Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

学園

コロシアム (電撃文庫) [感想]

小学校や中学校のクラス編成では偏りが出ないようにバランスよく生徒を配分するのは良く知られた話だろうと思う。勉強が得意な子、運動が得意な子、クラスをまとめられる子、どんなクラスになったとしても予め生徒がバランスよく配分されているのだからクラ…

長門有希ちゃんの消失 とある一日 (角川スニーカー文庫) [感想]

漫画では読んだこともある「長門有希ちゃんの消失」ですが、今年はアニメが放送されるということで改めて「涼宮ハルヒの憂鬱」を28話と劇場版「涼宮ハルヒの消失」を見ていたりしたわけですが、更に放送直前になり「長門有希ちゃんの消失」がスニーカーから…

俺の教室にハルヒはいない (4) (角川スニーカー文庫) [感想]

胃がキリキリと痛むような冷や汗かかされる恋愛模様には、胸を締め付けるどころか首を絞めてきて酸欠にされられたような錯覚を起こさせるこの物語。4巻にて完結なのですね。凄く残念ですし悲しいです。最近では珍しく、刊行されるのを心待ちにしていた作品…

文句の付けようがないラブコメ2 (ダッシュエックス文庫) [感想]

頬の筋肉が緩むこと緩むこと。文章を読んでいてここまで身悶えるラブコメは文句のつけようがない。一巻のときから感じてはいたのだけれど、主人公である優樹とヒロインである世界の関係が何だか明治大正浪漫とでもいいましょうか。どこか古風な間柄や距離感…

思春期テレパス (メディアワークス文庫) [感想]

心をグサグサと抉ってくるのがたまらない。学生諸君が抱えている友情だとか恋だとかの悩みのモヤモヤ感を、これでもかと眼前に突きつけられて思わず読んでる方が恥ずかしくなったり目を背けたくなる感じ――でもちょっと見てみたい、みたいな。天沢夏月氏が描…

クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫) [感想]

別レーベルの作家同士によるコラボ小説なわけだけれど、今回は作家による相性というものを確信させられました。元々、「変態王子と笑わない猫。」にしろ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」にしろ読んだことがある作品なわけだけれど、この二つに…

アオイハルノスベテ2 (ファミ通文庫) [感想]

死ぬ気で頑張る。文化祭だってそれは同じだ。岩佐や大河内に言った手前、文化祭にも積極的に関わろうとするけれど、横須賀の中では何かが違う。三年後に死ぬという現実と死ぬ気で頑張り悔いを残さないという一種の矛盾、死なない為にも自ら動くしかないが明…

アオイハルノスベテ (ファミ通文庫) [感想]

庵田定夏さんの新作ですね。ココロコネクトが完結してからちょっと経ちますが、今度も学園モノ。それも、少し不思議で強烈に心を抉ってくる青春を描いているとこまで同じ。安心して読めますね。 主人公は過去の記憶を持っているわけだけれど、それで未来を変…

ライフアライヴ! キミと始める学園総選挙 (MF文庫J) [感想]

あさのハジメ先生の新作且つ、イラストレーターはゆーげん先生ということで購入しました。MF文庫としてキャンペーンをうっている中でのトップバッターですから、編集部の本気具合が分かります。 ここ数年間アニメ化された作品が多かったので特にそう感じます…

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア)2 (MF文庫J) [感想]

ラブコメ成分多め。 最上と六道が修羅場を演じているのは楽しいですね。ニヤニヤしながら読めました。ただ、今回は猫かぶり系ヒロインの日比野がメインだっただけに、二人の競い合いはおまけなのだけれど。 この日比野が普段は優等生だけれど、内面は黒いみ…

強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫) [感想]

スキルシステムを実装しました。 藤が活躍する「ラットマン」、敷島が活躍する「ねずみおとこ」にルート分岐し、お互いのやり方が明確になった今回。あくまで王道に、犠牲者を極力少なく自分が怪我してもがむしゃらにクリアを目指す藤。あくまで非道に、効率…

魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫) [感想]

来訪者編完結。 リ、リーナが活躍していない。天下のアメリカは終始かませ犬の扱いといいますか、達也と深雪の無双とイチャラブを楽しく読む作品だから仕方ないのだけれど、前にもいったように大掛かりな組織とか階級とか、全てにおいて説得力がなくなって括…

ココロコネクト プレシャスタイム (ファミ通文庫) [感想]

お祭り騒ぎの短編集。 シリーズが完結しているからこそ、明るい話で最後は締める。藤島さんが元に戻って更に力をつけているようだから、そりゃ企画も無茶苦茶になるというもの。けれど、楽しめればそれで良い、楽しんだ者勝ちとでもいうようなノリのよさに、…

学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J) [感想]

綾斗が鳳凰星武祭を戦っていく理由、優勝する理由が明確になったのは大きいですね。流されるような形で、ユリスの為に戦ってきていたけれど、これで本気具合が増したような気がする。 姉のことを掘り下げつつ、ユリスが抱えている背景を深堀しつつ、ベスト4…

僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫) [感想]

何が始まるのかって? 第一次世界大戦さ――。 一泊二日でゲーム合宿に参加している岸嶺たち、初日の個人戦から、二日目はチーム対抗戦。選択されるゲームも、より連携が必要になるものに。 そんな中で選ばれた一つが「Civilization5」というゲーム。残念なが…

