Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

角川スニーカー文庫

丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ (角川スニーカー文庫) [感想]

あれ、蜂須さんカッコイイ。 変態しかいないのは相変わらずなわけだけれども、蜂須が格好良いのは意外でした。今までマゾという印象しかなかったので、そんな面もあるのかと。誰よりも人に嫌いになって欲しくて、誰よりも人に優しい。美少女ゲームを語る蜂須…

消閑の挑戦者〈2〉永遠と変化の小箱 (角川スニーカー文庫) [感想]

「ルール・オブ・ザ・ルール」終了後。 人類の頂点である裕杜を倒したのは誰か――。天才が開催したゲームの後、世界はそんな話題で持ちきり。憶測が数多く流れる中、彼を倒した鈴藤小槙はとある人物から灰火秋島に招待されるのだが……、ここでもまた事件が起こ…

涼宮ハルヒの驚愕〈後〉(角川スニーカー文庫) [感想]

国木田と佐々木が印象的。 今までどこか掴みどころのなかった国木田。脇役として最初から登場していた割には、キョンと話すことも少ないし目立っていなかったが、今回は彼に驚愕させられた。驚いたし、そういうキャラクターだったのかと今更ながら自覚させら…

涼宮ハルヒの驚愕〈前〉(角川スニーカー文庫) [感想]

ハルヒ4年ぶりの新刊。 分裂から続いているので上中下らしいのだけれど、そもそも分裂から続いていたことを忘れていた。そんなわけなので、章番号が途中からということすら驚愕の演出なのだな、後編で第1章から話が進むのだなと勘違いしたほどだ。 流石に4年…

子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫) [感想]

生徒の抱えた悩みやら謎やらを解決していく物語。短編集のようにテンポよく話が進んでいるのだけれど、安定している。成田と仙波のコンビにも慣れたというか、安心して読める。 「VSかぐやテスト」の解決方法は意外でした。現代文のテストを全問正解しないと…

消閑の挑戦者―パーフェクト・キング (角川スニーカー文庫) [感想]

第6回角川学園小説大賞 優秀賞受賞作 天才少年である果須田裕杜が作り出した、究極のゲーム〈ルール・オブ・ザ・ルール〉、類稀なる頭脳と肉体を駆使して戦うこのゲームは、裕杜が世界中から集めた天才たちで行なわれる。そんなゲームに、高校生である小槙は…

憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫) [感想]

私だけ、幸せでいいのか。 過去の日常になれてきた隣。こちらの時代に友達も出来て、学校生活というものを楽しむ自分がいるのだけれど、どこかで死んでしまった仲間を思う気持ちがある。 日常には慣れたけれど、まだ遠慮もあって。そんな隣の背中を軽く押し…

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) [感想]

ようこそ、夢の世界に。 すっぱいブドウとスイートレモン、現実と空想、相麻菫と春埼美空。物事は、視点を変えることで肯定的にも否定的にも捉えることが出来る。どちらが優れているだとかは関係がなくて、全てが表裏一体。 全てが大好きだけれど、大嫌い。…

アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫) [感想]

謎の少女アリスとは――。 19世紀末ロンドン。世間では通り魔殺人や英国海軍の新造艦が奪取されるなど、奇妙な事件が発生し、その裏には秘密結社まで暗躍していそう。スコットランドヤードの貴族刑事であるジェレミーは、ホームズの妹イグレインと共に不可解な…

カレイドメイズ2もえない課題とやける乙女心 (角川スニーカー文庫) [感想]

相変わらず文章は読みやすい。登場人物も増えていますし、お祭からネーフェとカイルのラブコメ、超越遺物の調査と幅が広い展開などだけれど、スマートに収まっている。 三角関係勃発。 今回は、カイルの活躍が描かれるというよりは、少女ミオが新たに登場し…

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫) [感想]

物理法則や人間の常識を書き換えてしまう魔術、理操魔術が存在する世界。入学式の朝、理操魔術の天才るうるに出会った主人公は、彼女の魔術を知らずに破ってしまった。 主人公である犬海丸は、入学式以降るうると常に一緒にいることになるのだけれど、自分の…

シャドウ・ネゴシエイター神魔の交渉人 (角川スニーカー文庫)

世界には神や魔といった隣人が住んでいるが、中には人間世界を脅かす者もいる。それに対応する特別な組織、影の外務省。ここに所属する新米交渉人の杏司は、いきなり連続少女失踪事件を任されることに。 ネゴシエイターということで、期待していたのは交渉だ…

丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ (角川スニーカー文庫)

