Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫) [感想]

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

 

 なんか世界とか救いてぇー

 

 テロや凶悪犯罪が横行するようになった近未来のオーストリアで、街の治安を守るケルベルス遊撃小隊、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女の活躍を描く。

 

 スプライトを読んでからオイレンを読んでいるのだけれど、こちらの方が対象年齢は高めに設定されている印象。この一冊では、主人公となる三人の紹介が主なところで、肝心の物語はこれから。

 

 なので、この一冊では面白さを判断し難い。

 

 女の子たちの置かれている状況はかなりハードでダークだ。残酷な描写はそうなのだけれど、その質がより暗かった。スプライトを読んでいるだけに、それを強く感じた。

 

 それでいて物語をクールにスタイリッシュに読ませるのは変わらず流石だ。

 

 また、/や=を使用した独特の文体も健在で、脳に映像を直接叩き込まれるようなスピーディーな展開は一見して読み難いかもしれないが、慣れると無駄が無くて心地よい。

 

 涼月、陽炎、夕霧、三人のキャラクターがそのまま作品の魅力になっている。特に、涼月は良い。普段は口悪く悪態をついたりするのだけれど、行動するときはするし、誰よりも先を考えている気がした。

 

 彼女の行動と台詞が格好良かったし、何だかんだで仲間を大切にしてるので好感が持てました。

 

 人物紹介で終っている一巻、スプライトとの絡みを含めて今後どうなっていくのか気になるところ。

 

 Presented by Minai.

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)