ロストウィッチ・ブライドマジカル (電撃文庫) [感想]

藤原祐さんの新作。 登場人物たちは魔法少女のはずなのに、著者が描くそれらは、ダークで容赦なくおどろおどろしい。魔法の国の女王のための統合戦争に巻き込まれてしまった少女たちを主軸に、生き残りをかけての壮絶な殺し合い(絶望)と、一つの可能性とし…

葵くんとシュレーディンガーの彼女たち (電撃文庫) [感想]

平行世界の彼女、どちらかを選ばなければいけないとしたら――。 タイトルにシュレーディンガーなどとつけられてしまったら、これはもう買うしかない。一目でSFなのだと分かりますし、表紙も青春している雰囲気が出ていて好きですね。中身の方も、けして裏切ら…

俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫) [感想]

新井輝の新作は青春学園モノ。 僕らの教室にハルヒはいない。アニメ的漫画的特撮的な展開は僕らの日常にはないのだから、それは当たり前ではあるのだけれど、誰もが通った通るべき思春期に展開されている日常というのは、当人たちが感じていないだけで素敵な…

僕は友達が少ない9 (MF文庫J) [感想]

友達がいなかった人たちに友達が出来たらどうなるのか。 星奈の告白をどうするのか。ヘタレた小鷹が出した結論とは、とりあえず横においておいて、今までどおり接するというもの。小鷹も星奈のことが好きだと確認し合うのに。あれ、何かおかしい。 小鷹の告…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫) [感想]

短編集。 表紙のかわいい女の子は誰かと思ったら、三浦さんでした。本編では怖い印象がある彼女だけれど、表紙からはそれを感じない。葉山がそうであるように、実は三浦さんも色々とスペックが高いのかしら。雪乃と比べてしまうのは駄目だけれど、低いって描…

睦笠神社と神さまじゃない人たち (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

この人の描く作品の雰囲気が好きだ。 物語は主人公の冬基が傷ついたイタチを助けたところ、イタチが美少女の神様だと名乗り神社に居座ってしまったことで、日常のちょっとした不思議に出会うというもの。 これだけだと騒がしいラブコメを想像してしまうが、…

銀の十字架とドラキュリアIV (富士見ファンタジア文庫) [感想]

体育祭とドッペルゲンガーを主軸に、キャラクターたちの本心を暴き出す物語。 もう何と言ってもルシュラの可愛さが際立っていた。本人が嫉妬していることに気づいているのかいないのか、緋水をどう思っているのか、自らの心に気づくお話になっているので、い…

空戦魔導士候補生の教官1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第24回後期ファンタジア大賞 金賞受賞作 これはよく出来ている。作品として何をやりたいのか、どこを面白さとして提供していくのかが明確なので、読んでいて構成が綺麗。先が読めると言えばそうだけれど、期待されるエンタメを期待通りに読ませてくれるのが…

バベルスターズ (電撃文庫) [感想]

これは想像と違った。勝手な思い込みをしてしまい申し訳なくはあるのだけれど、真っ向勝負のストレートな異種族間での青春学園モノを想像していただけに、一歩引いてしまいました。 より心に刃物をつき立てられるような、けれど最後には心温まる友情があって…

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫) [感想]

上月司さんの新作。 著者は「カレとカノジョと召喚魔法」の印象が強くて、作品としても凄く楽しませてもらった。逆に「れでぃ×ばと!」とは相性が悪かったので、近作もラブコメ全開が透けて見える辺り楽しめるか不安だったのだが、読んでみると楽しめた。 吸…

魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫) [感想]

中巻。 パラサイトの件で達也の周囲がゴタゴタしてるけれど、上巻の感想でも少し触れたように、予定調和に様に何も起こらなかったですね。逆の意味で安心してしまいました。 正直、頭100頁くらいまでと終盤50頁を読めば流れは補完できるのではないかと思うく…

ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫) [感想]

これまた大型の現代ファンタジーが始動しましたね。封印されていた「マリアンヌの宝石箱」が解かれたことで、異能者たちが解き放たれてしまい。現代を舞台に戦いが巻き起こる――主人公はそんな争いの中心へと知らず内に片足を突っ込むこととなる。 圧巻なのは…

新約 とある魔術の禁書目録(5) (電撃文庫) [感想]

……あれ、とあるってこういう作品だったのだろうか。 久しぶりに本シリーズを読みましたが、まず感じたのは違和感。科学サイドの方が好きだと前にも言っている気がするけれど、今回の話は楽しめなかった。 一端覧祭をやるならそれでいいですし、上条さんが大…

学戦都市アスタリスク 03 鳳凰乱武 (MF文庫J) [感想]

鳳凰星武祭。 六学園が争うタッグ戦。綾斗とユリスが予選を圧倒的な強さで勝ち上がっていき、本選一回戦までが描かれるのですが、まさかのレヴォルフが活躍する展開でした。会長の活躍も意外でしたし、彼らの内情を多く入れ込んでいたのも意外。 ウルサイス…

僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫) [感想]

一泊二日の学校対抗戦。 テンポよくゲームを紹介して楽しさまで伝えてくれるのが良いですよね。知ってるゲームが出てくるとそれはより顕著で、説明にしても共感しながら頷きながら読めますし、ゲームのコツを知っていれば登場人物たちの技術に凄いとか納得し…