町でトイレを探し、やむなく女子トイレに入った咲丘。トイレの個室から出ると、目の前には長身のギター女が。変態として処理されそうになる咲丘だったが、目の前の女は幼馴染の香澄だった。 都市伝説、ドッペルゲンガーを主軸に語られる物語。 登場人物が個…

憐 Ren 刻のナイフと空色のミライ (角川スニーカー文庫) [感想]

第9回スニーカー大賞 奨励賞受賞作 退院した主人公が、久しぶりに学校へ行くと見知らぬ女生徒が自分のクラスにいた。転校生かと思いクラスメイトに訊ねるが、始めからクラスにいたという。彼女は何者なのか。 丁寧に物語を描いていて読みやすかった。登場人…

カレイドメイズ 半熟姫のあかるい国家計画 (角川スニーカー文庫) [感想]

王国復興は子作りから。 主人公のカイルと金持ち学生レナートスは、古代の遺跡を探索中に隠し部屋を発見するのだが、そこには2000年前の古代魔法王国の王女が眠っていた。目覚めた王女ネーフェを学院につれて帰るが、彼女には記憶が無くて――。 物語はネーフ…

円環少女 (角川スニーカー文庫) [感想]

設定が凄く面白い。文章は凄く読み難い。 幾千もある魔法世界で、罪を犯したものが落とされる地獄、それは地球。ここへ落とされた魔導師メイゼルへ与えられた罰は、地獄で敵対魔導師100人を倒すことで。刻印魔導師を管理する公館の武原仁と共に戦いへ。 まず…

“菜々子さん”の戯曲 小悪魔と盤上の12人 (角川スニーカー文庫) [感想]

前作が中学生だったのに対して、高校生編。 どのように続けるのかと思っていたら、高校生編としてシリーズが続くよう。二巻から読んでも話が理解できる安心設計ですし、短編集の連作形式みたいになっているので、こちらの方がよりマイルドになっていて読みや…

サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫) [感想]

短編集。 今までもお話を補完するように、あまり活躍していなかった脇役も登場していたりして。けれども、やっていることはいつものと変わらず、綺麗な美しい物語でした。読んでいて心地いい。 ケイの視点で描かれることが多かったこれまでとは少し違って、…

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫) [感想]

なんか世界とか救いてぇー テロや凶悪犯罪が横行するようになった近未来のオーストリアで、街の治安を守るケルベルス遊撃小隊、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女の活躍を描く。 スプライトを読んでからオイレンを読んでいるのだけれど、こちらの…

薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL (角川スニーカー文庫) [感想]

飛燕イイですね。 テンションが物凄く高いので、そのノリについていくのは大変ですが、ユリカとラブコメしてくれるポジションなら大歓迎。その展開を素直に楽しめました。 飛燕はバカっぽいけどやるときはやるし、戦闘能力的にも強いので、ユリカは飛燕に守…

丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫) [感想]

第15回スニーカー大賞 優秀賞 主人公の咲丘は、風景を愛している少年。そんな彼が入学早々に「丘研」の入部案内を見て、この部活は風景を愛している自分にピッタリだと、その字面から入部を決心する。けれど、丘研の正体とはオカルト研究会のことで――。 オカ…

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫) [感想]

第15回スニーカー大賞 大賞受賞作 ある学校の生徒会のメンバーが、そこに寄せられる悩みを解決していく物語。悩み相談を解決するにあたって、どこかミステリーの犯人を見つけるような要素があり、これに学園ラブコメにも発展しそうな雰囲気とが合わさる。 た…

A&A アンドロイド・アンド・エイリアン 星にいくつかの願いを (角川スニーカー文庫) [感想]

ゆるい空気が好きだ。 上手く表現することができないのだけれど、なんとも言えないキャラクターたちの掛け合いから発生する不思議な空気。思わず笑ってしまう。 とにかく言葉で韻を踏んでみたりする台詞回しが続く。前からそうだけれど、ギャグなのかそうじ…

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫) [感想]

主人公の八浦要はある日異世界に堕ちた。そこは堕ちることで空を飛ぶ引導士たちがいる世界で――要は自分を救った少女アッシュと共に空を堕ちる。 設定はとても魅力的でした。空を堕ちることで空を飛ぶ。人間は重力で地面に立っているわけですが、この世界には…

サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫) [感想]

「私たちの中に、アンドロイドがいると仮定しましょう」 浅井ケイと春埼美空、そして二年前に死んでしまった相麻菫。三人の関係は中学の屋上から始まった。記憶保持、リセット、未来視、全ての始まりを描く――。 高校生になったケイと春埼が昔を思い出すとい…