で長嶺帝が目にした本当の国の姿。上に立つ者らしく、物事の心眼を見抜いているのは流石だなと思う反面、長嶺帝が政治を主導…
下巻。 作中で抑えられていたものが、あらゆる意味で開放された。著者らしい目を逸らしたくなる極限状態での人間心理、駆け引き、騙し合い。高速で流れすぎていく感情の渦に、キャラクターの力関係や立ち位置が何度も入れ替わる。 先の展開を予測していくこ…
期待を裏切らず面白い。 宇宙人だとクラスの生徒にはバレてしまったユーマだけれど、それでも慕ってくれる慕いたくなる教師とは凄いですね。相変わらず生徒と真摯に向き合って、先生という立場から時に厳しく熱心に指導する姿は見ていて清々しい。生徒側にし…